娯楽やレジャーは栄えるが生活は苦しい?

 

 最低賃金は確かに上がっていますが、サラリーマンなどの平均年収は横ばいです。30年前ぐらいに400万円台に入ったままで、社会保険料やらは上がり、手取りは減っているでしょう。

 ところが、以前プロ野球の投手の球速の話もしましたが、年俸もこの20年間で急増しています。35年前に当時の最高選手落合博満が闘争の末1億を突破、その後数年で3億の壁も超えると、その後も最高年俸は球界全体も底上げしながら伸びて、今は最高のスターは6億、7億がいます。サラリーマンを後目に、1千万でも羨ましいのに、1億2億はごろごろいて、主力は3億や5億は当たり前の時代です。
 これは、俳優やお笑い芸人などのギャラにも言えまして、大御所でなくともMCを務め億を稼ぐレギュラーや冠番組を持つタレントが増えて、アスリートよりも旬が長く豪邸に住める長者になっています。
 その分は番組制作に跳ね上がり、スポンサーから商品価格に反映し結局は消費者が負担しています。
 アスリートの年俸にしろ、おのずと、その回収はチケットやグッズ、飲食、放映権料に跳ね返り、昔に比べレジャーとしても野球もチケットから応援まで大変な価格の時代になりました。それでも、ビジター試合まで交通費をかけ応援に行くファンもいます。決して裕福でもなく、給料の大半をかけて追っかけるハコ推しの人もいます。
 ディズニーリゾートにしろ、最近も値上がりし30年の間には1日パスで2.4倍ぐらいになっています。遠方から旅費や宿泊費をかければまさに庶民には夢の国の価格です。
 娯楽の多様化、高価格化とは言え、給料が上がっていないので大変です。たしかに我慢をして、遊びもしないと生きてはいけるものの、これだけ誘惑が多い世の中で、学校や社会で回りを見れば、耐え忍ぶのは難しいとは思います。同じ400万の年俸から、社会保険料や税が上がる以上に、娯楽遊興の誘惑によるものも大きいのです。

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