それでも「前しか向かない」とカッコつけて、励まします

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 民間企業定年後、3年に及んだ宮仕えを年度末で終えた件を個人の友人限定SNSに上げましたが、思いのほか、いろいろメッセージやリアクションをいただきました。
 肝心の事務所の方でも、先輩や後輩の同僚からいろいろメッセージを頂き、「また戻ってきて欲しい」とウソでも懇願されたり、仕事ぶりを絶賛して頂いた方もあり恐縮至極でありました。
 と言えば、何だかスゴイ人みたいですが、実際には私はいつも一定のコアなファンや、密に慕われる隠れファンしかいません。いつも決して主流になったことはありません。本流ではなく、メインストリームから外れた人であり、良く言えば玄人受けしてる(自画自賛かこれも)だけの身勝手なわがまま、相変わらずのマイペースで仕事をしていたと思います。

 それはそれとして、いろいろ事情があり、守秘義務に触れない範囲で呟きます。
 悲しくも、いろいろと大きな組織、機構の中の小さな事務所でも問題点は多いなと感じました。これは民間企業でも完全な国家公務員でもない微妙な政府直轄管掌機関の、組織としては、全国どこでもあり勝ちなことなのかなと、少し悲しく感じました。
 良い人材が定着しないで、残った職員の加重がかかる、厚労省が上にいながらにしてブラックになってしまいかけている職場でした。
 私の3年の中でも、いろいろと不本意な退職される方を何人も見送りました。最終出社の前後でも、あまり円満ではない職員の退職者が出たことを聞きました。

 私自身は、モーレツが当たり前の昭和の営業から働きだしましたし、パワハラ、セクハラ当たり前、管理職になった頃も部下に今ならアウトの暴言吐いたり、机叩いて怒って問題視もありました。
 令和の前から、もうそんなハラスメントはない時代かと思いましたが健在ですね。
 労働条件もずいぶんよくなり、ハラスメントはどこでも表面的には消えたようにも見えますが、むしろ陰湿で狡猾になるようなステルス的なハラスメントが増え、心を病む人は増えているようです。
 昔はアッケラカンと怒られても、後で集まって皆で飲み中間管理職で悩む上司の苦しさも理解しあったりし得たのです。今は残業もわかりやすく申請もでき、拒否もできますし、週休2日で有給も取れます。しかし、その辺りが逆にいつまでも仕事に前向き踏み込めないような印象です。
 それと、指導する側の管理手法はやはりよほど現代的コーチング手法を新たに学ばないと、昔自分が学んで身につきやすかったもの「俺の若い頃は、」を踏襲します。これが牢名主やお局的な存在を存続させます。現場に近い隅では、表に出しにくいハラスメントが残るのです。こういう人達は基本「仕事ができる、組織には忠誠を誓っている人」で表立っては、取り締まりにくいのです。そのへんの殻をお互いにやぶるように、組織も上司も気をつけないといけません。
 WBCで野球が注目され、ダルビッシュ、大谷や、佐々木、村上と言った若い世代が飛躍した要因に、指導者と環境が良く指摘されます。これらは一人たりとも、昔からの伝統と人気を持った球団でキャリアスタートしていません。タラレバはないのですが、昭和の指導者や、100歳迎えるような経営者のいる旧態依然とした組織で決して育たない個性があることの象徴のように思えます。「俺の若い頃は、」はもう通用しない時代です。
 今、古い体制の組織であっても、少し我慢すれば必ず劇的に変わります。その時に自分の力を蓄えていること、スキルを磨いておくことです。

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