私も松本人志は引退すべきと思うが

 上岡龍太郎さんが亡くなってたニュースが流れ、その後も追悼の番組や、思い出や賞賛のコメントなどもよく目にします。
 やはり、天才というかその完璧な話芸は、現在の玄人筋にも評価が高いのと、芸は一流、人気は二流、ギャラは三流と本人もネタにしていたものの、その才なら、現代に至るまでもっと稼げたとも思います。大御所やご意見番として、芸能界に君臨することなく辞めたことがすごいことです。
 今、M-1の王者を勢いで取って冠番組を持っている第何世代かの上岡さんの孫ぐらいの中堅芸人が数億稼いでる時代です。芸の力量や、仕事の質が、収入には比例しない好事例のようです。
 彼がスパッと引退した58歳を今の芸人に置き換えると、ダウンタウンあたりがもうその年代なんです。さんまや鶴瓶はもっと上の年代。 とんねるずが少し上で、ウッチャンナンチャンがその年代ですね。
 ベテラン、みんな大御所と言う感じです。
 昭和の喜劇や漫才、落語の大御所はほとんど、50代後半には亡くなったり、第一線は引いていたりです。
 松本人志は、司会や審査員を独占しすぎ、権力持ちすぎと、後輩のユーチューバーの中田敦彦(オリラジ)が発言し、松本に忖度した仲間や後輩から猛反発、大炎上しているそうです。
 松本の芸だとか、審査員の仕事がうんぬんではなく、私も上岡さんを見習ってもっと一線から引いてもいいと思います。
 彼自身が30歳くらいに書いた本で、自分は40になったら、やりたいことをやりつくしているだろうから引退すると書いていました。松本自身は、当時考えたことが「やれていないから」と弁明していますが、支持するシンパ以外の後輩から見ても「やりすぎ」「若手に番組もたせたら」と思われているでしょう。一般企業なら定年が延びて、いつまであの上司いるねん、役職定年ちゃうんかという感じです。
 テレビでお笑いを見る世代もだんだん平均年齢があがり、多くの世代に共通した人気を誇るベテランを重用するのが無難なことも、大御所の引退を遅らせている部分かもしれません。
 もちろん、若手に譲りたくないという、金や人気の亡者なのかもしれません。
 政界にしろ、野球界、芸能界にしろ、明確な定年などのルールがないと、個人経営の社長同様、なかなか引退しないものです。
 野球界なんかも、未だに人気球団が60代の監督です。原や岡田が現場でオールドファンに受ける采配をしているので、いい悪いではなく世代交代や組織の改革は進まず伝統は護られます。これは大相撲や古典芸能、国会等も同じです。
 大橋巨泉さんもそうでしたが、セミリタイアがかっこよくても。上岡さん以外には流行らないのものです。経済感覚に疎くいつまでも金銭欲や名誉欲、権力欲が強い人が多いのか、それを許す体制にも問題ありなのでしょうか。
 国会に比べらたら、お笑いなんてと思われるかもしれませんが、問題はそういう体質なんです。

上方芸人の鑑 上岡龍太郎さん逝く – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

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