読みやすい 書評:中山七里「こちら空港警察」

 昨年上梓ながら、ペットの貨物輸送の問題、そして今クールのドラマでもあったテロの空港占拠などトレンドを先取りしています。
 社会派問題は深くはなく、中山千里ワールドの新キャラのミステリ連作短編集で、とにかくサクサク読めるリーダビリティだけは好評価できます。もちろん軽い。
 成田空港でGS(グランドスタッフ=空港業務スタッフ)として働く咲良視点のお仕事物語とミステリ&サスペンス。
 そういえば姪っ子が、関西ですがこういう仕事していました。
 空港警察に先月から着任したばかりの仁志村賢作が行動型探偵役のキャラミス。著者の作る暗い過去を持ったエキセントリックな人物だが憎めない。その能力はお決まり事のように常人を超えて、期待通りに事件を爽快に解決していきます。
 暇つぶし?にもならないぐらいすぐ読めてしまう。

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