北大阪急行 大阪万博54年後の延伸

 
 1970年の大阪万博、東京五輪と同じく来年以降は「前の大阪万博」とか「昭和の万博」と言わねばならなくなるのでしょうか。
 私は1959年生まれで、1964年の東京五輪には物心ついていず。1970年の大阪万博は小学生で何回も行き覚えています。二度の大阪万博を体験できる世代はそう多くはないでしょう。私の祖母や父母の世代は既に亡くなり、「前の大阪万博」だけしか行っていませんし、今の大阪府知事はじめ55歳以下の人は今度の万博に行けば当然初めてとなります。
 54年の時の隔たり、世代の交代は大きいものです。
 その1970年の大阪万博輸送のために、できた鉄道に現在の大阪メトロ御堂筋線に直通する北大阪急行というのがあります。大阪市域外に御堂筋線が延伸できないため江坂から千里中央までの5.9キロの路線で、阪急の子会社で大阪府も出資している第三セクターの鉄道です。
 その北大阪急行が次の万博は来年目前にして今年2024年3月千里中央から箕面萱野駅まで54年ぶりに延伸しました。延伸に次の万博は関係ありません。
 わずか2.5キロの延伸に54年かかったことには驚きますが、建造物や撤去されていなかった旧世紀の工事の壁が邪魔になったり、さまざまな事情があったようですが、大阪の中心街に直通できるベッドタウンですから地価は爆上がりでしょう。
 少し老朽化した千里ニュータウン周辺は千里中央駅が始発駅ではなくなりますが、住んでいる人もまさかの延伸に驚きでしょう。そんなものできる訳がないと思ったまま亡くなっていった人も多いでしょう。
 今、各地に計画線、工事中の路線、未成線、反対により頓挫しているものも含め、15年後はどうなるかとか思います。
 それが50年ともなると私も含め、もう今に情勢も関わる人もいなくなります。そんな時にひそかに開通するかと思うと長生きしたいとも思います。

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