消費と浪費

お金などいくら貯めこんでも死んでしまえばと言いますが、お金はつきまとうものです。
 震災の避難所生活などを見れば、もっと切り詰めた生活をして寄付でもできるんじゃないかと思いますが、多くの人も目の前の生活に汲々としています。

 ファイナンシャルプランナーで、年金を貰いだした世代でありながらなかなかこの物価高で消費を切り詰めることができません。あんまり参考にもならない例です。
 幸い仕事につけて、俸給を貰えて息をついていますが、特別支給の老齢厚生年金だけでは厳しいのはもちろん、65歳で老齢基礎年金が貰えるようになっても、なかなかシュリンクした生活は難しく、年金+給与所得で貯金ができないといけないにそれそら危ない感じです。
 化粧品メーカーに勤めていて、旅やら演劇、映画、本も好きですから少しずつお金のかからないものに切り替えつつも、やはり早々止められない習慣があります。
 週末に入浴剤を使ったり。化粧水や制汗剤、ワックス、日焼け止めというとちょっとおしゃれなビジネスマンなら当たり前としてきましたが、常備薬などともに切り崩さないといけないとは思います。
 これは現役時代に子育てをしながらローンなどで苦しんでいる時、同じような境遇の人間と話したのですが、「食事など切り詰めてもたかがしれてる。根本を変えないと」と結論めいたものがでました。
 食事や趣味も含めて、やはり切り切れないものは多く、積み上げると、投資で少し+を出しながらも、もう少し何年か、体力を保ち、頭の回転を維持する目的も含めて働いて稼ぐのが良かろうという結論です。外に出て、人に会うと身だしなみにも、付き合いにもお金がかかりますが、健康保険料などは助かります。
 若い頃のような、義務感に縛られたプレッシャーは少なくなりました。それでも働くことに生き甲斐、居場所、小さな誇りのようなものを見つけることも大事です。またゆとりがあり、働かなくてもいい人は、しっかり働いた時代のプライドを持ちながら身の丈で老後を暮せば良いのです。
 無理だと思えば、いつでも辞めるか切り替えるラクな気持ちで、力を入れすぎないことが肝要かもしれません。

墓参り 正月に思う

 お正月は初詣など、日本人が神仏に比較的接する時期です。今年も穏やかな天気で厳かに墓参りに行きました。
 子供の頃、あまり墓参りといっても意味が分からず。お墓で走り回り転ぶなと言われたことぐらいしか覚えていません。
 墓に入っているのは、子供時代だと顔も知らない曾祖父や先祖でした。年齢を重ねるにつれ、自分と一緒に暮らした祖父や祖母が入ることになり、そして父や母が墓に入っていくことにより墓参りは意味合いも良く分かりある意味重いものにもなりました。
 正月と、彼岸、お盆、何か事あるごとに、自分の周りの変化や孫の成長を報告に行くことになります。
 雑談やSNSの中でも同世代の友人がかつては、親子とは言え、わだかまりもあり、不仲だったのが、いざ亡くなってみるとよく墓参りにいくようなこともあるようです。充分に話し合えなった親に報告するのか、あるいは自分の気持ちを確認するためでしょうか。
 亡くなる直前は、痴呆が進んだり、病気で悪態をついたりでもう介護も看病もほとほと疲れイヤな感情を抱いても、やがて1年もすれば、自分を育ててくれた感謝すべき父母という思いも戻り、強くなっていくような人も多いようです。
 スピリチュアル的に考えると、霊魂、守護霊のようなものともいえます。親の思いや感情、思考はDNAのパターンと同じく知らず知らずに何らかの形で子に伝わり、いい意味で子供を守ることがあるのではと考えます。
 反面教師だったような親でさえ、何らか自分が迷った時、父なら母ならこうするこう言うと考えることで選択のヒントを与えられ、アドバイスになるのではと思います。
 墓参りはそれを思い出させますし、それでヒントがつかめればまさに「守護」以外の何物でもありません。
 お寺の費用もかさむため、墓仕舞いの話も聞きます。新しい家系、若い世代では墓を持たないケースも増えているようですが、仏壇や写真でもいいですし、守護してくれる親を思い出す機会は人生のプラスになるのではと思います。 

2024年に期す

 年が明けました。一つの節目としては、会計年度、学年やらの3月よりも1年の始まりを1月、元日とする思いの人も多いでしょう。大晦日から間断なく働く人、前後の休暇を楽しむ人さまざまに年は越しておられると思います。
 月並みではありますが、年が越せたことに感謝し、健やかに過ごせることを祈念します。
 齢、今年は誕生日の5月で65歳というまた一里塚を迎えます。同級の人達も60歳以降で働いた人も役員や定年がない勤めの方は期間満了、定年を迎える方もおられると思います。
 新成人が100万人、新生児が年80万とかの中、65歳を死なずに迎える世代は毎年180万人ぐらいいる計算になり、とんでもないことことです(統計局2022年から、少し統計値が違うかもしれません)
 若い世代に、世代間相互扶助やらの少子高齢化を理解いただくとともに、高齢者が経済的にも生き甲斐的にもしっかりと暮らした上で、社会で老害にならずにまだまだ貢献していかないと成り立たない国家なのだと、数字上も良く分かります。
 経済、ファイナンスのことや、IT、年金や社会保険、読書や調べもののリテラシーなど、ちょっとした知識でも少しでも役立てばとポストしていきたいと思います。
 

 テレビや世の中のウラが分かる 書評:「君のクイズ」小川哲

 今年はジャニーズや宝塚の問題、自民党議員の裏金問題で、芸能界や政治、社会の仕組みの根幹が揺さぶられた年でした。
 大晦日でも、プロレスのキラーカーンや、吉本のお笑いでは坂田利夫さんの訃報までありました。

 年末押し詰まって最後の日でも読書レビューかと思われますが、この本はまさにそういうエンタメやメディア社会の仕組みを考察できる興味深さで一気読みできます。
 本屋大賞、ミステリランキングにも入っていますがミステリというには、殺人などの事件ではない漠然とした謎で、ネタバレになりますので結末は書きませんが、テレビやエンタメの業界はどういう風に題材を求めてどうつくられるかが、良く分かります。私もそういうものかと思っていたこともあれば、クイズのプロの世界はじめ、テレビの編集などに関しても初めて詳しく分かったこともあります。
 ミステリ的な本の中味に関しては、画像にある通りの導入です。Q⁻1というクイズナンバーワンを決める架空の番組が設定されています。
 G-1やM-1、Kー1といったメジャー大会が各業界にありますが、結局はそのトップを決めるのも演出があり似たような背景があると、勘だかい読み手はすぐ想像できると思います。
 全てがヤラセとか八百長ではないけれども、その境界線がグレーなのです。
 かつて、力道山やら馬場、猪木のプロレスでも真剣だと信じて声援を上げ、レコード大賞も紅白もよく売れたその年の優れた曲と歌手が選ばれ競い合っていると信じて誰もが見ていた時代がありました。大相撲で忖度や無気力な相撲があれば、その事情をスクープした雑誌が大きな物議を醸した時期もありました。
 興行であり、エンターティメントであり、映えのするコンテンツであり続けないといけないという見方がわかれば、おそらく今のテレビやメディアの裏、社会はすぐに見えます。
 クイズ王になるような人の知識、東大に入るとか医者や司法試験に受かるアタマの人にはやはり敬服します。
 

三淵嘉子 日本初の女性判事だった方

 2024(令和6)年4月から放送が始まるNHK連続テレビ小説(いわゆる朝ドラ)の主人公のモデルとして、明治大学女子部出身で、女性として初めて弁護士・判事・裁判所所長となった《三淵嘉子》を採用することに決定したと報じられました(ドラマの名称は「虎に翼」、主演女優は伊藤沙莉さん)
 NHKに関しては公金で運営しながら裏で動くドロドロしたものが多く、あまり見ないことにしていましたが、今回は法曹界の日本初の女性判事、簡易裁判所所長ということで、どうしようかと思っています。
 戦前戦中から、戦後を生き抜いた女性の生涯を半年にわたり描いていくドラマが多いですが。経営者、医者、芸術家、技術者、雑誌記者などから、最近はアニメーター、気象予報士と現代らしい女性の職業の主人公も登場しはじめた中で、女性初の弁護士の一人で判事にもなられた三淵嘉子さん。こういった魁のかたが、「なんで女のくせに、」と言われながら、新しい職業の可能性を拓いて行ったからこそ、戦後から今の女性活躍の時代があるのだと思います。
 私の民間企業時代も女性の幹部や上司が増え、現在の職場周りも女性裁判官、女性弁護士、女性書記官がほぼ男性と拮抗した数です。
 私が就職した昭和57年では、まだ4年制大卒総合職での女性割合は低く、かつ数年以内に結婚で退職される女性が多かった時代でした。ほどなく、法改正、社会の変化、さまざまな流れで女性が働ける時代、女性には無理ではと思われる職業が減っていきました。
 伊藤沙莉さんの演技とともに、三淵嘉子さんの挑戦がどう描かれるか少し楽しみです。

クレジット不正請求にあいました!

 大手GMS発のクレジットカード(以下クレカ)で、身に覚えのない請求が2件ありました。3万円と4万円、計7万円で当月の請求が10万円弱でした。地下鉄の定期券を買いましたが、普段はそのGMSの感謝デーの買い物とアマプラの引き落としだけに使うメインではないカードなので特に大きな買い物もないはずが異様に多いので調べてみてビックリでした。
 たまたま、この頃クレカやコード決済が多いからと妻に愚痴られ、確認をせなばと思っていたところ、急に10万に跳ねおり、しかもあまり使わないカードでしたのですぐに変だと思いました。
 電話すると夜でも待たされながらもオペレーターに繋がり、不正を認定してもらえました。カードの停止、番号変更で再発行と、その怪しい請求を外して翌月請求という特別処置も対応いただきました。やきもきはしましたが、対応はほぼスムーズでした。
 紛失や、変なサイトに接続したとか、不正に繋がりやすい過失をしていないことが確認されました。これでしばらく気付かないで一度支払って後で気づいて取り戻すとなると大変でした。3万円とか4万円とかいう金額が何とも絶妙なのか、ある程度買い物する人はスルーする可能性もありそうです。
 やはりカード明細は確認しないといけないものです。1000円2000円だと全く気付かないdところでしたが、さすがに少額すぎると相手もリスクに対して儲けが減るのでやらないのでしょうか。しかし、よく使う店などで重複したり、繰り返して似たような金額で来ると騙されそうです。おかげで数カ月遡り、他のカードやコード決済の明細も調べました。ネットで分かりますが、IDやパスワードを覚えていないと面倒でした。
 キャッスレス時代ですし、QRコードもやられると大変です。スマホもカードも盗まれるのもですし、一時的にスキミングされるだけでもまずいのでしょう。あとはネットショッピングなどで怪しげなサイトなどにアクセスしないことはもちろんですが、漏れることはある程度仕方ないようで、被害を早く気付き請求が確定するまでに事前に防ぐことでしょうか。かといって紙の請求も別料金になる時代、セキュリティのリテラシーは必要です。

書評:「反知性主義に陥らないための必読書70冊」

 「反知性主義」という言葉は、もともとアメリカ史において、権威主義的な知識偏重への抵抗を標榜して使われた言葉だそうです。しかし現代日本では、インターネットばかりではなく、マスメディアや政治家に至るまで、論敵(あるいは外国)を脊髄反射的に切り捨てるようなヒステリックな言説や人を指し、ネガティブなキーワードとなっています。
「論破王」などに代表される。深い知識もなくその場の議論のすり替えなどで勝とうとします、内外を席巻している不毛な対立を乗り越えるために必要な、真の教養を学ぶには何が必要なのでしょう。
 戦後七十年の今、冷静に日本と日本人を省察するために必読と思われる書を、現代日本を代表する叡智が集められています。

 本が売れない、本を読む人が少ない、出版不況だとは言え、図書館はそれなりに盛況です。幅広いジャンルの書籍が出版されており、書店が閉まる中、逆にニッチなジャンルの専門店や古書店が現われたりしています。
 この本の中にも70以上も、作者も詳しくしらないものもあれば、著名な古典や現在も活躍中の作家もおり、70冊の中に「戦後思想の名著50」という本が入れ子構造のように入っています。
 一つの本を選べば、次に関連したものや、対峙する書物も手にして読みたくなるものです。
さまざまなジャンルの本をそれなりに読んでいるひとを、教養のある人、知の巨人というべきでしょうか。
 たとえば、お医者さんや弁護士さん、博士、大学教授が難関を突破し勉強し続けていたとして、自分の専門外に関して全く疎い場合、果たして教養があると言えるでしょうか。
 暗記力が強いと個人差はあっても財力など環境に恵まれれば、時間をかければ資格試験や就職試験は合格できますが、そのジャンルだけで、他の勉強、情報を身に着けるのを怠れば、なんだと思います。
 ところが、どうも先生と言われる専門家、司法試験合格したとか、教授や博士号もらったということその肩書だけで、教養と思ってエライ先生とありがたがる傾向はあります。それがまた増長を産み、そのジャンルの深堀だけで良いと思う驕りに繋がります。専門家が決して愚かとは言いませんし、私なんぞよりも頭がいい人、世渡りも上手い人ばかりでしょう
 しかし、何かの課題解決をする場合は、ジャンルが広くなければ実際の現場、人生の局面局面では役に立たないことがあります。
 

25年ぐらい先を見るリーダーがいないと

 今年は最後になってもダイハツの不正が発覚し、BIGモーターズの保険会社まで巻き込んだ不祥事もあり、社会、芸能、政治にも情けないような話が多いです。
 私も企業で営業をやっていた頃、年末は最後まで売上を追われていました、結局、昭和からの多くの日本の企業は、目の前の数字しか見えない人が増えるとダメになります。
 サステナビリティの時代と言われながら、今だけの業績、幹部の延命、損益計算書の瞬間を気にし過ぎることは粉飾につながるのは過去多くの企業の不祥事で明らかになりました。
 人間は弱い者ですし、目先にとらわれます。それでも知識があれば、今だけの評価が会社の全てではないことがわかるはずです。1年先のことや25年先のことよりも目の前の事しか見えないし、目の前で言われた人の意見に左右されます。しかし、たとえば簿記をやっていた人は同じ10万円を払っても一晩で終わってしまう20年以上事務所の備品になり、減価償却されていくものがあることがわかります。伝統や社員の規律が正しく、良い技術を持ち、商品やサービスを提供できる力があると判断されれば、個人の事故やコロナ禍など一過性の評価企業価値は下がらないのです。そして今は、その企業が将来をどう考えてプランニングしているかが、付加的価値として見られています。
 よく期末操作とか、期ヅレとかの不正や粉飾が問題になりますが、企業活動の実力をかかるためには、その実力、営業力や財務体質は瞬間ではなく流れ全体を見ないといけないことは明白です。
 さらにいうと、その活動が25年経ったとして、その間にどのくらい収益を上げ続けられるかなのです。もちろん目の前で現場の人間も頑張るかどうかにかかってきますが、そこは加味しても現場のその時任せではなく、ストーリーとして事業のライフサイクルがどのようなものが描けるかです。
 それが理解され、使命感があれば、目の前の損得は次への課題となって見え、頬かむりごまかしても意味がないことが分かります。現場は描いたデザイン通りやることは必要ですが、全体としては中長期の目標のために邁進していれば良いことです。

 比較的目先の利益を気にしなくてもいいのが行政なのですが、最近は妙に世論や市民の目を気にして、政治家は選挙を気にするため、結局漫然と年度内しか見えず、25年先を見据えられるリーダーがいなくなっています。首相、閣僚、政府与党こそ、25年ぐらい先の国家観を語れないといけないのに、今の国会答弁対策、近くの選挙戦しか見えないのでは、政治家失格です。
 人間にはタイプがあって、過去を振り返り分析する者、今現在の目の前の活動に集中する者、未来を想像しあれこれ考える者がいるそうで、それぞれが必要でもあり、相互のリスペクトも必要です。
 目の前のことだけにガツガツした人間が上に立つと、パワハラや裏ガネ、不正粉飾横行となり、未来が見えなくなります。
 一番情けないのが、30年前世界一だった日本、その国の総理大臣、与党、官僚、多くの企業のリーダーがこの30年、目の前しか見えなかったことです。

1円でもダメ、1日遅れてもダメなのが法律

 自民党の派閥パーティーで届出をしなかった議員に対しては厳罰に処するべきと考えています。
 税金のかからないお金を安易に扱い、政治資金規正法を遵守しなかった議員は法律により罰を受けるのは当然の責務だと思います。なかんずく、国会議員の中に、あるいは捜査側や報道する側にも、金額が小さいと大丈夫とか後で修正すれば良いという甘い間違った考えがあるのは残念です。
 刑法38条 3項、法律を知らなくても罪に問われる様な事をした時に、罰せられるのは「不知はこれを罰す」という原則があるからです。
 知らないからという理由で罪を逃れる事は出来ない、ということです。
 また天下国家を考える政治家が、そんな些細な金銭のやり取りは秘書や事務方に任せているというのも間違いです。天下国家を担う役職だからこそ犯罪は赦されないのです。罪は罪として、罰せられ反省をしてその後に禊を受けて復帰しないと、誰も法を守らなくなり、法治国家ではなくなります。

ワンダラーアウト!という意味 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

「税」語られない富裕層優遇

 清水寺の今年の一文字漢字は「税」でした。流行語大賞では増税メガネは外れましたが、増税への不満、減税への期待等、政治や社会への国民の思いがわだかまっているのでしょう。
 血税という言葉は、反政府政党が良く使うので好きではないですが、国民には憲法で納税の義務があり、汗水たらし働いて納める貴重なお金で「税」を納めます。

 国民が国家、社会への参画、貢献、明日への期待を持って、また、社会人の責任だと思わせる環境を作るのが政治ではないかと思います。今の状況はやはり多くの人が苦々しく感じているのではと思います。
 私は富裕層の社会保険料を、限度額を設けないで率で支払えば、社会保険の財源が随分安定すると以前のブログで述べました。

何なのかと思うこの格差 いらない壁 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

 この際、富裕層の負担を増やせば、海外に逃げられ日本の経済は停滞するだけだという意見もいくつかいただきましたが、少し誤解です。それは税率を上げるとかの問題で、社会保険料の提案をしているのは月130万でも1億でも同じ最高の標準報酬月額にせず同じ10%にしたらということです。
 所得税は40%で額ではなく率で上限ないわけです。社会保険料の10%などしれています。それを今は1%負担の大金持ちがいるということです。


 本題の税「所得税」の率も、実は富裕層を優遇しだしてから、日本の経済は低迷しだしたともいえます。他の国より税率が高いから日本の優秀な人材、多様な外国人がよりつかないとかが言わ日本にはお金だけで買えない文化、歴史、秩序、良い治安があります。むしろ税率以外の規制や、報酬を高くして、しがらみを撤廃して働きやすくする面ではなでしょうか。優秀な人材が流出しているのは税率ではありません。1987年~1988年の所得税率は8000万以上の収入で75%、その後のバブル期でも最高税率は5000万以上で60%でした。
 ところが最近はこの最高税率の額が下がり、2000万、1800万円の時代になり率は50%を切りました。2007年までは1800万円で37%、随分富裕層優遇で、低所得層はべつにしてある程度の所得で広く浅く税を取る感じです。その後、現在は4000万以上で45%。4000万円というと、プロ野球やJリーグではレギュラークラス、中小企業の社長さんでもザラにありますが、そこが最高でIT長者、前澤やホリエモン、アスリートのメッシや大谷翔平クラスやお笑いの大御所が10億稼ごうと45%です。
 確かに憧れはあるでしょうが、使い切れる額ではないので、名誉の評価と受け止めて、税でほとんど納めてもいいのではと思います。イチローが寄付したり、大谷が小学校にグラブを寄贈したりと美談もありますが、個人に委ねず税をしっかり納めるだけでもエライはずです。