激務?厚労大臣

コロナ禍は1年以上にわたり、途中で総理大臣も変わった。しかしこれほど、各担当大臣や各都道府県の知事が毎日のようにテレビに出て、普段なら名前も顔も知らないまま任期を終えるケースが多い中で注目はされ、知名度だけは上がっています。
ワクチン担当大臣が行革大臣兼務、コロナ全般は経済再生担当大臣と仕事の割り振りはややこしいですが、とにかく今厚労大臣は渦中で、とても忙しいはずです。
最近でもアスベスト訴訟や、1類糖尿病の裁判、同一賃金同一労働の法改正、広いフィールドの責任者ですから、かなりの切れモノで、汗をかいて仕事をする人でないと務まりません。
厚労省は、一言では言い表せない大きな組織であり、つながる組織団体もあまりにも多いので、官僚一人一人がどうこうではなく、巨大なアメーバ官僚組織の典型といえるでしょう。
とくに医療に関しては専門性の強い集団との関係で、どうしても伏魔殿と見られがちです。
実際、命や身体に関わるだけに、その重さゆえにリスクが多く難しい問題を抱えます。どちらがすぐに正解と分からない問題が山積みです。
政治家である大臣は過去の経験がある現職の田村さんでも好人物はとはいえ、経済畑も長く、まして医師でも学者でもありません。
これは法務大臣等でもそうなんですが。政治家が門外なのに、当選回数や派閥力学でその大臣ポストを得て、専門性の強い官僚をどう動かすのでしょう。
厚労省の認可への、場合によっては数十ページや数百ページにわたる資料を読み理解しるだけでも大変です。
しかし臆していては、国民の代表とは言えません。内閣府の意思、国民のためを思い、勉強をし、動き周り、確かめ、必死になって大臣の職を果たさないと意味はありません。ただ官僚から来た決済を通しているだけなら、大臣は官僚のトップでいいのです。お飾りと馬鹿にされ揶揄されようが、ピンとはずれでも、食い下がり官僚の歪みや暴走、ちょっとした撚れを正していくことで政治が変わります。
内閣と官僚は一体ではありません。緊張感をもって凌ぎ合い、国家国民のためにベストの選択、良い仕事を続けていただきたいと思います。

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