阪神優勝 プロ野球のファンサービスとは

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 どうしても関西は野球一色の夜でしょうか。
 パ・リーファンの私はやや醒めて見ていますが、阪神優勝リスペクトします。まさにあれよあれよという間に2位に13ゲームも差をつけていました。今年は2年連続優勝していたヤクルトが大コケで、それでもDeNAが来るかと思いましたがそれも失速、広島は気を吐きましたが優勝するまでの選手層でもなく、消去法的に阪神が独走したように見えました。
 岡田監督は、私の2歳年上ですが、随分皺だらけの顔です。こんなおじいちゃんで大丈夫かと言われてましたが、基本に忠実で厳しく,前矢野監督のやっていた起用や慣習を排して、確かに古い野球観でしたが、勝負に徹して、成果を出しました。
 主力など、起用や戦術の是非は置いておいて、矢野監督時代のホームランを打った選手に金メダルをかけるパフォーマンスや、負けても整列して応援したファンにお辞儀するファンサービスも止めました。愛想がないようですが、そんなことをしている間に野球に集中して考えろということです。
 メジャーリーグでは、大谷翔平のエンゼルスがホームランを打った打者に日本の兜をかぶせるパフォーマンスが受けています。兜には日本のスポンサーもついているでしょう。メジャー帰りの監督の中には、負けた試合後ビジターでもファンの感謝のお辞儀をするチームもあります。
 これをやったから、やめたから絶対勝てるかというものはないのですが、球場まで来てくれるファンに対して、何がサービスかの問題でしょう。
 プロの興行なので、ショー的要素、楽しさ、面白さは必要不可欠です。勝てばいいといっても、相手があるので勝つか負けるか、どんなチームでも4割ぐらいは負けるのです。
 素人にはまねのできない剛速球やそれを打ち返す打力、走力、華麗な守備。グランド上でのプレイでファンを悦ばせ、引き込むのが基本です。
 日本のプロ野球はメジャーに比べ試合時間が長ったらしい。野球の9回って、そもそも3時間半もかからないし、そんなに深夜まで何万人も観戦は難しいでしょう。ピッチクロックでメジャーのように、投球間隔を縮める案とかでていますが、投手交代や牽制球、攻守交替の時間などメジャーやアマ野球に比べ改善の余地はありそうです。
 テレビ中継のCMの挿入や、ビールの売り上げのために改革が進まないという説もあります。もしそうなら、ファンサービス以前、球場に足を運ぶ人、テレビで見る人に顧客満足の本質を考えないと、今後他のスポーツにますますシェアを取られていきます。

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