ワンダラーアウトを深く読む

以前ワンダラーアウトという言葉を紹介し多くのビューを頂きました。ビジネスマンのとって、人間として必要な会計的な戒めだけでなく細かい倫理、戒めでした。
こちらhttp://seizafpkotodama.com/2019/08/17/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%EF%BC%81%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3/

1ドル、100円くらいという意味を生産性という概念でとらえると、『鉛筆や電池、紙数枚ムダにしたりしません』という節約のように聞こえますが、節約やコストカットを言っているのではありません。
1ドルを儲けるのに1ドル近く経費を掛けていれば、利益はでません。
1ドル程度の生産性の低いことに時間をかけるようでは、時間泥棒、給料泥棒です。1ドル売上を上げるのに貴方は大きく貢献しているでしょうか。意外と企業人が本当に意味で企業の利益に貢献するのはこのコスト意識です。
『売上を少しでも上げる、間違いなく完璧に時間をかけて仕上げる』などに拘って自分の活動が報酬に見合わないならアウトです。残業の手当や電気代、ガソリン代、コピー用紙1枚まさに100円や1000円でも毎回垂れ流していたら、それは多いな問題です。悪意の窃盗よりたちの悪い拘りです。
そこに考えが及ばないと、リストラ候補。それこそアウトです。

ポーランドという国

若い人には、ワルシャワというと音楽祭等で東欧の芸術や文化の都という響きで把らえられます。
ひと昔前の冷戦時代はワルシャワ条約機構という東側の軍事同盟の尖兵にされていました。第二次大戦でもドイツに占領されロシアにも領土を荒らされます。それ以前も分轄や植民地化で国が消滅の危機を経験しています。
ショパンは最も有名なポーランド人ですが、巴里に亡命し、『革命』のピアノ曲で祖国の独立を祈りました。
日本は概ね独立を維持し続け、革命も支配も経験していません。
このところポーランド人を描いた『熱源』『また、桜の国で』といった小説でポーランドが取り上げられています。コぺル君の元、コペルニクスもポーランド人。日本には少ないですがポーランド人が何人かおり、親日家は現地にも多いです。阪神大震災東日本大震災の支援が多かったのも親日ぶりがわかります。
平和を願い世界共通言語エスペラントが生まれたのもポーランドです。
しかしヨーロッパの平原で強い民族ながら、東にロシア、西にドイツとい超大国に挟まれ、長い苦難を日本以上に経験しています。
そんな東欧の国、一度は訪れたいものです。

イベント中止、一期一会の寂しさ

2020年3月、コロナウィルスの感染拡大防止のため、学校は休校になりスポーツや音楽、舞台などのイベントも軒並み延期や中止、無観客となりました。
著名な演劇関係者が『演劇の死』と嘆き、結果や記録を残すスポーツは無観客でもやる意味はあるが、もともと興行の度合いが強いライブや演劇は無観客ではやる意味が薄いのです。
大阪のライブハウスがクラスターとなり感染拡大につながりました。小劇場等狭い空間での2~3時間、感染の確率は高いだけに中止やむなくも分かります。
それでもその日にやろうとした演者。期待した聴衆はやはりがっかりでしょう。
一過性、一期一会が演劇の素晴らしくも儚いところです。映画や音楽と違いCDやDVDで見ても演劇の良さは伝わりません。
その日その舞台と翌日は違うのです。ライブの音楽やスポーツももちろんその舞台にかけるものの重さはおなじようなものがあるでしょう。それでも演劇の無観客はあり得ないのです。
パリーグファンでサッカーも大好きの演劇青年だったのが、今は文楽にも憧れる私がいうのですから。

ひな祭り;ニッチ市場ひな人形

コロナの休校などで子供たち集まるひな祭りどころではないような2020年の3月ではあります。
少子化もあり元々家に一式あるか、狭い家貧しいとか必要と思わないなら買わない家庭もあり、伝統産業でもある雛人形はバブル期の半分以下110億程度の売上業界です。
いつのまにフィギュアに抜かれたかは定かではないですが、マニアックな人形は4倍程度の市場に成長しました。
関わる人も手間も大変な日本人形。込められる娘への成長へ思いも深く何とか市場規模を維持して、伝統を守り抜いて欲しい産業でもあります。
これは高価な和装や伝統工芸、建築でもそうなのですが、作られて商品としてハイ終わりではなく、プロセスも巧の技であり、そのものとしての存在感が何代にも渡って所有されていくところに、一年の売上だけでわからぬ深みもあります。
変わり雛や羽子板等も毎年世相を反映してニュースにはなっています。この線で伝統と新しい提案でブレイクして欲しい業界です。
3月3日は桃の節句。女の子の健やかな成長を祝い、日本の美しい伝統を守りましょう。

血を吐き続ける悲しいマラソン

ウルトラセブン26話 超兵器R1号 ギエロン星獣登場

ウルトラセブンの放映された1970年代は米ソが核を持って睨みあう冷戦の時代でした。
移民や侵略を地球から宇宙に置き換えた部分のあるウルトラシリーズ。地球防衛軍が開発した超兵器は侵略を企てた星を瞬時に破壊するという恐ろしい武器です。超核兵器とも言え、そんなもので戦いだしたら、大変なことになります。
実験は生物のいないギエロン星を照準に行われようとします。モロボシ・ダン(ウルトラセブン)は違和感を覚え反対します。相手がもっと強い兵器で反撃しだしたらどうするのですか。その時はもっと強い兵器を開発すればいい。『それは、血を吐き続ける悲しいマラソンですよ』
現代の軍備拡張、破壊力戦闘力に優れた兵器や対抗する防衛システム等も大金をかけた悲しいマラソンです。戦争が実際に起こっても悲劇ですし、核戦争はおこらなくても、食糧や文化や教育などに使えたお金が無駄に使われやがて陳腐化していきます。
物語は生物のいないと思われていたギエロン星が爆破され、謎の飛行物体が地球に向かいます。生物がいて、しかも奇形化巨大化して地球を恨んで襲ってきたのです。宇宙人ではなく星獣という怪獣一匹というセブンには珍しいパターンです。セブンのアイスラッガーなども通用しない強敵でしたが所詮は孤独な一頭だけの反乱です。悲しくセブンのアイスラッガーで咽を切られ悶死します。
最後はギエロン星を選んだことも反省され、さらなる超兵器の開発は中止されます。
『血を吐き続けるマラソン』冷戦から高度成長、バブル期の日本も走り続けていたのかも知れません。

春2020年3月へ

コロナウィルスの感染拡大防止のための、休校、イベント中止などの騒ぎで2月は大変でした。季節は暖冬からそのまま春3月へ進みます。
卒業式が中止のところもありますが、新たな旅立ちへの準備の年度末です。
心を整え、この1年度の締めくくりを終える月としましょう。
そして3月11日東日本大震災から早くも9年目です。報道がコロナの記事でやや小さめくなっていますが、日本人すべてがまだまだ風化させてはいけない災害の記憶、復興への思いです。
日本が東京オリンピックを前に踏ん張り処でもあります。こんな状況だから、みんな苦しいのです。笑顔で愚痴らず、人の悪口を言わずに乗り切りましょう。

国難コロナに、打ち勝とう

いろんな、政府や自治体からの要請の情報、発表。海外も含めそれに対してさまざまな憶測や評論が、今回のコロナウィルスに関して錯綜します。
中には悪質や巧妙なフェイクニュースや、良く理解しないと用い方も間違う情報もあります。
心と身体を強くし、よく頭を使い、この国難ともいえる感染に対応していかねばなりません。
世界も日本も経済はおそらく厳しい情勢は当然予想されます。リーダーの役割は重要であり責任は重く大変です。いたずらに貶すだけでなく、力を合わせ乗り切る時です。

『ノンマルトの使者』ウルトラセブン:地球人は先住民ではなかった

ウルトラセブンの中で、問題作としても有名で衝撃的だった作品であり何かと議論もされ、それだけファンも注目する謎の多い作品でもあります。
第42話です。現代の人類の登場以前に地球で栄えていた先住民がノンマルトであり、ウルトラセブンはそれまで人類をM78星雲ではノンマルトと呼んでいたとも呟きます。
海底開発まで行おうとする人類に、少年の姿になって、セブン(ダン)とアンヌに反対とノンマルトの先住と窮状を訴えます。ノンマルトは原潜を奪い、怪獣ガイロスを使って人類に攻撃しますが、反対を押し切って変身したセブンの活躍で敗退。侵略と判断された海底都市はウルトラ警備隊の攻撃で全滅。ノンマルト大虐殺?されます。
最後は攻撃を命じたキリヤマ隊長の決断とその後の笑顔が、不気味に感じるようなテイストで終わります。 平成になって後日談も作られました。
怪獣一匹には苦戦しますが、都市や円盤群にはやたら強いウルトラ警備隊。第6話『ダークゾーン』 ではペガッサ星人の都市も星ごと破壊しました。
人類はやはり一歩間違えば破壊者なのか。平成ウルトラマンなどでは何度かこのテーマが出てきます。
沖縄の脚本家が多いのでいろいろ深読みされますが、先住という面ではアイヌに近いような印象も後年持ちました。

権限移譲のないつまらない職場では

昨日ドン・キホーテの権限移譲の話を書きました。いろいろ成功者の話だとたとえば2ランク上の職階の仕事をしたらとか、そらできるもんならと思ってしまいます。それができない職場、受け付けない上司、閉塞状態に悩む時はあります。
こんなつまらないルーティンの仕事、クレーム相手の嫌な仕事、身体や精神ばかり使う仕事。メシ食うため、金のためならおいそれと辞められません。
それでも気持ちや頭の中、スタンスとしては、『どうせ何年後かはこんな仕事はロボットがやる無くなる。こんなブラックではこの会社は人材が集まらず育たない。この単純作業の裏にある、市場背景やら人間関係、スキルを極める、みつかりにくいサボタージュを極める』
こんなところで発想も変えて頑張るしかない。
しょうもない拘りって、永遠には続きませんから。

権限移譲が強み:ドン・キホーテという企業

日本の少子高齢化を救う切り札

ドンキというと昔はヤンキーの溜まり場で怪しげな安売り店のイメージでした。今や流通業界の雄です。日本の企業やあらゆる組織を活性化させるキーはドン・キホーテの手法にあると言っても過言ではないです。
それは『権限移譲』です。
私は大手化粧品・日用品メーカーの営業や販売管理を長くやりましたが、多くの流通の中で今最も気を吐くドン・キホーテ。泥棒市というディスカウントの元締めのような店から安田元会長が一大で立ち上げ、今は長崎屋やユニーのGMSも吸収して飛ぶ鳥を落とす勢いです。
その社内には安田流の『はらわた』という会社の方針が徹底され、一従業員がいきなり売価決めも仕入も責任をもって任されるという、斬新というか大胆なところがあります。当然、やる気のある者、仕事のセンスの秀でたものはすぐに台頭できますし、やりがいもあり、企業の活力が前面にでます。
前後して担当したイオン等のGMSや百貨店、ドラッグ大手もここまでのダイレクトさはありません。イオン等前例にとらわれリテイル部門は百貨店と並んでもはや恐竜のような鈍さで絶滅を待っているかのようです。
どこの会社も人手は不足ですが、人件費は抑えたい。いらないのはバックオフィスの事務系と、決裁者管理部門です。決済者等多い程、現場知らずで時間もかかり高給取りが多いです。
しっかりルールが守られ、逸脱も制御できるなら、どうしてもAIに代替できない現場社員がいれば良いのです。そこに厚みを持たせば組織は活性します。
今私が所属する官公庁公務員系の仕事等はもっとひどい原始時代の決済の遅さです。過去の慣例、どうでもいい拘り、権限に頼り切る向上心の無さでムダな人件費が浪費され時間が流れていきます。国会などで垣間見る忖度等も貴重な税金が、官僚のムダな答弁に流れていくのです。
申請主義でせこく知らないで申請しない人には給付しない。審査の手続きが煩雑など、人手のかかることは止めて全部権利のある人には給付すればいい。
審査や記録や整理など基本、人の手はいらないのです。破綻自治体などこれで復活できます。
みんな解体されドン・キホーテとコンビニの大手どこかが請け負えばと思います。少子高齢の財政改革はこれしかないと思います。