裁判ドラマに、少しだけコメント

 刑事ドラマや法廷ドラマはそれこそ1クールに何作もあります。
 ジャニーズ事務所タレントやさまざま著名な俳優が、検察官や弁護士、判事を演じていてうなるようなものもあり、面白いとは言え少し現実離れしたものもありました。
 俳優さんがやはり、かっこよく美女すぎるし、若すぎるところもあり、演技や脚本が荒いといかにもドラマ、作り物になってしまいます。
 今放送中は、注目度が高い朝ドラと日曜劇場枠です。朝ドラ「虎に翼」(伊藤沙莉主演)が9月までの半年です。日本初の女性弁護士、裁判所長となった方をモデルにして法廷劇など含めて面白く、好評に始まっているようです。
 もう一つ、力の入った名作ドラマを産む日曜劇場枠は4月の春クールで「アンチヒーロー」長谷川博己が珍しいダークな役、悪徳?弁護士で主演です。こちらも当然法廷が出てくる現代が設定のドラマです。
 刑事事件はドラマ、映画にしやすいので、私も裁判所に勤めているとよくあのような劇的な法廷の後ろを支える仕事かと思われ「大変ですね」「カッコいい仕事ですね」と言われます。しかし、事件としては刑事よりも圧倒的に民事の数が多く、そこまで劇的ではありません。それでも、著名な方の名前が出てきたりもします。ドラマや映画のような事件に皆さんが関わることは少なくても、ちょっとしたことで訴訟になって当事者になることはそれほど稀ではありません。事件の内容を見ると、やはりそこには人間のドラマ、悲しい運命が現実にもよくあります。

 今でいうと、サイバー関連、ネットでの被害なども民事訴訟が増えています。破産手続きは民事で、暴力は刑事事件、離婚調停は家裁ですが、DV暴力などでの保護命令は民事で受け付けます。この辺も増えています。
 あまり一般では関わりたくない裁判所ですが、せめて花を咲かせ緑も豊かに外観を美しくして、入りやすくしています。

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