クリアファイルの謎 

 推理小説でも、ミステリドラマでもないので、この何気ない謎の真実はたぶん分からないでしょう。
 役所、公務というところは、まだまだ紙媒体の申請や提出を受けています。そして申請書には控えや、関連を証明する添付書類があります。年金手続きでも、労働保険でもそうですが、1つの案件にいくつもの書類があります。他案件と絶対混ざらないように、入力処理や決済完了で編綴されるまで、クリアファイルに入れている場合が多いのです。
 ファイルの色や保管のBOXの色、どこまではクリップに止めるとかは、それぞれ役所、部署によってルールが決まっているのだと思います。クリアファイルは登場して、一般に使われだしてどのくらい経つのでしょうか、マニュアル的なルールにもなっていますのでかれこれ20年以上は優に経過しているでしょう。
 この前、京都労働局の労働保険年度更新の繁忙期を終え、最後の中間整理をしているとき、上の写真の何と以前勤めていた、懐かしい会社のロゴの入ったクリアファイルを見つけました。左上に小さく今は使われないベルのマーク、ちょっとわかりにくいので下地を赤にして右側にアップで撮りました。
 この部署では、整理用に、透明、黄色、赤、ブルーを使用して、透明を最も使用し、新規購入もしますが、提出してきた企業様からのファイルも、下に社名が入っているぐらいのものは一時的に流用してはいます。
 しかし、今は使用していないおそらく少なくとも15年くらい前の制作であろう、ベルのマークの入った、カネボウのクリアファイルが何故に今、私の手元に回ってくるのか。
 一体、いつどこで作られ誰に配られ、どういう経緯でここに回りまわって、残されて令和5年に残っているのか?
 これは、まさに事務用には重用されるシンプルなものですが、いわゆる景品とかノベルティとして、渡されて喜ばれるものではありません。ブランドやモデルの入った透明でないクリアファイル(変な言葉)はよく私も販促で使いましたし、鉄道の何かは集めています。
 しかし、これは本当に使途が、社用に限られそうです。COMETICと入ってないので、化粧品部門が使ったのではないのか。繊維、アパレルや食品、住宅関連、薬品まで手広くはやっていた全盛期はあれど、逆に他部門にしてもシンプル過ぎるような感じで、どう推理しても出所不明です。
 このカネボウのベルのデザインが使用できる末期に、社内外の書類管理、書類提出用ぐらいにまとめて作ったもののでしょうか。
 余ったものが、透明部分も多く、企業色が弱いため、形状や保存が良かったものが労働局に提出され残っていたのでしょうか。
 真実は一つなのでしょうが、スッキリとした回答は分からない、それでも懐かしい謎でした。
 

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください