そう昔ではない体罰当たり前の時代

 大谷翔平が、MLBで移籍して超ど級の契約を交わした上で、「野球しようぜ」とメッセージを添えて、かっこよよく日本中の小学校に野球ぐらぶを送りました。
 そんな大谷のイメージで野球には今の時代、シゴキや体罰、イジメなど想像もつきません。しかし、イチローやマー君、ダルビッシュなどメジャーに行った日本人は結構人種差別的イジメに耐えて活躍していました。そしてまだまだ日本の体育会現場には体罰やら、暴力的、犯罪的なものは残っています。性暴力や、パワハラの選手が摘発もされ、大学スポーツでも組織ぐるみの不祥事が発覚したのも昨今です。
 体罰とかイジメ、そんなの昔あったなあと、私も思ってしまいますが、身体が強いお山の大将がさらに成長して我の強いままみたいなのが集まっている閉鎖的で年功序列集団で、今でもありがちなことです。
 そんな体罰を、最も歴史もあり、今もまだ注目される野球の世界で統計をとって、さまざまな時代のエピソートと、その背景をえぐっている本です。
 細かい部分はネタバレは避けますが、難しい問題も多いです。一人一人の当事者では変えられなかったものがあるでしょう。
 私は、先輩服従の運動部の気質がやはりイヤで運動部はすぐ辞めたクチです。
 昭和の当時からでも、もっとのびのびとやらせたら伸びた人材も多かったでしょうし、先輩や環境で目が出なかったスーパースターになれた逸材はいたでしょう。
 少子化の今、ましてや野球だけではなく、他のスポーツも沢山あり、Eスポーツなども出てきてそれぞれの現場で部員、メンバーを集めるのも大変な時代です。大谷を見て野球が好きだと部活の門を叩いた人材を、イジメや体罰の空気があって逃げられるのは絶対避けるべきでしょう。
 私がこの本を見て思ったのは、昭和の「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」長嶋、王や、張本、野村の現役時代ではなく。平成も後半そんなに前ではない時代にちょっと前に引退した今の監督や解説が現役の頃まで、激しい体罰が平然と行われていいたことです。
 名将、知将、ID野球とか闘将とか未だに語り継がれる指導者が体罰当たり前の中にいたのは少し驚きます。子供時代は特に、応援していた名門、ひいきチームはそんなの当たり前だったということです。
 まともなコーチングを真剣に指導者も、組織の重鎮も学び、新しい時代にしていかないといけないです。

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