デルタ株でわかったこと、オミクロン株の後に来るもの

 オミクロン株でまたぞろマスコミは盛り上がっていますが、世界的に見ると今回は冷めているようです。
【岡田正彦 Masahiko Okada, MD, PhD新潟大学名誉教授(医学博士)のブログ、長尾和宏、関根徹 クリニックドクターのブログを参照しました】

 オミクロン株にファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンが効くか効かないか、という話題で一杯になっています。しかし、効かない=重症化するでは決してないです。オミクロンは無症状や軽症が多い、と。それって「風邪」に近いということを確認している段階のようです。 冬季北京五輪が中止とかいう問題は検討の俎上にも上がっていません。
 ドイツ等で感染者は増えていますし、重症化等の要因がまだはっきりしない部分はあります。しかし各国でワクチン接種も進みオミクロン株で死者や重症者がバタバタ出ているという騒ぎではありません。ほとんどノーマスクで大規模イベントを始めている国である程度広がるのは当たり前として、日本ではほぼ100%まだマスクはしています。正直毎年の風邪やインフルと同程度かそれ以下という認識が広がっているのでしょう。
 

『PCR検査は、時に2~3週間以上も陽性が続く。PCR検査でわかるのは、「ウイルスの断片が存在するか否か」であって、「病気か否か」ではないからだ。
病気だと見なすべきなのは、あくまで「治療や隔離などのアクションが必要な人」であって、「検査が陽性の人」ではない。』

「PCR検査で陽性でも病人とは限らない」意外と知らない人のカラダの不思議(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース
今さらですが、ごく当たり前に検査陽性と病気は違うということです。感染症、伝染病だからとはいえ過剰検査、過剰診療、過剰治療は、日本の医療現場で医師会薬品メーカー厚労省ぐるで行われてきた、ガンや高血圧等のメタボ同じ構造です。ほっといても寿命は変わらないか長いはずなのに患者を苦しませ医療費を高騰させ病院や薬品薬機メーカーだけが儲かる構造です。

 デルタ変異ウイルスについて岡田さんがまとめられています。
 ①感染力は2倍以上、強い
 ②致死率(病原性)は他の変異ウイルスより強いが、正確なところはわからない
 ③12歳以下の子供が、とくに罹りやすいかもしれない
 ④ほかのウイルスと異なり、暑い季節ほど感染が拡大する傾向がある
 ⑤ファイザー社、モデルナ社ワクチンの効果は、最初の変異ウイルス(イギリス株)
  に対する効果とほぼ同じ
 オミクロンがどうなのかはまだまだデータが足りない段階のようですが、デルタの死亡率もまだ正確ではないようですが、単純計算ではかなり下がっています。ワクチン接種をどう見るかのようです。
 個人的いは④に大きく肯きました。だからこそ①感染力が強いになったのか、他の株に取って代われたのかとも思えます。④と③があっての①かもしれません。

 新型コロナはじめウイルスの変異には以下の3つの様式があります。
・遺伝情報1個単位の突然変異
・まとまった遺伝情報の大幅な組み換え
・性質が異なるウイルスに同時感染した場合の相互組み換え

 この順番に変異は大きくなり、ときに困ったことが起こります。以前、大きな問題となった新型インフルエンザや鳥インフルエンザは最後のタイプで発生したと考えられています。

 高等生物と違いウイルスは1本のRNAしか持たないため、自動修復機能が効きません。そのため、絶えずランダムに生じている突然変異がそのまま残り、溜まってっていくことになります。

 そこで自然淘汰が働き、ワクチン接種による中和抗体、あるいはインフルエンザにおけるタミフルのような 特効薬から逃れることができた変異を有するウイルスだけが生き残って いく、ということではないかと推測されるのです。

 以上の考察から、ウイルスの変異を促す要因はあきらかです。「感染が濃厚に発生している」か、あるいは「ワクチン接種が大集団で密に行われている」ことですが、関根徹氏の推測では、ほぼ100%が後者です。日本固有の変異ウイルスも、そろそろ出てきているはずだといわれています。水際対策で騒いでいますが、結局同じような経緯で発生して拡大し淘汰されるのではないかと私も思います。
 ワクチンは局面的には必要な施策かもしれませんが、結局は対ウイルス変異問題と、人間の自然免疫力という2つの点で、全面依存を続けるのは危険で無駄だということが容易に想像できます。
 早く、オメガで打ち止めを期待したいですが、その後は星座の名前で続くそうです。

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