国会議員 文通費1日で100万円というが

 正式には「文書滞在交通費」というらしいですが、国会議員先月10月31日たった1日だけの任期で1箇月分の100万を貰うことが大きな騒ぎになりました。
 維新の初当選議員のツイートかららしいですが。「国会の常識、世間の非常識」と言われて世論を気にして与野党足並みそろえるよう、返納や制度改正をあたふたして始めています。
 こんなことは前から決まっていた制度であって、4月1日生まれが翌日生まれと同じ教室ではなく、前の年度に入るのと同じで「なぜ」と言われてもそういうルールだからです。社会保険料も日割りはされず、1日だけでも最後に加入した社会保険の制度でひと月分を払うのが当たり前のルールです。
 常識がない国会議員や騒いでる一般の人に中にはこういう一見おかしいルールも常識としてあることを知らないのでしょうか。
 たしかに国会議員のいわゆる文通費がそんなにいるのかという議論はあるでしょう。
 少し考えれば、歳費の他に非課税で領収書不要で100万円自体が、世間からは非常識な破格です。本質は日割りではありません。
しかし私は国会議員はもっと働いてもらわないといけないと思います。たしかに選挙でもかなりのお金を使い、実際に何やかやと政治とカネの問題が出るということは決して議員歳費だけで儲かる職業ではないようです。この上、歳費や文通費を削って定数も減らすと良く頑張る議員もますます減り当選もできなくなります。そうなると大金もちや強力基盤の世襲議員だけが残り、国民の意見を聞き国家の安全と繁栄のために粉骨砕身し、官僚の監視をし折衝できる人間がいなくなります。
 ましてお金がすべてなら、広島の選挙のように1億数千万積めば国会議員が買えます。そうなるとお金持ちの某国がさらにカネを積めば日本の国会を買い占め乗っ取りことも可能になります。
 国体のために全てを投げ出して働く議員には高額の俸給があっていいはずです。
 町内の役員やマンションの自治会や理事会役員、たしかにいつも同じ人で人の金で飯食ったり、収賄でもあれば問題は多いですが、まったくの無償で輪番では誰もやりたがらないでしょう。
 代議員にはそれなり名誉と報酬は必要です。選挙の不正だとか、その後の議員の収賄とかは論外で是正しないといけませんが、そういう浄化のためにも議員の報酬は削れべきではないのです。

レジ袋よりペットボトルを全てなくしたら #環境問題

 食品メーカーや日用品メーカーが共同してプラスチック容器ではなくリユーズできる金属やガラス容器の商品を開発して市場に出す動きが始まりました。
 レジ袋の有料化、エコバッグに替える動きよりは製造業全体で取り組めば環境面では大きいことです。量り売りで、持ち寄った器に入れ、新聞紙で包むなど昔は石油化学製品などなかったのです。
 日本人は節約を真面目にする民族ですが、一方潔癖な面がありどうもリユースは人気がないののが悪い点です。
 他人が使ったガラス瓶の再利用よりは、新しいペットボトルが好まれるのです。ペットボトルがリサイクルされていると免罪符に信じ込まされています。実はペットボトルはリサイクルされにくく、コストもかかり洗浄や再加工にも多くのエネルギーを使いリサイクル自体が環境によくありません。
 PETの再利用商品などほとんど市場に出ていないですし、あれだけのペットボトルが出回り捨てられているのです。分別された後、海外か日本のどこかでほとんど燃やされているのです。それならまとめなくとも家庭で燃やしても環境に対しては変わらない。分別して運ぶだけコストもかかり環境に悪いはずです。
 現実には家庭で燃やすことができない場合も多いでしょう。抜本的には政府がメーカーにペットボトル禁止にすれば良いのです。代替できるガラスなどがあり、処分に実はコストがかかならリサイクルではなくリデュースです、
 飲料や自販機の業界も多少は反発し、多少は抵抗するでしょう。しかし代替のものはあります。レジ袋を作っていて、自治体の有料ごみ袋の指定業者に選ばれず倒産を余儀なくされたメーカーは補償されていませんでした。代替部門の生産に回るなど、すこし産業構造をシフトしていかないと大きな化石燃料削減は実現しないともいます。

借用書もない貢ぎ金を返す必要もない。皇族の籍を離脱するため警護などのため本来一時金も貰うべきだった。 #眞子さま#小室さん

 小室氏と眞子さんがニューヨークに旅立たれます。
このタイミングで母親の元婚約者に400万を解決金を渡したそうです。マスコミに押された感じでの決着のようです。
 相変わらず匿名・顔出しなしの元婚約者一体何者なのか、もちろん一般人なので顔を出す義務はないと反論されますが、これも不信不審に感じて、いろいろ想像していまいます。
 本来は、借用書もない男女間の貢ぎに対して、お金を返す、渡す必要はないはずです。交渉事としては一部を認めるとそこで終わらず増長して繰り返される場合もあります。
 
 この問題は悪質クレーマーや、某国との慰安婦問題を思い出させます。
 随分後になって「謝罪しろ」「金を出せ」「誠意を示せ」、一度認めても「足りない」「次は徴用工問題」過去までさかのぼる立証しえない言いがかりはキリがなくなります。

 ネトウヨ?自称保守は慰安婦問題では、否定的なくせに、この元婚約者問題、本来守るべき皇族を擁護せず批判側に徹底的に回ります。怪しげな元婚約者には同情的で一切疑いも批判もしないのが変なところです。 

 本来は皇族に批判的な発言など不敬とされ、右翼が街宣車で駆けつけてやっつけたものです。今は愛国者よりの人が皇族やその相手の批判に回ります。
 一般人となった元皇族の安全のため本来眞子さんは警護のため一時金1億4千万円はもらうべきだったと思います。

 保守、愛国者ならいつまでもつまらない昔の個人的な金銭スキャンダルに執着せずすっぱりあきらめて、天下国家を語ることに注力して欲しいものです。
 女に貢いだ金も、男に貢いだ金も、何年も経ってから「返せ」とか「誠意を見せろ」とかいうのははなはだ醜い。想像の範囲をでないがマスコミが些事を焚きつけて、「あのかつての相手の息子は皇族と結婚するのに貴方には一銭も入らず詫びもない」という線が否めないところに見えます。
 まあそそのかされても、こういう男のスタンスには、やはり「清々しい」というところがまるでないです。フェミニストから怒られますが、「男らしくきっぱり」世間に一切現れず要求もしないでおくべきでした。某国世論同様「女々しく」いつまでも恨みつらみを吐いてお金をたかってように感じられます。
 誹謗中傷のネトウヨは結局は、ヒステリックにフェミニズムや人権、環境を騒ぐ輩と同じ低レベルです。
 今後の国体、天皇制を真剣に考え「男系天皇」を議論するなら「男尊女卑」という概念は理解した上で超えなければなりません。
 そして保守の方は時代に応じて天皇家、皇族を持続して守ることを考え学ばないとこの国は成り立ちません。今回の小室氏、その母親、そして眞子さまへの執拗なバッシングによって、改めて情報扇動の恐ろしさいい加減さが分かりました。
 マスコミ、発端となった雑誌も売りたいためのゴシップか、国民に伝えたい使命かは別にして、有名人は止めようのないイジメや誹謗中傷で心を痛めることになります。それは雅子さん時代にはまだなかったことです。女子プロレスラー木村花さんの自殺も、「死ななくても」と思われがちですが、ネットの暴力は今や想像を超え、逃れられないほど執拗で強力です。宮内庁が責任があるとも向きもありますが、すべて宮内庁が先回りして抑えるのにも限界があります。
 マスコミも国民すべて、こんな中でしっかり未来の日本のために考えるべきこと、確かめるべきことがあるはずです。
 
 まずが小室夫妻の旅立ちを心から祝福します。

組織にカリスマは必要か

 カリスマシェフとかカリスマ美容師などの言葉が一時流行りました。個人経営ならどんどん他をよせつけない個性を磨き、至高の自分をアピールすることが尊ばれ、自分の利益につながりました。
 カリスマ営業やカリスマバイヤーとかいう感じのビジネスマンもいました。たたき上げの営業から社長に上り詰めた今太閤のような人も元勤めていた会社にいました。しかしシステム禍が進み、コンプライアンスやサステナビリティが重視される時代になり、その会社も別の大手に資本が移り、カリスマよりもマニュアルや普遍性の仕事が評価されるようになりました。
 販売や営業でカリスマ的努力は必要な面もあるのですが、ともすれば過剰なサービスやルール違反に陥りがちです。
 その人が担当しているうちはいいが、転勤などすると後はぺんぺん草も生えない前年比お幅ダウンなどで均して考えればカリスマの貢献は一時的なもので評価は下がる訳です。
 持続可能な営業努力なら認めるけれども、それ以上は個人の範疇での無理は認めないということでしょう。これがなかなか営業成績などがあると難しいも問題です。実際にまだ多く存在するノルマ営業のブラックな部分は個人のがむしゃらでも非合法でなければ売り上げを上げれるカリスマ的な人を評価するしかないのでしょう。
 それでも普遍的なことをルーティンで誰でもできるようにして、サービスなどの業務効率を一定レベルにして、個性を活かしながら社員が意欲をもって働けるような仕組みは必要です。

安い牛丼や発泡酒はほどほどに

 この秋は近江牛のすき焼きもたべました。そのあと、久しぶりに仕事で外に出ていわゆる外食で牛丼を食べました。
 まあ比べるとかのものではないのですが、接客とか色々含めてまあやはり安い値段のものは問題でもあります。
 1000円ぐらいのラーメン店はそれなり接客や味にこだわりがあります。チェーン店の牛丼とかファストフードはダメですね。安い人件費がどこかに無理を産んでいます。
 もっと高くてもいいので良い商品、サービスを提供して企業も社員も消費者も潤うのがいいのではと思います。経済を回していくのには、安い人件費で安い商品を提供する牛丼屋のような形態は今ほどのシェアはいらないと思います。
 発泡酒、第3のビールは税金を取りたい政府と、工夫して税を逃れて安い販売価格にしたい酒造メーカーのイタチごっごのようです。たしかに日本のメーカーのまがい物造りの匠さはスゴイです。しかしそんな偽物つくりに汲々として、本当に消費者目線かというと何だか疑問です。ビールと呼べない泡のでるアルコール飲料を飲んで節税するなら、そもそも飲む量を減らすというだけで解決できる問題です。味を似せるためにはどうしても、長い目で見て大丈夫かという添加物なども必要になると思います。
 このジャンルもここまで大きくならなくとも。酒造メーカーは普通にビールを作って宣伝するべきです。

点から線へ 仕事の覚え方も教え方も難しい

 プロ野球などのスポーツ界で新人王等に輝いた若手が翌年以降、急にスランプに陥ることを2年目のジンクスなどと言います。
 厳しい世界だと、出る杭は打たれると言われる通り、周りも研究したり対応策を練り、弱点を徹底的に突き、良い点を殺しにかかります、
 仕事でもこういう場面はあります。最初は新人や転入、移籍などの新顔の御祝儀相場やビギナーズラックがあっても長く続かず、地金が出ると最初に輝いたのがウソのようになかなか自分の本来の力さえ出せないほど追い込まれる時があります。
 最初は持っている力と、教わった基本で乗り切れたものが、少し考えたり勉強して身につけないと太刀打ちできない段階が必ずきます。
 そこが正念場で、どんな仕事やキャリアでもそれはついて回ります。新しい係長などのリーダーや管理職になるとき、役員などの経営陣にちかいところに入っていく必ずあります。
 なかなか誰も的確に教えてくれないのですが、教える側も勉強する側も難しいですが、この正念場を超えないと人は育ちません。
 教える側は相手は自分とは違うので、他人の個性をよく観察することです。本当に「伸びて欲しいなら押し付けや通り一遍の指導ではないはずです。
 学ぶ側も、自分の個性を知り、また苦手を知りポイントをついたコーチングを乞うことです。
私自身、なかなかいろんなものを習得するとき何度か壁にぶつかり、逃げたり投げ出したりしたまま苦手を放置した経験があります。今となればもう少しアドバイスに耳を傾ければ良かったこともあったようい思えます。またスランプの時なかなか人は脱出できないものです。
 テレワーク等でなかなかきめ細かい指導ができないと言われますが、逆に組織内の人員の個性を冷静に見れる機会かもしれません。何が得意で何が苦手、どうのばせばいいか。社会がうまくいくためにも必要なコーチング技術です。

ごく当たり前に、世代交代すること

 昨日のブログの中で若い方の政治参加のため、投票の比重、一票の価値を余命を基準に変えたらというと、それに対してだいぶいろんなご意見をいただきました。
 一票の重みも変え選挙制度を変えるのは憲法まで当然変えなくてはならないでしょう。私の趣旨はそこまでの覚悟と優先順位をもって若者に政治を志してもらう体制を作ることで、これからの少子高齢化対策に向かってもらわないといけないのです。
 確かに年齢を重ねた人の方が政治に対する知識、それ以前の常識様々な経験もお持ちであり、逆に若者の中に思慮もなく無知な人も多いでしょう。まして長年勤続し、税金を納めて国家に貢献した人にとっては一票が軽くされるのは屈辱と憤慨される場合もあるでしょう。
 政策や施策個々の判断においては納税の割合で意見をお聞きした方がいいケースもあります。
 しかし、これからの日本の大きな課題であるところの少子高齢化に対して大きく舵をきるのには、高齢者にウエイトが高すぎる今の制度ではなかなか利害と、現状維持バイアスがかかって新しいことは決められないと思われます。老人にとって20年30年まして50年先の現実的想像は、いくら経験があっても難しいことです。
 たまたま同年配の方、すでに現役としてはセミリタイアした方と話していました。「税金もガソリンも上がり、年金が先細りしそうな状況で子育て世代だけに10万円給付するのは不公平だ。俺らが子育てした時そんなの貰ってなかった」との意見でした。目の前のことを考え、自分のことを見ていれば確かにそうです。しかし子育てをとうに終えた我々世代が税金を払う期間ももうそう長くはないのです。
 私がイメージする、本格的に少子化対策では、学校や保育園などの支援や、子供一人当たり何百万、第3子以降は800万とか1000万とか振舞わないと状況は打破できません。
 我々の世代やそれまでの世代にとっては、確かに不公平感は生まれますし、財源のためには多くの切り捨てや我慢が発生するでしょう。こんな制度を高齢者主体の投票とその代議員で決めきれるのは無理です。
 しかし高齢者の多くが30年後、50年後にも日本という国がほぼ現状に形で存続すると保守的に望んでいるとするなら、少子を止めないとどうにもなりません。
 国土(領土)があり、国民がいて、統治機構があって国が成り立ちます。国民が激減したら、離島がの国境が日本と認められようが、もう守りに就く人間がいません。介護も多くの治安や土木も日本人だけでできなくなります。多くの過疎地域は限界を超えて手放すことになります。これでは国家ではなくなります。国民があっての統治機構であり、領土なのです。

 いつまでも老人がわがままを言い、意見してでしゃばるのでなく、自然に隠居して譲ることは当たり前のことです。

少しずつ新陳代謝 政治も社会も

 ジャニーズのアイドルグループが次々活動停止、解散、一部は退所などのニュースに接しあの人がもう40とか50近くというのを見ると何だかこちらも経年を感じます。
 政治家は70過ぎても権力を離さず議員にしがみつく人も沢山います。さすがに次やその次はなさそうな重鎮も多いです。平均余命からいっても院政などを囁かれながらも最前線からは消えるでしょうか。
 自民は安倍さん、菅さんが総理総裁を辞めて岸田さんで選挙は凌ぎ、同じく数を減らした立憲民主の枝野さんは引責辞任のようです。原発事故時のスポークスマンの印象が強いですが、当時の若々しさは無くなってましたね。現政調会長の京都3区選出の泉健太くんあたりが選ばれるとかなり世代交代とイメージ刷新ができます。
 自民党で保守よりの高市さんは、民主党の野田佳彦、前原誠司、福山哲郎等の多くと同じ松下政経塾出身で、自由党、新進党から大きく右に舵切って自民党入りされています。
 人物それぞれを見れば与野党でそんなに志向も思想信条も大きな違いはない場合も多いようです。
 かつて故野中広務さんが語っていました。「職業として政治を志すとき、ドラフトや就職試験のようなもので。自民党が人気球団の巨人とすると、巨人に入れなかったエリアでの実力2番以下が民主党に行く、ただ人気球団なので伝統はあるが選手層は厚く上に上がりにくいとか、組織が澱み時に負けるときがある」といった趣旨のことだったと思います。
 たまたまCOP26の会議で2050年だとか2070年の未来の目標が語られていますが、そんな先に日本はどれだけの経済を持ち社会を維持してどんな政治体制となっているのでしょう。
 政治に熱い若い方がおられる反面、賢い方やリッチな方で醒めた考えで日本を見捨てるような考えを語る人もいます。
 日本の情勢は冷静に見て若い人には厳しいです。どういう形で今後若い人が日本を支えるかは年寄りが強要するものでもないです。しかし人数は減ったムラや町でも誰かが必死に役割を果たすものです。現役年代、若い人達の賢い選択に期待をします。

鉄道のインシデント

 少し意味合いは違うのですが、鉄道関連で死傷者の出る事故と事件がありました。
 どちらかと言えばローカル鉄道と廃線跡散策の鉄道好きですが、イヤなニュースです。
 ひとつは岐阜県リニア中央新幹線のトンネル工事での、肌落ち、崩落事故で1人死亡1人けがでした。もうひとつは東京都調布京王線での殺傷と放火、凶悪で身勝手な事件です。
 トンネル事故は、いまだにダイナマイトで岩を爆破して進む工法が、ひとつの不注意で命を落とすということをあらためて知らされました。
 鉄道の歴史を知ればトンネルがとくに命がけで多くの犠牲の下に作られました。明治から戦後の高度成長期まで、政府や国鉄は犠牲を厭わずに国土軸強化の国家プロジェクトとしてのレールを引き続けました。
 丹那トンネル67人、清水トンネル46人、東海道新幹線で計211人、山陽新幹線で159人、青函トンネルで34人。鉄道ではないですが黒部第4ダムで171人の殉職者を出しています。
 いつの時代にもと尊い犠牲者には哀悼の意を表します。犠牲者工事者の命を奪い、住み慣れた家や町を立ち退かせて、水利や環境を破壊して、日本の発展、高度経済成長も所得倍増、GDP世界2位へとつながりました、

 今のリニアは、国策とはいえ民間のJR東海が表に出て、静岡県の反対も受け延期になっているところもあります。明治や戦後すぐに比べ、国の権力も弱まり、補償や人権に配慮することも増えたのもあります。もちろん是非はあるでしょう。
 日本の未来をどう描いて国土軸を作るか、具体的な絵図を共有せずにプロジェクトが進行することに問題があるのです。
 東京と名古屋が30分、大阪が55分で結ばれることから、3つの都市圏が融合することで何ができるか、その共有が国民にも世界にも足りないのです。もちろんこれにも是非はあるでしょう。しかし反対や不安のあるかたに説明が足りないことや情報が不足している場合からの者も多いです。
 たとえば地震が起こったら怖いとか、アルプスの火山帯を貫くトンネル工事は危険との意見もあります。トンネルそのものは地震に対しては屈強です。地上の鉄道に乗っているとか歩いているときの方がはるかに危険なのは少し考えるとわかります。出入口の崩落や、停電での停止で閉じ込められるという閉所恐怖はあるでしょう。これも電源のバックアップはありますし、避難用トンネルも随所(今回も避難用トンネルの工事)に設けられます。
 造山帯や活断層等を言い出すともう日本中のトンネルや建造物が心配で、乗り物等乗れなくなります。単純に考えて高架の橋のほうが、突風や横揺れ含め危険です。その分耐震強度は十分計算され造られています。
 リニアでせいぜい250人で、トンネルの中で閉じ込められる確率よりは、街中で地震や交通事故、事件に会うことの方が高く怖いです。
 とくに東京、首都圏の集中度と人口の多さは危険です。先日の地震でも休日の深夜で救われた部分があり、平日の活動時間や通勤時間だと、停止したエレベーターや電車に閉じ込められた人だけでも物凄い数になり、死傷者も多くでてしまい、帰宅困難者でパニックになったでしょう。
 京王線の事件はそんな人の集まるハロウインの東京を狙った事件です。
 仕事や人間関係がうまくいかず人を殺すために上京してきたようです。停車駅間の長い特急を利用した、このような悪質で残忍な犯行は許せません。転落防止のホームドアが開かないで脱出が困難になるという、いまどきらしいトラブルも重なりました。
 こんな一人の犯罪者に対し防ぎきるのは難しいでしょうが、首都圏都市の一極過剰集中を何とか避けるのはリスク回避として必要です。
 のどかなローカル線を維持するにも、まずは日本が首都圏、中京圏、関西圏を抜本的集約、再編、再構築して、メガ都市圏を作りだしていくことが一つのリニアの可能性だと思います。

それでも政治は変わっていく

 衆議院議員選挙が終わり、自民党としては微減で与党での絶対安定多数は維持されました。選 挙区によりいろいろありましたが、大きな流れとして変わりません。
 これから岸田政権が、何を進め何を改めていくかでしょう。
 日本の状況、とくに政治をとりまく部分が一挙に変わることは難しいでしょう。自民党に期待していくしかありません。
 まずは経済、バブル崩壊後衰退してコロナでさらに痛めつけられた日本です。所得倍増と首相は言われました。より具体的に何によるのか、バラ色の日本の未来を描き、それに邁進できるようにしていかないといけません。