「あげまん さげまん」という言葉

こういう言葉も今は不適切といわれるかもしれません。男性視点的なところもありますが、「あげまん さげまん」という言葉があります。最近の言葉だと「勝ち組、負け組」というのがあってそれを導く運のような人間の出会いを表していたかもしれません。
 ある人といっしょにいると、運が上がり出世するなど「勝ち組」に入れる。その人は勝者にとって「あげまん」と言われます。逆にその人と付き合うと運が下がり、悪い目に合うのが「さげまん」と言われています。
 語源には諸説あるそうです。
「まん」とは「間」が転化したもので、運気・潮目・出会い・巡り合わせの意味(関西方言では「まん(間)が良い/悪い」のように使う)という説があり、これなら基本女性蔑視にはあたりません。
 もう一つはいわゆる女性器の俗称を略したものではないかというのがあり、男女関係を持った相手の運気を上げ、より良い巡り合わせにする女性を「あげまん」、不運な巡り合わせにする女性を「さげまん」と称するようになったというもので、ここから男性の「さげちん」、「あげちん」という言葉も俗には使われるようです。
 「運」の潮目となる出会いととると、相手の人物というよりも本人にとってのタイミング、元々の性質や相性などによるとことが大きくなります。
「性器俗称説」をとると、他責的な考えになるとともに、では相手の人物自身にとってはどうなるのかと考えると矛盾もあります。
 その人とその相手が、幸せな関係を築けて、能力を引き出せて出世したり、お金持ちになれたのは、それぞれの素質や相性、努力なのであって、一方的にどちらかに起因するものではないと思います。
 再婚して幸せになり、前のパートナーとの時代は不幸ばかりだったとしても、その相手が「あげまん」なのか、その時と経済や景気の違いとか、失敗から本人も経験して改善しているなどの努力、背景などの条件を全て見ないと検証はできません。むしろ、再婚がきっかけで「運」の潮目が変わったと見る説の通りなのかもしれません。
 それにしても、相性なのか運命なのか、学生時代からの友達で卒業後すぐ連れ添い、長く幸せな家庭でそこそこ出世した人などを見ると、お互いが「あげまん」なのかとも思いますがこれも検証はできません。
「割れ鍋に綴じ蓋」というポンコツ同志みたいな絶対すぐわかれると揶揄された夫婦で結構長続きして、成功している人もいます。
「相性」というのはやはりあるのではないかとも思います。「あげまん」と言われるような人は才能も努力もしているような気がします。
 

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