マンションはさまざまな人が入居され、世代や収入もまちまちです。
容貌されることも全く、方向性が違い意見は合わないこともしばしばです。
理事会、理事やその役員に選ばれると大変で、何事もないことは少なく大規模修繕も大きな苦労でしたし、昨今の値上げなどで、施設の改修、更新などにも想定以上にお金がかかります。
役員、会計をやっていて困るのは、こちら側になるとめんどくさいと分かっていて、普段は無関心、集会にも不参加、掲示板も見ていないしアンケートにさえ非協力、他人任せでいざ自分に値上げなどの不利益が来そうだと、噛みついてくる人が多いのです。
理事は何をしていたのだとか、役員は管理会社と癒着しているんじゃないかと、あることないこと批判し始める。
政治というのか、国や自治体の縮図のようなものが、小さなコロニーにもあります。
マンションのステータスが保たれ、資産価値が上がれば管理費や修繕積立金が上がっても是とする主に現役世代と、支出の増加に過敏な年金世代や子育て世代などは、顕著な対立構図を見ました。
南海トラフの災害などの備え、もっと修繕積立を増やせばという方はがいるのには驚きました。
そこまでが、せいぜい保険で備えるべきもので、毎月の支出が増えて、可処分所得が減るのは現役バリバリ世代でもリスクです。年金だけの世代は不安と揶揄されますが、年金は物価や賃金に多少遅れてもスライドして上がります。令和3年度から4年度で、月22万のモデル世帯の夫婦ですと、月4,889円上がっています。その前はデフレで賃金が抑えられる時期が長かったので年金支給が上がるイメージは薄いですが、令和4年から5年はもっと物価や賃金が上がっているので年金支給は今年よりかなり増えます。
リスクでいえば、南海トラフよりも現役世代で怖いのは、リストラや倒産、事業の縮小、廃止などで、収入が急に減ることです。この可能性の方が、どんな大会社や優良事業でもあり得ます。現実にここ3~4年ですと、コロナ禍という想定外でかなりの倒産が出ています。
年金は国が破綻しない限り、支給され続ける仕組みになっています。不安なのはむしろ現役世代なのです。