忖度業界の反動と性暴力問題

 海外メディアや国連が騒ぐほど、日本の芸能界は問題あのでしょうか。
 何とも複雑な気持ちでこういう騒ぎを見ています。
 まず、中学や高校ぐらいの男性であれば、自我も目覚め抵抗もできるはずであり、半ば「枕営業」を許したケースが多いのでは想像できます。
 それを被害者への同情を煽るようなバッシング、いわゆるキャンセルカルチャーの拡大には違和感はあります。
 それをいうと、芸能の業界自体が忖度まみれであり、女性のグループを牛耳っている人は問題ないのかということです。
 男性、少年だから話題が大きくなるのでしょうか、妊娠をはじめトラウマとしては女性の性被害の方があくまで大きいと私は個人的に考えます。男性文化というのは日本に江戸時代からあり、戦前戦中にも根強くはびこり、戦後もボーイズラブとして一定の割合はありました。

 問題は業界を牛耳ているところには、近接の業界や報道はなかなか立ち入れないことです。 普段は見て見ぬふりで、雑誌にスクープされたぐらいでは、テレビ局は報道と芸能が一緒くたなので忖度してダンマリ、大きな波が来ると勢いにのってその抑圧の反動でバッシングの列に加わる。
 報道と芸能は当たり前に分ければいいのではないでしょうか。役割は違うのだから、NHKでさえ、大河や朝ドラ、歌合戦にお金かけるところと、報道、スポーツはそれぞれ契約ごと分けるぐらいにはして欲しいものです。TBSやテレ朝にしろ、フジ、日テレもドラマはいいもの作るときもあるし、報道の色とはまた別なのだから、分ければ良いとつくづく思います。
 芸能人がMCに入るニュースショー的番組や華美なほど多い女子アナも、日本独自の特殊な文化ですが、事務所の不祥事に硬直した表情になるMCタレントも何だかもういい輪という感じです。
 AIがニュースを読める時代なので、正直地上波テレビ局の社員が高給を取って、毎日衣装を変え、豪遊できるほどの業界構造は時代遅れすぎるのです。
 地上波がニュース報道に特化できないのが、旧態依然の社会が変わらず劣化が進む日本の忖度社会です。

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