パープルリボン

 11月はパープルリボン月間です。
 女性に対する暴力撲滅運動です。
 パープルリボンと言ってすぐ意味の分かる人は少ないかもしれません。
 暴力は、その対象の性別や加害者、被害者の間柄を問わず、決して許されるものではありませんが、特に、配偶者等からの暴力、性犯罪、売買春、人身取引、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するものであり、男女共同参画社会を形成する上で克服すべき重要な課題です。
 毎年、内閣府その他の男女共同参画推進本部構成府省庁の主唱により、11月12日から25日までを期間としてパープルリボンプロジェクトと言われる「女性に対する暴力をなくす運動」が実施されます。
 少年への性被害の某事務所や、女性だけの歌劇団のイジメなど、最近は妻や子といった異性に対する暴力だけでなく、男性同士や女性同士、もはや男女とも言いづらいような時代になりました。それでも、女性は男性に比べ力に劣ることが多く、DVの被害者になる割合は圧倒的です。
 LGBTというややイレギュラーなケースが注目され過ぎる時代だからこそ、本来弱い女性に対する暴力にあえて着目させる月間,そこに重要な意味があるのかもしれません。
 年金事務所で働いているときも、暴力でトラウマとなった人に何度か出会いましたが、DVセンターや裁判所にはさらに多くの人が相談や措置依頼に現れます。
 その傷跡はやはり痛々しいものです。戦争の被害とは比べられませんが、平和なはずの日本であってはならないことです。
 どんな理由があれですが、人権は最低限守られるべきで、暴力に訴える人間は下劣です。もちろんしたたかでズルい、殴りたくなるような人間、イライラさせる人は世の中にいるでしょう。それでもやはり、正当に話し合う、訴える、拒絶するなど別の方法を選ぶべきでしょう。

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