法を順守して選挙制度を現政治家が変えるべき

 派閥のパーティー券を裏金にまわしたり、政治資金収支報告書に届出しなかった問題に端を発し、再発防止を議論する「政治改革に関する特別委員会」が11日衆議院で、12日参議院で設置される見込みです。
 さすがに、この一連の報道は注目はされていますが、一部には氷山の一角とか目くらまし、スケープゴードとも言われ、本質的な変化が来るかは分かりません。国民はしょせん大きな期待も【不満】もなく、アスリートや芸人のゴシップと同じ目で見ている方も多いでしょう。かつて、政治への欲求、不満、選挙権の獲得に必死になり8割以上の選挙率だった時代からすれば、政治は人気の廃れた三文芝居の扱いです。政治家、国会議員は儲かる商売ではなく、使命感だけで成り立つ職業なのに、人一倍お金の執着することから歪みが始まりました。

 新たな法律を作っても守らなければ意味がない。現行の法律でも届け出義務は明記されている。問題が起きるたびに法律を改正しているが、今回の出来事でも法律を作る以前の問題で、順法意識がなく、かつ「知らなかった。秘書に任せていた」との言い訳、責任感のなさに国民は怒っているのです。
 クルマを運転していて、道路交通法違反で「そこが一時停止と知らなった」「時速80キロとは知らなかった」「免許が切れているの知らなった」で違反が許されません。「自動車税」「住民税」「固定資産税」税金や公共料金を支払うのを知らなかったでは通りません。会社法や税法などでは経営者はもっと複雑な法律を知らなかったでといっても、罰せられます。

 政治家というのは巨額ともいえる金銭を歳費や文通日費、政党助成金で税金から元々貰っています。その上パーティで集客しないと、選挙資金が充分でないというのはどこか構造がおかしいのです。自分だって、おかしい苦しいお金が必要だというなら、仮にも政権を担う与党議員なら、お金を集めるよりも、未来のため選挙の構造を変えることです。
 選挙に行って選ばれる人が一掃されたらいい、行かない人が文句言ってもしょうがないと言う人がいます。ただそれでは現実的には政権交代しかも、替わる政党がしっかりした政治家でないといけません。限りなく実現性は乏しく、現実味はありません。
 学者やアナリストにオワコンと言われる国会、選挙制度口惜しいなら、アイデアを今の政治家がアイデアを盗んででも変えていくことです。
 私は議員の歳費や政治資金も、二世議員も全面否定はしません。むしろお金を潤沢に持ち、名門に生まれた人が選挙に勝ちやすいならその人がしっかり政治の舵を切れば良いことです。
 
 国民から選ばれた国会議員が率先してルールを順守する意識改革と、現状を変えていく改革の発想が大事だと考えるのです。与野党の現役政治家の決意と覚悟を促したいところですし、市民もネットの時代ですからどんどん意見を発信すべきです。

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