マイナカードの問題点? それ以前に古い体質の国会や日本社会 改革も成長もない

 正直なところ、マイナンバーカードをめぐるごたごたには、うんざりします。
 マイナンバーカード制度自体の問題と、紐づけのトラブル、健康保険証との統合への不安が輻輳して、何だか政局化するほどの問題になっています。
 反政府的な、左翼系あおりの多い新聞はゴタゴタがあるから、「カード自体を返納せよ」的なキャンペーンを張り、実際に返納している人も何人かいます。おそろく、カード交付や紐づけで2万マイナポイントをせしめた上で、返納され政府批判されたら、税金でポイントまで払った政府は馬鹿みたいです。
 健康保険証のマイナンバーカード一本化は、重要な攻防戦です。反政府側は、あくまで健康保険証を守りたい。逆に政府、行政が一番急ぐのが、健康保険証の悪用による身分詐称やら保険不正給付です。

 ただ、政府側も本質的にデジタル化、DX(デジタルトランスフォーメーション)というもの、マイナンバーカードの功罪が分かっていないのです。
 デジタル担当大臣も、他の爺さん議員に比べて多少は知識がある程度で、とてもこういう問題に詳しいとはいえない対応です。

 そして野党の議員にしても、泡沫のような支持率しかないけれど、マイナンバーカードの問題を叩けば、マスコミ受けし、政府与党に一矢報いられる。政権交替など夢となり、とりあえず存在感を示したい野党が、本当に政府から身分詐称や健康保険を悪用している犯罪者に利用され、不安を煽られモーブメントが大きくなります。

 何だか、とんでもない方向に問題が進みます。不安もわからなくなはないですが。いったい何がどうなれば、本人は困るのか、マイナンバーがない時代の方が同姓同名や結婚して姓が変わるなどで紐付けの間違いの不安はあったはずです。
 これ以上、マイナンバーカードのセキュリティを高めても、新たなシステムを入れるとかでは認証が難しくなり、ますます使い勝手が悪くなる上、コストはかかります。
 今でさえ、医療機関の顔認証カードリーダーなどオーバースペックもいいところだと思います。
 セキュリティが不安、火事や地震や病気が不安とあおられると、素人がセキュリティ対策ソフトだとか、火災保険や生命保険をいっぱいかけさせられる、詐欺まがいのぼったくりに合っているのと同じです。
 マイナンバーの個人情報が流失して、たとえば個人が預金を勝手に引き出されたとかいうことはありません。クレジットカードやキャッシュカードでの毎日のように起こる犯罪に比べたら格段に問題はない安全な体制です。
 クレカの詐欺があったり、キャッシュカードでお年寄りが被害にこんないあるなら、クレジットカードやキャッシュカードも見直しをと声を上げればと思いますが、誰もそうは言いません。ターゲットは実害はほとんどないマイナンバーカードだけです。
 他人に自分の住民票が発行されたとか言えば不気味ですけど、具体的に実害があるわけではないです。紙でも役所の方が渡し間違えることはあります。少し落ち着いて本質を考えないといけません。
 行政側も、必要だったのは地道な理解と啓蒙です。選挙前に地元で集会をやるぐらい熱心にマイナンバーカードの利便性と必要性、安全性を説明していらばこんなウダウダになっていないのです。
 デジタル化の何かを説明できないような古い政治家や、行政のトップはもう引退すべきです。
 これはどこの業界にも、古い体制、長老の支配、重鎮支配の続く、ムラ社会と同じです。たとえば、スポーツ界、体育協会の多くがこの政治ムラとつながっていますし、マスコミや放送、古典芸能から歌やお笑いも含めた芸能界もそうです。
 一番古いのが大相撲ですね。もうここはカビが生えてどうしようもないそうです。
ジャニーズの事件にしろ、プロ野球や、大相撲、芸能界の不祥事も、大金支払われている業界としてはあまりにもお粗末で古い時代のものです。
 国会もそうですし、お役所もそうです。先進の民間企業、外資では考えられない、かび臭い状況で改革が進まない古いムラです。これは革新政党とかそういうものも含めて、古すぎるのです。その自覚すらないところに、闇は深いです。


 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください