追悼 70年代皇帝と演歌の時代

 オジサンの昭和回顧マガジンみたいで嫌だが、先日は1970年代のサッカー少年の憧れの一人だったドイツの「皇帝」フランツベッケンバウアーが亡くなった。ペレやゲルト・ミューラーも鬼籍、少しあとのクライフ、マラドーナもいない。その後のベッカム、メッシ、クリロナらスターも多いが、サッカーがポジションが躍動する近代化の魁だった選手であり、優雅な姿は懐かしい。
 そして、また八代亜紀さんの訃報。
 フォークや、ロックだと若者きどりでも、大人びてジャズだクラシックだと言っても1970年代の子供は否応なく演歌は耳に入る。それが昭和ならではでした。
 五木ひろしと八代亜紀、森進一、沢田研二あたりがレコード大賞を競い、北島三郎もバリバリで、美川憲一、森昌子、小林幸子が出だして、演歌やムード歌謡の耳に入る割合は今とは比べられません。
 日本の各地を、自然や風土、人情と恋愛を絡めて力強く歌い上げていた時代でした。

 まだ子供でおいそれと旅行にも盛り場にもそう簡単には行けない頃、襟裳岬や知床半島、津軽海峡、能登半島、熊本、鹿児島、長崎、道頓堀や新宿、みんな地理のお勉強よりも、高校野球と歌謡曲から先にイメージを抱きました。
 それにしても、シングルレコードが600円、これA面、B面で2曲だけです。今より高い、LPが10曲以上入って1800円とか2000円でした。レコード買えるのは贅沢な時代でした。当時の歌が版権切れてるのもありますが、ほぼ無料でダウンロードできるとは、他の値段が上がっても便利な時代です。

 新年早々、大変な災害、頑張って能登半島も応援していきましょう。
 
 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください