一汁一菜

味噌汁が一品と、干物などのおかずが一品,シンプルな一汁一菜。
高度経済成長期ぐらいまで、日本ではこんな食事がどこの家庭でも当たり前で、むしろ恵まれていいたのです。
 刺身も今ほど鮮度流通が難しく、レアステーキなど肉食もそれほど一般的ではない時代、寿司やてんぷら、とんかつ、すき焼きなどは晴れの日に食せるかどうかです。
 栄養バランス面などで何種類も食材を食べたほうがいいとも言われます。それも間違いではないですが、フルコースや松花堂弁当のようにだんだんと各家庭でも外食や給食でも何皿もオカズが当たり前になりました。そして、毎日その種類は変わり、人により値段もピンキリです。いつの頃か賞味期限が設けられ、日が過ぎた食材はカビや湿りを確かめるとかせず火を通すとかの工夫もなくポイ捨ての時代です。

 東日本大震災を想起する3.11が近づき、能登半島で炊事も食事も満足いまない状況に避難されている方、断水のままの人も多い中、「飽食」とも言われる今の日本人は一汁一菜を見直すときかもしれません。

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