親方日の丸工事は予算や納期を守らせろ【大阪万博】

 公共工事など役所関係の予算で支払われるいわゆる「親方日の丸」の工事は、値切られることもなく、支払いも良く、工期が延びたり資材が高騰したりして予算オーバーしても相手が潰れる心配もありません。オイシイ仕事ですので、各社必死になって入札の競争をし、談合や癒着など不適切であろうが受注をしたいと思います。
 いったん入札が決まると、技術的、専門的な部分で事情ができて予算がオーバーしても厳しく追及されることなく。大きなプロジェクトであればあるほど、結果が国民に公表されるのはずっと後です。
 先の東京オリンピックがまさにそうで、当初はコンパクトな復興テーマの大会のはずが、結局は過去最大級の予算規模で、談合など不正もあとからあとから出てきました。
 大阪万博は、まだ開催前ですが、開催が揺れるほど、工事の遅れや予算の高騰が報道されています。
 結局やりかけたことを投入した予算をパーにして止めるのには勇気もいりますし、批判もでますから投げ出すのも得策ではありません。だからと言って、予算オーバーOK、工期納期遅れOKにしてしまうと、予算の倍以上支出があっても誰も責任を取らないことになります。結局は税金、国や地方の負担、結局は国民の負担です。民間企業だけのプロジェクトなら考えられないことです。
 これを入札の段階で、予算納期絶対厳守とすれば良いと単純に思います。裏の金など回して受注を取るほどオイシクない、名誉と実績につながるだけぐらいにするのです。予算を守るため、納期を納めるため、見積もりも工事も真剣になるでしょう。発注元への要望も厳しくなるでしょう。必死にすり合わせ、喧々諤々とやり、それでもオーバーするなら都度民意に問うぐらいにしないと、血税を蝕み、だらだら談合したゼネコンやら業者が潤う体質は変わりません。
 都市の地下鉄でも新規の高速道路、鉄道、新幹線、リニアでもそうです。
 私の住む、京都市の地下鉄東西線なんて、まさにその最悪の典型です。1キロあたりのコストが日本でワースト2で、その上乗客も伸びずワースト赤字を出しています。その言い訳が埋蔵の文化財が出土して、取り決めでそれを発掘し終えないと工事を進められない。
 京都で地下を掘ると文化財が出て、刷毛でなぞりながら掘るようなものなどと言われますが、市民も大赤字で財政難で、負担がのしかかると笑いごとではなくなりました。そんな事情など、最初からある程度分かっていたなら確信犯です。
 たとえ、そういう案件があったとしても、そこでしっかり議論なり、交渉があり、何とか納期と予算を守りために工夫し、その後の乗客輸送で赤字を吸収する必死の姿勢があったのでしょうか。同じ地下鉄の烏丸線、阪急や京阪なども先に地下線を京都市内に開業してこれほどの赤字にはなっていません。
 文化財だけでなく、消防法や安全対策、バリアフリー対応でも駅や地下路線にかかるコストは厖大になってきていますが、市民も含め、そのあたりも説明から交渉も必要です。
 こういう悪しき例は、どの公共事業にもつきまといます。高度成長期からバブル期までは、それでも何とかしのげました。バブル崩壊後はそうは行きません。
 市民が後から知って、こんなにかかりました、「ハイ市民サービス低下で調整します」「敬老、福祉や子育ては他の市より、我慢してください」では許されません。

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