花王という日用品の会社には化学でケミカル部門、クエーカーという鋳物の部門まであります。一度会計の研修で一緒になった方がいて、私もそっちの部門に興味を持ち、異動を願いでましたが、関連会社の化粧品採用で文系のため実現しないで定年を迎えました。
SDGsの掛け声がますます大きくなる中、花王がアスファルト舗装にペットボトルの廃材を加え、耐久性を3倍にするという開発を行ったことが正月の記事に載っていました。
シェアは不明で、企業のプレス発表なので多少は盛ってあるとは思いますが、PETの廃材利用はとてもいい話です。
せっかく分別しても大半利用できずに、外国にゴミとして廃棄依頼する自治体が多いという話です。環境問題はウソがまかり通る利権が多いとして武田邦彦さんあたりがよく著作などに書かれ、ある意味真実でしょう。環境問題は、悪役が決まり達成目標が決まってから、リサイクルやリユースなどが無理やり決められるようなところがあります。実際にリサイクルしますといって分別回収して、使えないで燃やすなら詐欺のようなもので、批判される通りです。
大なり小なりタテマエの分別やSDGsの掛け声だけということはあったでしょう。実際にPETの再利用は駐車場の赤いコーンとかやたら思い防寒ジャケットぐらいしか見かけなかったのです。
大量に毎日捨てられるペットボトルが見えないアスファルト塗装の中に改質剤として加えられ、耐久性を増しているなら素晴らしい事業です。
遅ればせ後付けでも、SDGsは今や天下御免の金看板ですから、大きな宣伝にもなり、採算が取れシェアを拡大できれば面白い事業になりそうに思います。ペットボトルは日本人の嗜好にもよく合い、ガラス瓶を今さら洗って再利用して商品化するよりは安くつくでしょう。こういうアイデアの積み重ねが、環境問題の切り札になるでしょう。