広島を訪れ平和を祈念し、#戦争#核

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 連休に中国地方を旅していて、鳥取から福山、鞆の浦、尾道、呉と周り、最後は広島駅から新幹線の予定でしたが、広島の路面電車も久々に乗っていきたいとも思い、やはりここを素通りするのはいけないと平和公園、原爆ドームと改装された平和祈念資料館を訪れました。連休中夜8時まで開館というのも、何だか「見ておけ」という運命なのかと磁石に吸い寄せられる鉄粉のごとく、見学に入りました。

紹介mvから


 CGなどの技術が進みリアル感も増し、本当に重く暗い史実がそこにはあります。旅の疲れも増し頭が痛くなり吐きそうになるほど、心身に響きます。人類の罪というのか、非業によって生まれた悲しいもので胸がいっぱいになります。
「熱い、熱い」と叫び 「水を、水を」と叫び壊れていく人々は、自分の係累、父や母、祖父母、子供たちか自分自身なのかもしれないと感じさせます。

 日本に原爆が落とされたのは、日本が侵略戦争をして、アメリカを奇襲で攻撃したから自業自得の面があるという自虐史的な理解には私は絶対うなずけません。日本が細菌や毒ガスの生物兵器を研究していたからと、アメリカの免罪的言い訳も後付けでまったく正当性はないです。
 どのような局面でも、こんな大量破壊兵器は使われてはいけない。核攻撃は昔も今も許されてはいいけない禁じ手の戦術だったです。

 ともすれば「核」を保有することが大国の防衛の要とされ抑止力と言われ、相手が核のカードを切ってくる可能性がある以上、戦略上持たざるをえないという冷戦時代からの理屈がまかり通ります。
 ロシアのウクライナ侵攻を機に、日本も「核共有」や「核保有」という議論さえ出てきています。
 原爆の被害の実相を世界の人々に伝え、核廃絶と世界恒久平和に寄与するというヒロシマの心をこの施設を見学して、もう一度見て欲しい人達が多いことです。

 どんな悪い国であっても、核による戦争、核攻撃で先制する戦争も終結させる戦争もあってはならないのです。

 アメリカの元大統領オバマが来た時警備が大騒ぎになったと誰かが言っていました。
今、日本の首相はこの広島の出身です。G7サミットをこの地で、世界の首脳にヒロシマの教訓を理解してもらい、平和を祈念してもらう。

 お花畑のような話と、非難する人もいるでしょうが、世界の指導者は相手を尊重し、話し合い信じることです。悲しみや怒り、裏切りや争いや憎しみだけで世の中を動かしては不幸しか生まないのです。
 一人一人の死が重いように、一人一人の微笑みも信じる心も、優しい心も重いはずです。平和を祈る。死んでいった人たちへ少しでも報いるのはこれからの平和です。

朽ち果てゆくのか地方の公共交通

 初春から5月の連休は立夏となります。

 私は鉄道ファンで主にローカル鉄道乗り鉄と廃線跡探訪が好きな趣味で、歩き回る方です。どうしても地方鉄道の赤字や苦境、廃止の噂には胸を痛めます。
 何とか地域のためにも存続、赤字からの脱却と願うものでもあるし、できるだけ乗りにいくのとグッズなど購入して応援もしています。


 廃線跡探訪は産業や文化の遺産として、これも地域の歴史を知る上で大切にして欲しいものと思います。
 そのため、クルマよりは鉄道やバスで近くまで行きウォーキングというケースが多いのですが、地方へ行けば行くほど、電車の本数やバスの本数が少なくまたコロナ禍以降減便されています。負のスパイラルがおきています。

 廃線跡まで歩いたり、バスに乗ると本当に人が少ないのに愕然とします。そしてバスに乗っている人の年齢の高いことと敬老証のようなパスでほとんどの人が現金は払いません。これが日本の地方だし、未来の日本全体の構図なのかと思います。

 整備新幹線の並行在来線の三セク化、赤字のJR路線、大手私鉄の不採算線区の分割三セク化とその後の経営困難など地方鉄道も厳しい中、頑張っているところもあります。

 人口規模だけではない何らかの要素で街が栄えたり生き残ったりしています。大都市でも公共交通が大赤字の場合もあります。
 昭和初期から我田引水のように引かれたいびつな交通網、JR民営化分割時の問題など、これからに禍根を残すものもあります。


 地域密着とアイデアなどの経営センスが必要不可欠です。
 ドル箱路線や企画グッズでもなんでどこかで儲ければ少々赤字の線区があっても文句はいわれません。ただドル箱の都市圏で稼ぐと地方のサービスや安全管理は手抜きになります。そういう面では鉄道やバスの会社はある程度のスケールがいりますが、JRのような大きさまではいらないと思います。JRは北海道、四国に限らず西日本なども内容は良くなです。もう少し地域に寄り添い、ファンドてきなものなど、アイデアや工夫をするには小さな単位が必要だと思います。

 大都市の若者、現役世代が地方と高齢者を支える日本の縮図がここにもあります。

イビチャ・オシム監督 動乱の国のスポーツの英雄 

 サッカー日本代表監督でその戦術や哲学は歴代でもピカイチだったオシムさんが亡くなられました。
 旧ユーゴの中でも厳しい情勢だったボスニア・ヘルツェゴヴィナの出身で戦争と政治に翻弄された人生だったとも振りかえているメディアもありますが、さまざまな戦術や生き様の中にも平和な日本を愛していた姿もあります。
 民族を超えて多くのサッカーやスポーツを愛する人に、オシムの言動や指導とその人柄は注目され、尊敬さていました。
 「ライオンに襲われた野ウサギが肉離れするなどあり得ない」
 という名言も日本サッカーの生ぬるさを厳しく諫めました。


 私の住む京都太秦に国内ただ一つのスロベニア料理のレストランがあり、旧ユーゴ出身で京都大学を卒業され日本に定住されたシェフもおられます。日本にとってはクロアチアのストイコビッチなどサッカーが有名な程度で、大きな動乱があってもそれほど注目されたことはありませんでした。
 

 このところのウクライナ情勢で、この5月3日の憲法記念日でも世論調査で、憲法改正やむなし、自衛隊を軍隊と明記して、敵基地攻撃を可能にし、防衛費のGNP2%超えを許容する世論の割合が増えています。
 ウクライナばかりがこれだけの騒ぎになり、シリアやアフガン、オシムのいたユーゴスラビア、ミャンマー、などはなぜ注目されなかったのか、私には疑問です。
 内戦だから、巨大国が他国に攻め込んだインパクトと違うとも言われますが、問題にすべきは戦乱があり難民や被害者の数ではないのかと思います。内乱が自業自得とも思っているのでしたらそれは違います。民族の対立には必ず、戦争を陰で操り煽る大国の動きがあります。
 紛争の火種があり、戦争しても正義を貫きたい世論を焚き付けられると、悲劇が始まります。
 外国に長い外務省の有人曰く、日本が平和で外国から好かれていることに間違いはなく、また敗戦を経験してすぐに近隣諸国に突っかかって紛争になる可能性がないことは素晴らしいことだそうです。

 ユーゴの悲劇はモザイクのような連邦国家が要因です。多くの民族が共存し、あるいは国境を越えて同一民族が別の国家に多数住んでいるということ、領土や宗教などで譲りがたい紛争の火種がある場合がその対立の最終手段として戦争があるのです。

 ユーゴスラビアのケースもアフガニスタン、シリア、ミャンマーなどのケースがすぐ日本にあてはまらないのと同じように、ウクライナのケースは日本にあてはまりません。
 軍備だけ拡張して、戦争が始まってしまっては勝つか負けるかはわかりません。日本は先制攻撃ができない戦いを強いられますから防衛力は無傷でいるのは物凄い大差をつけないと守り切れません。ケンカは先手必勝なのと同じです。日本がぼこぼこに殴られないと、安保条約で米議会の承認を受け米軍が助けに来ないでしょう。
 今の情勢が本当に危険なものなら、憲法改正は待ったなしですし、防衛費GDP比2%超えも今すぐでしょう。5年とか言ってるのは危機でもなんでもないからです。防衛費は比率ではありません。必要な更新時期があれば超えるときもいりますし、無駄な税金を予算ありきで捻出するものではないです。

 台湾の情勢は油断はできませんが、今すぐそれでも中国が軍隊を派遣する情勢ではありません。
 
 今の日本のまわりにすぐ戦争になるような問題はありません。今後ともその芽を摘む方向でいいはずです。

ウトロ平和祈念館を訪れました #在日の厳しい運命

 2022年4月29日にオープンした京都府宇治市伊勢田にあるウトロ平和祈念館を訪ねました。
この写真はその祈念館の屋上から南側、自衛隊の大久保基地を見ている光景です。
 ウトロ地区は在日韓国人地、戦前飛行場を造るため集められ敗戦後、韓国に戻らなかった人達が居住していたところです。長い間、上下水道も通らず、立ち退きも強いられ差別と貧困に苦しんだ人達がようやく令和になって再開発をされ、祈念館にその事実、経緯を刻まれています。

 私は15年ほど前、東北から関西に戻り宇治市大久保に住んでいました。その時伊勢田のウトロ地区の様子は実際に見聞きしました。21世紀になっても立て看板でいろいろな問題を訴えるその住宅群は正直異様に映りました。
 京都に住む人でも知らない人もいるかもしれません。知って目をつむっている方も多いかもしれません。サッカーの日韓W杯、韓流ブームもありましたが日韓の関係はなかなかいい方向には進まずむしろ悪くなる一方です。
 昨年もこのウトロ地区の看板にヘイトクライムによる痛ましい放火がありました。

 私は政治的な問題は常に中立で、どちらかの肩を持って相手を攻撃することは好きではありません。歴史は勝者や国により歪められます。それぞれの主張には主観が入り、恣意的なものになりますから、私は常に片方によらず両方の可能性を考えます。
 この施設で語られ、展示される日本特に戦前の日本が全て正しいとは思いません。いわゆる左翼系の自虐史型日本史へ誘導する錯誤の可能性もあります。しかし戦後の復興の後も日本政府の行政が動かず日本社会が差別や偏見、非協力な無視が続いたことは事実でしょう。
 日韓や在日の問題、歴史も含め改めて知ると私は知っているつもりで勉強不足でした。

 ウトロの経緯も詳しくはなかなか分からないものです。
 知らないことが人々の嫌悪の感情を産み、ヘイトに繋がっているのではとも思います。
私自身も、在日の人がなぜ本国に帰らなかったのか、帰ったら良かったのではと単純に思っています。実際に帰国支援事業もあったというい事実を持ち出し、【不法滞在だから仕方ない】という考え方をされる人もいます。国や法律が正しいのか間違いのかではなく、救い切れないものがあり、それぞれの考え方がありそこに不幸が産まれました。
 では差別やヘイトが許されるのか、今ウクライナの難民には手を差し伸べたいという方がたくさんおられます。誰も好き好んで異国に住みたくはないはずで、まして上下水道もない買い物もままならないところで住むのに何らかの事情はあるでしょう。その経緯を詳しく知れば仕方なかったと分かることもあるでしょう。また法律を盾に分からない人もいるでしょう。


 いわゆるネトウヨという人の在日攻撃は未だにあらゆるところで止みません。在日の人の中に日本社会で成功した有名人、財界人も多くいる中で、それをあげつらい並べ上げて何が証明され何が楽しいのでしょうか。

 厳しい条件で努力され成功された人は認め、恵まれない人はとことん罵倒し罵詈雑言を吐くのが日本人のやることでしょうか。

 愛国心、真面目な法律や秩序のためか、公益や私益を拡大する使命感のためか、日本人は時に優しく、時に残酷にまっすぐ進みます。

 日本人は美しい花を作る手を持ちながら、一旦その手に刃を持つとどれだけ残忍極まりない行いをする(帰ってきたウルトラマン33話「怪獣使いと少年」)

バブル期ではない日本こそ深刻

 未だに日本はアメリカや西側諸国のATMと言われ、軍事援助はできないお金は払うが感謝はされない国のようです。
 30年前にもなるバブル期直後の湾岸戦争と違い、日本は少子高齢で人口もGDPも先細りでお先真っ暗、他国を助けてる余裕などないのです。
 もはや湾岸戦争ですらかなり過去のものになり当時の政治トップはとうに死去か引退もしくはロートルです。報道や評論家も当時から今も第一戦は希少です。朝鮮戦争やベトナム戦争となると完全に生まれてない人も増え、最近の中東情勢でも中身がわかる人は少ないのです。

【戦争がどうして起こるかわからない‼】という世代の人達が、ロシアのウクライナ侵攻の報道を受けてやたらと不安になり冷静な判断を失っています。
 恣意的な過剰報道があるのか、フェイクうんぬんは抜きにしても、この反応が視聴率がとれ一般にうけているためにマスコミは連日さらにこのネタをかぶせて煽ります。アフガンやミャンマーなどの国に比べなぜか日本人にウクライナは身近に感じられてます。
 恐ろしいとされる構図はプーチンという独裁者のならず者国家がいきなり独立国の他国に戦争を仕掛けて侵攻し、市民や民間施設を無差別に攻撃しているという【恐怖】です。
 これが【理不尽なものへの怖れ】につながり、力による現状変更を許してはならないという原則を掲げ【反ロシア】一辺倒の世論となりました。これを許すと力による現状変更をしそうな中国が台湾、尖閣列島、沖縄にも来る!ロシアは北海道にも来るともはやトンデモ理論と呼べそうなところまで飛躍します。
 そして防衛費のGDP2%以上や、自衛隊の違憲解消、敵基地や指揮系統への攻撃、憲法9条改正もやむなしと護憲やリベラルの方まで押され気味です。
 私自身は防衛費というのは効率を考えながら精査し是々非々でGDP比だけに拘らす拡充が必要な時なあるとは思います。しかしこんな雰囲気だけでなし崩しはちょっと問題です。
 少子高齢の中、GDPはシュリンクする一方であり日本は軍事大国とまともにやり合える国力はありません。兵役もなく、ドローンなどの先端メカだけで戦争に勝てるすべがあるのなら相手も同じです。日露戦争、日清戦争で勝ち大東亜戦争の緒戦で勝ち続けて、アメリカや連合国に負けたのは兵站や戦略のミスだけと思っている世代は、戦争もありという人も一部います。
 人口が15倍くらいあり毎年増える中国にはGDPでも金額でも軍事費割合でも大差をつけられ正面から戦えるわけはありません。しっかり鍵をかけて防衛して警備会社と契約はしていても、こちらから喧嘩をふっかけることはあってはいけないです。
 【ウクライナの事情はすぐに日本にはあてはまりません】残念ながら台湾はウクライナに近い状況にはなり得ます。
 その時のため日本は中国とも関係を良好にしいておくことが大きいでしょう。


 まず戦争が勃発するには国と国の領土や経済などの決定的亀裂しかありません。
領土が隣り合っていれば地政学的に戦争になりやすいとは言われます。過去にも戦争はありましたが、今中国はロシアとは良好な関係です。インドとももはや戦争はなさそうな経済関係です。ドイツとフランスもかつては戦争しましたが今は良い関係でしょう。日本の外交はこういう関係の国を増やすべきです。長年近隣国でも中国は朝鮮やビルマやベトナム、タイを属国にはしていません。


 まして今のロシアとの断交でさえエネルギーや穀物でこっちが苦しむのです。中国と揉めると日本はたちまち戦争以前に経済で干上がります。戦争の心配以前の問題で、日本の産業、消費、経済の3割くらいが成り立たなくなります。8~9割が中国産というものが今でもあり入ってこなければ作れない流通できない、10倍の値上げになるとかの打撃の者が多いのです。アメリカは安保で助けてくれる可能性はあっても経済を救うわけではないのです。
 だから戦争の心配はしなくても、外交の心配が先です。

戦は人間の業(ごう)宿痾(しゅくあ)

【宿痾】長くなおらない病気。持病。

【業】仏教用語 

仏教身・口(く)・意が行う善悪の行為。特に悪業。また、前世の悪行の報い。

 前年ながら人間は戦争というものを断ち切ることはできないと思われます。ロシア侵攻以前から、世界の各地で紛争は絶えていないのです。
 各国は他の国を信じるわけではなく、徒党ともいえる同盟を組み戦争のための兵器を調達し、競い合うように戦力を誇示して戦うことを止めるわけではありません。
 戦争を始めた人間が特殊な狂人やならず者、あるいは戦争を支持していた国民は騙されていただけで支配層や時代背景が悪いという方もおられます。自己正当化して戦争を非難する層は戦争の忌避はあっても立場が変わればはたしてどうでしょう。
 自分が安全で自国とそのグループが勝ち続け利益が拡大すれば、戦争は対岸の火事です。むしろ遠く離れた他国、他人の不幸は大ぴらでなくとも蜜の味です。同情をしなながら、正義を語りながら日常の贅沢を愉しんで離したくない心理です。
 戦争批判の多くは自分に降りかかってきたときの怖さ、面倒くささが多くを占めます。
 結局は人種や貧富、格差、産まれながらの理不尽が支配層や富裕層への不満への爆発であり、次の支配と富を狙った争いを産むわけです。

 残念ながらそれが歴史であり、世界中の不変のもののようです。片方から見れば「悪」に見え、俯瞰してみれば「対立」に見える問題というものは消えそうになっても必ずどこかで発生していくものです。正義のヒーロー番組が最終回に悪を倒しても、次の週からまた悪の組織が新しく生まれる。悪役は正義を盛り立て憎まれるために存在するものです。昭和の特撮やプロレスと同じです。これが世界の構造であり、それが人間の宿痾なのです。

ワ〇チン契約の真偽

 ここへ来てネット上の反ワ〇クチン派?から、政府トップによるかなり信ぴょう性の高い情報として、F社との契約について流れていました。さすがにNHKはじめテレビでは取り上げられないものであり、FBや動画投稿サイトでも消されたり、UPされたりのせめぎ合いのようです。

 日本政府はワク〇ン6回接種分を6億本購入済み、支払い済である。返品や契約解除は不可。(接種はまだまだ続く…)
「ファイザー社は、何があっても一切の責任を負わない」「全ての責任は、契約国の政府及び国民」ということに尽きる。政府はワクチン副作用を10年間は開示できない

 契約なんてまあそんなものでしょう。ワクチ〇が1本1000円としても6兆、容器、包材、運送や保管含め3000円なら18兆円。どこから捻出した予算なのか不思議でもあります。
 他国を抑えて購入するにはそのぐらいの条件をのまざるを得なかった可能性はあり、それ自体は責められません、
 一体いくらかかり、効果が薄くなったり、副作用や薬害が明確になったらそれでもキレイさっぱり破棄すればよいのです。

 守秘の部分もあるでしょうが、最後は国民の健康第一です。
 

昔も今も止めたくて止まらない悲惨な戦争

 ウクライナ問題をきっかけに戦争や安全保障に関連する本も読まれているようです。今の戦争とは関係ないという人もいますが、歴史を紐解くことは何らかの問題解決の糸口になることはあります。
 世界を巻き込んだ大戦争からは70年以上たちもはや、生きた証言のできる人は減り、伝聞や記録などで類推することも多くなります。
 証言自体は個人の感想や聞き手の恣意的なものが入ります。できるだけ数値的な記録や、客観的事実、歴史的な時系列を確認していくと大きな間違いはないでしょう。
 それにしても人間は何と大きな間違いで戦争を起こしてしまうものです。
 第一次の世界大戦がありもう二度と戦争はしたくないと、国際連盟もでき各国誓い合ったのですが、第二次世界大戦は未曽有の大規模で勃発しました。
 とくに日本からは遠い、欧州の東部戦線はその死傷者歴史上最大です。
 東京大空襲の数ですら半端ではなく、今のウクライナより激しい規模で無差別に爆撃されています。

 こういう本を読んでいて、やはり人間は戦争を止めたい気持ちを戦争をやりたい気持ちを両方持っているのだということが良くわかります。
 花を愛でて家族を愛し街を愛し優しい人間が片方で銃を取り、爆弾を投下しているのです。
 それは時代や地域が違うのではなく、今もどこでもそうです。
 狂人のような独裁者や軍部の戦犯クラスが始めたからというのは、あとから書き換えた自分を殺戮者としたくない人達の修正、自己正当化のゴマカシです。
 民間人を殺してはいけないという原則は何も第二次世界大戦後にできたわけだはありません。昔から戦争は兵隊同士でやるものでした。
 それが卑劣な奇襲や先制攻撃をしたとか、生物兵器を開発しているとかの事情があると何でもありで民間人攻撃も許されるようです。要は世論で許されれば後は勝てば何とでも言い逃れできます。いったん国と国が戦いに入れば、国民全てが戦いに加わり戦場にいることになります、兵隊や軍事施設だけ選んで攻撃することなどは、大変難しくそんな生ぬるい攻撃なら変装や偽装で何とでも逃れられます。
 実際に今の日本の世論でも、敵基地攻撃を是とし、基地だけでなく指揮命令系統の攻撃もやむなしが9割を超えているようです。
こういう風潮を見ると、戦争を憲法で放棄している日本でこれなのですから、元々軍人の地位も評価も高い国で戦争に傾くのは容易な流れです。
 それでも戦火に散った多くの命をもう一度考えると、一人一人は子供を抱き、花束を抱え、愛犬を散歩させていた平凡な人達です。
 市民を巻き込む戦争がオワコンになり、バトルフィールドのような特別空間でやってもらえるような未来は来ないものかと思います
 

コロナワクチン、報道でわかること

 ちょっと前に職場同僚4人が相次いで感染したときは、やや感情的になりワクチン接種って効果ないんじゃないかと呟きました。訂正もふまえ冷静にまとめます。
 ネット上も玉石混交も情報が入り乱れ、ワクチンは打っていいのか悪いのかといまだにいろいろ紛糾しています。
 極端に陰謀論に組することも無く、ただ自分にフィットした情報を得るためには報道されている情報を良く考えて自分の利害に当てはめるしかないと思います。
 報道のあり方も色々裏があり局により温度差も出てきていると思います。ことワクチンに関してはNHKは厚労省全面御用達色です。最近関西ローカルのよみうりテレビ(東京キーは日テレ読売新聞系で普段は右寄り)の朝ニュース番組で,【独自検証】的な意味合いで3回目のワクチンの若者へ効果を表にしていました。
 オミクロン株の重症化、死亡率ともに3回目を接種してもしなくても50代以下は【0.0%】1000分の1に満たない比べられる差ではない。ただ感染の確率は3回目接種で約10分の1以下程度に低減しているとの独自統計でした。
 原典の表はありません。


 3回打っても2回でも重症化死亡率ゼロ!っテレビで表にして言って大丈夫と思いました。感染を防ぐ効果は十分あると示したいのでしょうが、やはり重症化も死亡も変わらなければ、無理して打たなくていいやと思う図表でした。
 60代あたりまでは重症化、死亡の確率は変わりません。それ以上の高齢ですとやはり罹患したときの重篤化の率が高いので一定の接種の必要はあるとのことでしょう。

このグラフの上があったとしたらほぼ全て有意差なしのゼロ近似になるわけです。

 厚労省統計では50歳代以下は両方ゼロ近似で隠しています。
 この表でさえ60歳代の致死率3回受けた方がやや高いです。


 それとこれも毎日ポツポツ発表されている【死亡者数】と重症病棟の使用率、前から言われていましたが、死亡は重症を経ずいきなりです。
 ほとんどの自治体で重症病棟余裕です。私の住む京都もずっとゼロ、重症ゼロなのですが、死亡はポツポツ出ています。これは持病があったかたや急性心不全や脳疾患などで亡くなられた方が後でコロナの陽性だったということです。
 お医者さんに聞いても人間の死因の特定は極めて難しいと言われています。人が死ぬとき持病をもっていたり、感染をしたり、結果昏倒したりのどを詰まらせたりといろんな要因がからります。
 「老衰」とか「心不全」は漠然としすぎ「誤飲性肺炎」は最後のトリガーに特定しすぎとかになります。心臓や肺が悪く、最後に風邪を引いた場合。心臓なのか肺なのか、老衰なのか、風邪なのか、90歳過ぎればほぼ老衰でもいいとか、とくにどうでもいいような話です。数字のマジックに近いです。
 ただこういう時期で、風邪やインフルが流行っているときにカラオケや大宴会をするとか、高齢者と必要以上に接触するのは感染拡大を助長するだけです。自身が大事な試験や仕事を抱えているとか、家族に絶対うつしたくないという場合で、ワクチンの副反応や後遺症などには目をつむるという人なら3回目も4回目もどうぞご自由という感じでしょう。
 武漢ウイルスに対して作られ。治験され効果が承認されていますのでどうしてもその効果は気休めプラスアルファ程度はしかたありません。それでもNHKばかり見てる高齢の方が、息子にお前も打ておけといわれるならそれも仕方ないかとは思います。
 
 最後にワクチンの廃棄について、莫大な金銭の契約で無駄だとも言われますが。緊急事態での政治的判断の結果論です。それはしかたないところです。
 ただ今後はより精査した効果的な対策が必要です。今後も利権がらみで国民の安全が脅かされたり、血税が無駄遣いされるのは許されません。
 感染症指定2類を外し、インフルエンザ並みに5類に下げる議論の中でワクチンが有料になると困るとの意見もありますが、一定の補助はインフルエンザにもあります。まして国や健保が丸抱えするということは結局世代間で借金を先送りすることになります。今の高齢者への莫大なワクチン関連経費も若い世代への借金へ確実に回されているということは前提に認識していかないといけないことです。

 
 

故郷を離れない人、離れた人

 ラジオを聴いているとウクライナの難民の関西での受け入れのニュース。支援金や就労や言葉の苦労の問題のあと、しばらくして音楽が唐突に古い曲でBOROの「大阪で生まれた女」が流れた。


 「大阪で生まれた女やさかい 大阪の街よう捨てん」
 とか「東京へはようついていかん」嘆きながら最後には大阪の街を出ていく歌詞でした。


 長く大阪にも勤務し、中国や東海、東北の地方にも住み、全国各地も旅しました。それぞれに故郷を愛し、しがみつく方もおられます。
 寒村や離島、自然は美しいが過疎の町や村もありますが、そこを離れない人もいます。

 京都市の中でさえ、行政がインフラ整備に苦労する高齢化の進む過疎地域が点在します。おいそれと便利な市街地に移る訳にもいかないものです。
 大阪の下町、関西のそれぞれの府県にはやはり、東京に行くのもイヤだという人もいます。
 一方すっぱり離れて出身は沖縄ですとか、埼玉ですとか言われる人もいます。言葉によく出る人もいれば、まったく雰囲気の出ない人もいます。
 沖縄は良くドラマでも取り上げられ、東京で活躍する歌手や俳優も多いですがやはり都会の方が仕事や恵まれた部分もあるのでしょうか。
 結構大阪にも九州や沖縄から定住された方はよくいます。
 まして友人や元カノの中には海外、アメリカ、オーストラリア、イギリスなど各地に在住して定住されている人がいます。
 言葉も習慣、気候、風土も違う中、苦労も多かったでしょうし、故郷も懐かしくなる時もあるでしょう。


 コロナやウクライナの問題で旅とくに国際間の行き来は簡単ではなくなりました。望郷の念が強い人には辛い情勢かもしれません。我慢を強いるわけではないですが、戦場となって命の危機を逃れるような人がいる中、安全なところで住めることは故郷に里帰りできなくても幸せだと言えるでしょう。