ゼロ飲料に高いお金を払う不思議

 発泡酒の税率が変わったこの秋、ビールやチューハイ風の飲料でカロリーゼロとか、糖質ゼロ、アルコールゼロなどもさまざまな新商品が追加投入されています。
 個人的には、稼ぎの少ない若い頃は発泡酒を呑む機会も多かったのですが、この微妙な味のつけようはやはり添加物とかも多いかなと、やめにしました。
 日本人は、税金の対策とか原料の入手難など条件の制限で、起用に新商品を産みだします。しかし、マーガリンのトランス脂肪酸が身体に悪い(今の商品は低減化しています)とかやはり本来の原料からの製法からいうとまがい物文化ではあります。
 ビール系では、発泡酒ではない本格ビールで糖質ゼロという商品がかなり宣伝されて、店頭を占めています。ある意味贅沢な糖尿病など、肥満対策のものです。
 ヘルシー嗜好とはいえ、そもそも飲まない、食べないなら問題はない気がするのです。
 為替相場もありますが、世界には200円ぐらいのビールワンパックを食事に充てれば一週間ぐらいのカロリーを取れて救われる命もあります。
 明日をも知れぬ飢餓の人々がいる国がある中、飲んでも食べても栄養にならないものにお金をかけることや、むしろ脂肪や糖の吸収を抑える食品が出回とは、本当に贅沢な国です。それで経済が回り、貧しい国に支援ができれば国際社会としてはいいのかもしれませんが、何かわりきれないものがあります。
 高度経済成長期にあるSF作家が予言していた通り、人間の営みというものが、生命の維持と子孫を残すものから、ただその世代の快楽のために、本来の本能的な必要とは関係なく、食事をとり性交をするようになってきているのです。
 

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