甲子園様変わりするか

 夏甲子園、全国高校野球大会が終わりました。長髪が許される学校が優勝し、暑さに対してドーム開催や真夏を避ければとかの議論がされたりして、長い高校野球もターニングポイントでしょうか。
 延長18回再試合制が改革されたり、マイナーには少しずつ改革もされていますが、年配の方を中心に根強い人気を誇り、あまり大きな変革はなさそうです。
 ベースボールというスポーツの延長線上、その頂点にはMLBがあり、日本のプロ野球もあります。甲子園に進み、さらに選りすぐりがプロ、そしてメジャーへとサクセスストーリーはあり夢が続く構造にはなっています。
 サッカー、バスケを除けば、他のスポーツはせいぜい4年に一度の五輪が名誉で注目を集めるぐらいで、学生時代以上に華々しく見られ、かつお金が稼げるスポーツは少ないでしょう。
 それでも少子高齢化で、競技人口は減少し、優れた子供が野球をやる数も割合も減っています。昔のように、坊主になり、シゴキで鍛えてというのでは、優秀な子供が入らないのでしょう。
 戦前戦中の高校野球事情を書いた本を読んだことがありますが、本格的なプロ野球がない時代に、高校野球は地元の数少ない娯楽であり、郷土の誇りであり、今以上の人気で名門校同志の対決は注目されていたようです。優秀な生徒もどんどん集まり、考えられないほどハードな練習をしていたようです。少々脱落しようが、選手は掃いて捨てるほど集まってきたようです。
 日本の野球は、輸入されてから、一番人気のあるスポーツになり、独自の人気で発展しました。
 高校野球もプロ野球も、やや歪な形で、伝統と人気が続いています。その歪さの中で、改革が進まないと、そろそろその地位は危ないのでしょう。

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