真夏のボヤキ マイナ保険証替わりの資格確認証? 

 体調がイマイチなので、真夏のボヤキを、改めて別の日に書き起こすかもしれません。テーマは深いですが。
健康保険証替わりの資格確認証
 昨日の岸田さんの会見で、マイナンバーカードの健康保険証一本化に伴い、健康保険証の来秋廃止は原則維持で、カードを持たない人対応の保険証替わりの資格確認証を最長5年間期限で発行するとのことです。まだまだ、反対世論が増えたり、不安が拡大するトラブルが発生すれば延期もあり得ると、弱腰姿勢でした。
 マイナ保険証替わりの資格確認証を5年も持たせれば、廃止は名目だけと与野党もツッコミます。さらに、その確認証の発行とセキュリティは大丈夫なのか、もうシッチャカメッチャカですわ。行政や健保組合、医療関係者もその資格確認証にどう対応していくのか、またぞろ業者が絡んでくるのでしょうが、顔写真やICチップなどの個人情報が組み込まれない今と同じ紙ベースの資格確認証がまかり通るなら、不正診察などを防ぐマイナカード読み取りのハイスペックの認証の機械の意味が薄れます。
 かと言って、後期高齢含めた、各健保組合や協会、自治体国保全ての、マイナカード未保持の方に、ハイスペックなカードを新たの期間限定で作るなど莫大な経費です。それを完全に配布しきるのて並大抵じゃないことは、現場実務経験のない大臣や高級官僚に実感できないのでしょう。
 世論がこうだから、支持率がこうだからで、右往左往では何も進まないです。
 健保組合や協会健保は確かに、健康保険証発行という仕事がなくなるので、暫定的に業務が来るのは雇用面で助かるかもしれません。しかし、そんなことのためでは国のDXは全く進みません。
 運転免許証もやがて廃止されると、今の免許証発行の事務仕事は無くなります。その時にもやはり、マイナ運転免許証を持たない人のために運転資格確認証を発行していくのでしょうか?いったいどれだけ税金を無駄遣いして、一部業者を肥やし、役人の仕事を維持し増やしていくのか、それをマスコミや野党、世論が後押ししているのではないと思います。
 

ナツバテ2 それでも仕事の話

 連日の猛暑で、夏風邪も抜けません。外の仕事でなくとも、それなりにシンドイものです。営業の人も木陰にクルマを止めて休憩するのは仕方のないことと思います。
 炎天下で無償で働く人、高校野球の審判の方なども本当にスゴイなあと思います。エアコンの効く室内で文句言っててはダメなんですが、それでも中には中のシンドさがあります。
 休みが欲しいとか、いろいろ要求もありますが、仕事は楽しく遣り甲斐があれば休みはいらない。欲しくないというのが、毎朝大谷翔平のメジャーでの活躍を見れば具体的な例としてわかります。
 大谷にはオフがあるとか、高額年俸だと反論する方もいるかもしれませんが、それっだけではなく、彼は野球が好きで、バッティングもピッチングも走塁も大好きだから、休養日を取らず活躍し続けるのです。
 私が接した人の中にも、魅力的でほとんど何か月も休みを取らないで働き続けるヘアメイクアーティストの方がいました。本当の休んでいるのがもったいないと感じて、絶え間なく動いて、人と接触し、学び、教える毎日を続けていました。
 大金を稼ぎ、遊びに使い社会的にエライ人もいますが、本当の意味での尊敬、エライというのは、仕事対する情熱、ひた向きさのようなものでしょう。
 

炎天下働く人に 頭が下がります – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

空に一番近い恋人の聖地 天使が舞い降りる4 #コイバナ #人生応援 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

週休二日制の個人商店が増えている – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

褒めて育てる?叱って育てる? 公開説教は時代遅れ

 マネジメント、人材育成手法のトレンドは「褒めて育てる」「いいところを探して褒める」「上司の労いが部下のモチベーションを高める」になっているそうです。
 ところが、まだまだ世の中にはパワハラ横行のブラック企業が叱ってこそ管理だと信じているところが多いようです。労働問題で後を絶たないパワハラ、話題のビッグモーターもそうですし、電通も鬼のような社訓を掲げ、未だに泥臭いことをやっているようです。
 公務員のような役所、行政機関でもよくそういう話は聞きます。
 昭和のまま、公開説教のような、長々と机の横に座らせて、ウダウダ言う人はいます。
 確かにグレーな部分はあり、反省を促し、周りにもくさびを打っておくのが効果が大きいと信じているのでしょう。仕事ができ、任されているタイプにも多く、上司もその人につむじを曲げられるのもめんどくさいのでしょう。かく言う私も管理職になったばかりの頃は、机を叩き、部下の無能を責め、自分の知識や履歴をひけらかしたダメな上司でした。自分がイヤだと思いながらも受けた仕打ちは、つい立場変わればやってしまうのと、甘くしては組織が成り立たないし、厳しさを求める人もいるとの思い込みです。
 トレンドは褒めて育てるのです。確かに責任の追及、ミスがあると犯人捜しも必要な場合もありますが、致命的な問題でない限り、問題の是非は明らかにしても、個人の責めはしないことを基本にすべきです。そうした方が結局は職場は上手く回ります。小さな問題をチクり合うような組織の方が、風通しは悪く反って問題は大きくなります。モチベーションも下がります。叱って育つのは稀で、公開説教的なものからはモチベーションの低下しか生まれないし、効率も悪いのです。
 ビッグモーターはアカンと言いながら、ついつい公開説教してる人はいます。

空に一番近い恋人の聖地 天使が舞い降りる4 #コイバナ #人生応援

 天使が舞い降りる、人生応援のポジティブなブログの原点ともなった体験話。ついに完結編です。
【前回までのお話】化粧品メーカーに勤めていた私の50代半ば頃、任された現場イベントで、女子高校生と見まがうような幼い素顔ながら、メイクアップするとアイドル級のメイクアップアーティスト水島香菜と出会いました。2日間にわたるメイクイベントの初日は、さまざまなトラブルもありながら、彼女の元気で明るい笑顔と、的確な動き、高度なテクニックを披露して、スタッや私のサポートもあって乗り切りました。その後の食事、カラオケで楽しんだ後、恋人の聖地お初天神で、年齢の離れた彼女から思わぬ告白を受けます。そんな二人を良からぬ輩が取り囲みました。↓というのが前回まで 詳しくはこちらを

梅田の奇跡 天使が舞い降りる1 #コイバナ #ラノベ #人生応援 #ハロウイン – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

梅田の聖地でピンチに 天使が舞い降りる2  #コイバナ #ラノベ #人生応援 #ハロウイン – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

【死にたい少女との再会】
「エエ年して、可愛い子をたぶらかしてんな。こっちに回せやおっさん!」
 クレーム対応でやくざ者の相手もしてきたので私は相手の力量は読めます。正面から啖呵をきって戦う手もありますが、香菜さんを上手く傷つけず守ることが肝要だと思いました。
 胸倉をつかんでくる、リーダー格の手を、横に動いてかわします。
 その腕にゴツンと石のようなものが当たり、男がひるみます。
 香菜さんが石のような何かを掴んで投げたのです。
「その人は、私の大事な人や、手出すな、許さへんで!」
 どっちが、助けてもらうのか分からないですが、こちらもカバンの中から店頭作業と護身用も兼ねて持っているカッターナイフと大型のステプラーを持ちました。ポスターを壁や天井に打ち付けるホチキスのデカイやつですが、ガン型でスタンガンのような威圧感で抑止効果があり、実際に接近戦で相手の腕などに打ち込めば、威力があります。
 そんな武器を使うまでもなく、香菜さんは礫を別の方向に投げ、敵の黒幕を悟っていたようです。礫はガラスのように光るビー玉、それでも樹皮を切り裂く威力。護身術?印地と言われる古武道投擲術のようです。かつて、それを特にしたスケバンのヒロインがいましたが、現実に見るのは初めてです。
 木の影から現れたのは彼女の事務所の細身でイケメンのマネージャーでした。
「香菜、おじさん好きは分かるが、あんまり、のめりこむな。それに危険なビー玉のおもちゃは仕舞え」
「どういうつもりやの、この人には絶対手は出さんといて、私の命の恩人、私たちに大事な2日間やの」
(そうか、徳島出身と言っていた、この子はあの時の中学生か。確かに死にたいと言っていた女の子を助けた。まさか、こんなにキレイに成長してアーティストになっていいたなんて)

四国で出会った死にたい少女の事 天使が舞い降りる3 #人生応援 #コイバナ #大歩危  – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

「何をしようと、その後のウチのビジネスに影響するようなことにはするな。ただでさえ、休みの日に勝手に他所の仕事をしてるやろ。今度遅刻でもしたら許さへんからな」
「わかってるわ、子供やないんやから。とっとと帰れ」このマネージャーも、素人ではなく、優男ながら喧嘩になれば他の雑魚よりも強そうな雰囲気を持っていました。
「〇〇化粧品の井上さんやったかな。この女はハンパやないからな、せいぜい気をつけな」
 マネージャーが去ると、気が張っていたのが力が抜けて、香菜さんは膝まづいた。
「ごめんなさい。お目汚し、はしたない、お見苦しいところをお見せしました。お上品な女やないですから、ナマの私こんなもんや。でも井上さんに迷惑かけたなかった、もといマーベラスを絶対に誰にも傷つけて欲しくなかったんや、これは本当の気持ち、あなたは私の王子様、天使だから」
「僕こそ、あなたにそこまで買いかぶられる存在ではないけど。あんな連中に手を出されたくなかった。素晴らしい技術を持ったアーティストであり、傷つけることはさせないと思った」「それは仕事で大事だから?」
「いいえ、僕個人としての大事な人だから」
「ありがとう。マーベラスが思い出してくれたの分かった。気持ちは読めていた。でも言葉にして確かめられて嬉しい。ますます好きになってしまった」
 決して媚ているわけでもなく、あざとさもないその顔は、神が作った最も美しい造形物に思えた。彼女こそ天使ではないのか、そんな女性に天使と呼ばれたことが意味不明で気恥ずかしくてならなかった。
「私たち、あと1日、思いっきり仕事頑張って、思いっきり楽しい時間にしたい。明日は、あそこの看板に書いてあったもう一つの『恋人の聖地』に行きたい!」
 猫がじゃれつくように水島香苗は抱きついて離さなかった。
そして、そんな状況なので、彼女のマンションまで送っていくと、まだ飲み直すという誘いを断り切れないで、すでに日付が変わりそうになる。ビジネスホテルが無駄になりそうなことは後悔でした。

 【思い出した過去
 香菜さんは、翌日から東京でブライダルメイクの仕事が入り、その翌週以後イタリアに勉強に行くので、当分日本には戻らないという。その前まで2か月近くオフがないという。かの事務所の契約の仕事とは別に、フリー契約での仕事やレッスンを入れるため、休みを取らないため、掃除洗濯まで大変だという。
「誰かを幸せにする仕事って面白いし、私休み取ってるより、仕事してる方が楽しいんや。だ子供の頃から、けっこうヤバイ運命で、暗い重い女の子やったん、死にたいとばかり思っている子やった。」
 冗舌な香菜さんのいろんな前向きになれた話を聞けた。
「あの時、父親にもDVを受け、学校でもいじめられていた。そう、助けてもらった。だからマーベラスは私の天使」
そう、やっと完全の香菜のことを思い出した。
 そしてそれは私も自分が生きてきた意味、生かされた価値が分かったのです。
 電車に飛びこんで死のうとしている中学生の女の子を助けた、その少女とこんな形で劇的に再会するとは。
 「人間生きていればきっといいことがあるから、それまでがむしゃらに頑張って生きろ」と他人を励ますとともに自分に言い聞かせたのでした。
 私自身、仕事で取引先がらみの借金を背負い一時辞表を書こうとか、死のうかとも思ったことがありました。粉飾続きのブラック企業に落ち込み、何もかも忘れて、ふらりと電車に乗り四国の景勝地まで行ったこともありました。その時、ふらふらと渓谷に飛び込もうとしていた中学生を止めた。
 それが、今の水島香菜なのでしょう。私たちは、お互いにとって天使であり、それでも平凡な日々を生きる平凡な人間なのでした。
 さんざん呑んで、おしゃべりをして、なんやかんやで、気がつけば寝入っていて、窓の外は明るくなりかけていた。私の横にタヌキ顔の可愛い天使が寝息を立てていた。
 翌日、さらに元気に明るく派手にイベントは盛り上がった
 集客に苦しむ時間もあったし、スタッフは土曜で妻子持ちのベテランが集まらず苦戦したが、香菜の動きはさらに冴えた。クレーマーもストーカーも来るが圧倒する勢いだった。
 少しの間に、自らハロウインメイクを施し、ホラーっぽい梅田の都市伝説の「赤いワンピースの女」で露出の高い肢体まで見せて、周りの度肝を抜きました。
 かと思うと、子供向きに戦隊ヒーローっぽい、衣装でホンファと二3人で特撮ヒーローショーアクションまで演じて子供連れを集めました。ちなみに「謎」だった、マーベラスとルカのニックネームはある戦隊ヒーローからとっていたのでした。苦労と言うよりは、やりたい放題に楽しんでいました。 
 何人か本社幹部やも来訪し、圧倒的な活気に驚いていた。グループ全社ナンバー2の販社社長や媚びるあざとさで化粧品会社のトップに上り詰めた里崎まで来ました。
 かつて、私と張り合い私の後見だった星井さんが亡くなったため地位を横取りして成り上がった女です。厚い化粧と面の皮の女で、私の様子見に来たのでしょうが、イベントの盛況ぶりと、若いアーティストの魅力的な動きに、また羨望のような妬みの目で私を見ていました。

水楼閣の思い出 京都の中心で哀愁を叫ぶ #カネボウ♯自伝小説#コイバナ#ラノベ#京都観光 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

 とんでもないヒーロー衣装で経営幹部にアテントして談笑し、記念撮影をした。
 本社取材で後に社内報にも載り、優良従業員賞まで貰うことにつながりました。
 記録的な動員と売上と、インパクトの注目度で、他のライバル流通を圧倒したという自負はありました。そして、何よりも生涯でも最も楽しく、熱く面白く仕事をした体験でした。

【空中庭園へ】
 50代の身体でもアドレナリンが満ち続け、疲れ知らずで、打ち上げを行い、その後は約束通り二人で、梅田の北側の高いビルに向かいました。35階から空中庭園への架け橋、シースルーエスカレーター「ハブーブエスカレーター」に乗り継いで39階の「空中庭園」へ向かいます。
 実はなかなか行く機会はないものです。もう出来て長く経つのですが、色あせることのない梅田のスカイビルの空中庭園です。香菜さんは、年の差の自分たち二人を棚に上げ、他のカップルのメイクやファッションから、どんな経緯の交際だろうとかを想像で茶化します。大阪湾が遠くまで広がり、視界の良い日には神戸の先に淡路島や明石海峡大橋も微かに見え京セラドーム、大阪府庁咲洲庁舎や天保山大観覧車、ユニバーサルスタジオジャパン、そして大阪城、通天閣まで360度見通す散歩道「ルミウォーク」を仲良く手をつないで歩きます。
 それでも、自分たちがふたりだけの特等席「エスカルゴキャビン」のシートに収まると、清楚な感じで空と星と夜景に感動していました。
「いいですね、夜景」
「本当に、僕みたいなおじさんが相手で申し訳ないけどね」
「マーベラスはおじさんじゃない。落ち着いているし、包容力がある。私は若い独身のイケメンではダメなの。私ね、言ったでしょう。ほとんど顔を見れば考えることが分かる。私もマーベラスが好きだし、同じぐらい、マーベラスも私のことが好きなの。いろんなことで言えないこともあるでしょうが、いいの、もう言葉はいらないから」
 空と海が、遠くで交わる。数えれない星と街の明かりに照らされて見るものを羨み照らすように思える。
「ルミ・デッキ」という最も聖なる場所、ベンチに二人は座れた。高さ173mの梅田スカイビルに誕生した恋人たちにとっておきの場所。中央のベンチに腰掛けたりすることにより、床の光が様々に変化すると言われます。ベンチに座ってしっかり手をつなぎ左右のドームにふれると愛し合うふたりの心が映し出される。ウエディングベルが鳴り響きます。
 もはや、時間も空間も、日常から離れている。二人のエネルギーが霊的な空間になっている。
 走馬灯のように、二人は自分の生まれてきた時間から今までの思い出を共有していました。それを奇妙とか霊的とも思えないのです。
 世俗とか、常識を超えていました。自分にとってのお互いは、現世を超えたパートナーなのか、初恋の人や、親友や配偶者でもあるのだと感じました。
 そして、二人の辛かった思い出もまるで再び体験しているように、脳裏をよぎります。
 都会の仕事に疲れ、電車でふらりと旅に出て、田舎でたくましく生きる農夫や漁師の姿に励まされた時、そこで出会ったのが香菜です。
 香菜もまた閉塞した田舎で、父親と反りが合わず、学校でもいじめにあい現実から逃げようとしていました。
 そこで二人は出会い、また奇跡的に大阪で再開しました。香菜の自殺を止めているあいだに、自分もポジティブになれたのです。私が星井さんの下で本社幹部にでもなっていれば、このような現場で彼女にまた会えることもなかったかもしれません。
 逆に私たちが再開するために、他の運命がアジャストされてきたようにさえ思えます、
 香菜さんの目も私の目も、大粒の涙にあふれています。
「こんなことって」
 香菜は私を企図して探してのものではない。あくまで、この出会いは偶然の双方の組織のビジネスシフトが巡り合わせた偶然のはずです。
「このままでは、こんな偶然誰も信じないでしょうしね。でもこれから、生きていたら、こんなにいいことがあると、どこかで、若い人にも年配の人にも、いろんな人に。できるだけたくさんの人に教えてあげて欲しい。生きてれいればきっとこんな出会いや奇跡的な再会、美しい光景が見られることを」
「香菜っー!」 
「ここまで、ポジティブになれても、それでもあたし明日の朝少し怖い。朝ごはん食べて別れたら、引きずらないかなと、でも前向いていく、たぶん振り返らない」
 展望台の営業は10:30まででした。
 二人は朝まで過ごしてました。
 約束通りホテルの朝食バイキングを食べ終わると、日曜の遅い朝に二人はあっさりと別れました。アドレスも聞かず、もう会うこともないでしょう。丸2日、48時間をすぎて、愛称で呼び合うこともありません。
「水島先生、さようなら、お気をつけて」
「井上さん、いろいろありがとう。ムスメさんが結婚されるときは、弊社の事務所のブライダルメイクを頼んでくださいね」
「ギャラが高そうだから、検討しとくよ。でもキミは海外に行ってるかもだろ」
「その時は、無理しても帰国するわ」
 彼女は飛び切りの笑顔で手を振っていました。終わりに近づく平成の時代で、それが水島香菜を見た最後です。
 その後も私は聖人君子や天使になったわけでもありませんが、どこかに彼女のひた向きな仕事ぶり、前向きなスタンスを自分の中にも取り入れて働きました。頑張っていれば、何かいいことがあるから、愚痴らず前を向いて働くことを伝える役割を果たしました。


 【エピローグ
 私はそのイベントの実績は評価され、社内報にも掲載され全社に伝播しましたが、あくまでも現場での仕事であり、役職定年を過ぎた55歳以降での偉業であり、経営幹部に呼ばれることもなく、最後まで現場に近いポジションで吸収合併された会社組織の後始末に追われました。里崎はイベントの功労者の私を相談役にして、香菜を専属にアーテイストにしないかと画策しましたが、海外で学ぶことも多い彼女が受けるオファーではありません。
 その後、3年ほどで私は定年退職しました。退職時から、かねて考えていた」人生応援の前向きなメッセージの発信に努めました。在職中に関わったほぼすべての人に、離職の最終日に送ったメールの題目が『天使が舞い降りる25の条件』でした。そのリプライはサーバーがパンクするほどの反響でした。未だに化粧品売り場の、もう顔も覚えていない相手から、『いつも励まされています』と声をかけられます。
 少しでも、前向きの楽しく仕事をしてくれる後輩社員が増えることで、世の中は明るくなるはずです。

 3年後、娘の結婚式が決まった時、メイクとヘアの依頼で私は神戸の事務所に電話をしました。ついこないだ式は終わりました。この時もまた、信じられないことが起こるのですが、それはまた別の機会に。
 
                             完

世界中の爆弾をすべて花火にかえよう 夏祭り全開 「平和への祈り」戦争や事故の追悼も

 連日の容赦ない猛暑ですが、関西では祇園祭、天神祭りと、東京では隅田川の花火大会も、コロナ禍後4年ぶりに通常開催で多くの人を集め大過なく終わりました。
 これからも東北三大祭や、お盆にかけて各地の花火大会、夏祭り、送り火と夏の後半のイベントが続きます。
 一方で、お盆にかけ、原爆投下の日や、終戦記念日があり、戦争の意味を考え、命の尊さを改めて思い先祖を弔い時期でもあります。
 関西では、明石や福知山の花火大会で痛ましい事故もありました。日航機の御巣鷹山での墜落事故もこの時期です。夏の暑い時期、普段ない人の流れが重なると、輸送やイベントを管理する側も注意を怠ると大事故につながり大変です。
 私も花火を見るのも好きですし、数少ない楽しみに辛い日常を毎日コツコツ耐えてこられた方が祭に興じる姿はいいと思います。東北にいた時期に大曲の全国花火大会に行きました。娘の履物が無くなるなど、大変な目にあいました。
 花火は通常の観光地ではなく、十分な避難路などが確保されないような地域、小都市などに夥しい人が集まり帰宅困難も生じます。
 土浦、大曲と並ぶ3大花火大会の長岡花火大会も長岡空襲の「慰霊」「復興」「平和への祈り」が起源で始まっています。
 だからこそ、事故も戦争もあってはいけないのです。鎮静のためですから、喧騒や争いは避けないといけないのです。それでも祭や花火大会を準備、運営する方には敬意を払いたいと思います。コロナ禍で久しぶりに行きたいと言う人も多いでしょうが、とにかく暑いですし、帰るのに困難な目に合います。体調のすぐれない方、暑さに弱い方はテレビなどで涼しく鑑賞されて、慰霊の気持ちで自らも心身を整えたらと思います。
 世界中の爆弾をすべて花火にかえよう
 戦争に興じる国の首脳たちこそ、長岡の花火大会にご招待したいものです。

郵便ポスト削減 低下し続ける民営化後のサービス

 総務省は18日、郵便ポストの設置基準の見直しに向けた議論を始めた。全国で18万本近くあるポストの利用状況などを把握し、現在のあり方が適切か検討するという。郵便物の総数は年々減り続けており、ポストのさらなる削減につながる可能性もある。
 と言う報道がありました。
 昨年あたりから、土曜日の配達もなくなり、普通郵便の配達がずいぶん遅くなったと巷間ささやかれているところです。
 2000年ぐらいに、自民党内の政局から日本を騒がせた郵政民営化、得をしたのは金融自由化で儲けたアメリカだけです。結局こと郵便に関してはかつて、国営、官営で始めた時代の方が迅速で便利でした。近隣なら1日おかず届いたものが、今や土日を挟むと5日間ほどかかる場合もあります。
 民間の宅配が早く、私信ならメールやSNSで十分な時代ですからやむを得ない潮流ですが、もう日本郵便というところが、金融や保険も含めて恐竜のような巨大な前時代的遺物になりつつあります。ポストはまさにその化石の一つでしょう。

社長賞 業績給 

 民間企業には、営業部門などで業績給、成果主義を掲げ、フレキシブルな昇進降格などの人事制度を設けているところがあります。
 かつて、長年販売系の部門にいましたし、ノルマがきつくパワハラも横行する昭和から平成の時代でした。私がいた会社は一時期、業績給や賞与の成果連動を増やし活性を図っていましたが、結局は粉飾に繋がりました。今はノルマや業績数字は現場に下ろさない、残業もきっちりつくコンプライアンス遵守のしっかりした組織に引き継がれています。
 営業数字が無いと、物足りないという気質の人もいます。かつては、連続達成だとか最高達成率とかで表彰された人も見ましたし、そういう人の表彰スピーチの内容を盛るお手伝いをしたものです。中長期やエリア全体で見て、確かに瞬発力は発揮するのですが、私も俯瞰してみれば営業などにそれほど個人の力の差を出ないと思います。商品が優秀で、施策や指示がしっかりしていればメーカーの数字は上がり、信頼は生まれます。
 目先の数字に拘り、ブラックな営業を続ける企業が未だにあることには、少し驚きもしますが、人間のやることなので当たり前だとは思います。
 やはり組織の上に立つ者が、しっかりと私欲や保身に走らず、しっかりとルールのもとで激しい競争を戦う姿勢を示さないと、ズルはいけません。自戒を込めて。
 頑張った人にしっかり報いる給与体系、人事制度というのはいいのです。公務員などそうすべきです。無駄な残業を稼ぐ人も基本給から下げるべきです。まさに是々非々で営業数字を上げるためにコンプライアンス違反などは論外に評価を下げるべきなのです。

『爽』といかない真夏

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 昨日の、我が町の最高気温38.9℃でした。クソ暑い中、新聞やテレビも、ロクな報道がありません。夕立も我が家は外れて、むし暑さだけが残りました。
 ♪車を売るならビッグモーター”CMでお馴染みの「ビッグモーター」の会社ぐるみの保険金詐欺事件が明らかになり、ブラック企業ぶりと、そこに損保ジャパンという保険大手も加わっています。
 情けない、日本を代表するような大手生保会社、流通大手が、コンプライアンス違反もいいところの前時代的な実態です。
 コロナの給付の不正のあった大手企業もありましたが、本業自体が腐っているところです。
 平成の終わりぐらいにはさすがに出尽くしたかと思われる膿をためたどす黒い企業がまだあったことは残念です。
 別件のニュースでは、読売新聞がこの間から、河井克行元法相の事件に関して1面トップでスクープしています。
 検察官が公判に証人として出る広島市議に対して、不起訴を示唆して自白の調書を作り、さらに法廷での証言も誘導していたと報道しています。いわゆる「証人テスト」というものだが、公判に出る前に「こう聞くから、こう答えるように」と大事なところは線まで引いて練習させるのである。つまり、ストーリーを検察が作っている。今回、読売新聞さんが大きく扱うことに端を発し、他のメディアも後追いしていますが、以前からの検察のやり方です。検察は調書通りに証言してもらわないと前提が崩れてしまうので「証人テスト」を行い、検察側のストーリー、シナリオに沿って念押しをするのです。

 神聖なる裁判の場での検察、行政の不正、令和の世になってまかり通るブラック企業、長年やってきています。

 読んでもムカついて暑くなるし、書いても爽快にはなれないですね。でも誰かが、書いて、読まれた人が少しずつ勇気をもって改善しないと、世の中風邪通しがよくなりません。

デジタル庁って?

デジタル庁に個人情報保護委員会が立ち入り検査に入りました。マイナンバー制度の所管官庁として鳴り物入りでスタートしたデジタル庁です。なぜこんなことになったのでしょうか。

 個人情報保護委員会はしっかり調査して国民に説明責任と情報公開をして戴きたいとの論説もでています。

 個人情報保護委員会は200人ほどの内閣府直属の部署で独立性の高い行政委員会だそうです。普段何をやっているのかよくわからないし、どういう権限でどこにぶら下がる組織なのかもわかりにくい組織同士の調査ですね。

 それにしても、民間からも優秀な人材を集め、縦割り打破と霞が関のこれまでの仕組みと違うことを看板にしたデジタル庁が全く機能していなかったことに唖然とするものです。
 実際に、500人か600人程度の組織で200人ぐらい民間企業のIT人材を登用して、官民を行き来すると、イメージとしては何となくやってる感満載でした。しかし、その程度の予算や人数で旧来の日本の役所、国のあらゆる省庁や、地方までDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が図れるなら、日本はここまで遅れていないです。末端のハンコでの申請を少し省略しただけで、マイナンバーカードに関しては、激しいアゲインストでお手上げです。おそらく。各省庁の既得権を守る抵抗ももちろんありますし、法律をどんどん変えていかないと、DXなどお題目だけなのは目に見えていました。とりあえず、首相か大臣が、文書の保存方法を全て神ベースから電子で可能にする法律を推進すれば、かなり違うのですが、そこまで及んでいないのかと思います。
 モリカケ、桜を見る会などでも、文書の保管、改ざん、隠蔽など問題になりますが、紙ベースの保管よりも電子化すれば紛失も改ざんもすぐわかります。
 倉庫がいらなくなります。

外食のテーブル調味料、漬物などは確認

「醤油差しを舐める」などのふざけた動画投稿で、外食産業への迷惑行為の犯罪が近年よく報道されています。
 お客さんとの信頼関係のもとに、調味料や漬物なども置いてあるので、それをふざけて不衛生にした上で、動画に上げてバズろうなどというのはとんでもない行為です。
関西には、串カツ店、平たい容器に入ったソースに串カツをつけるところが多く、いわゆる『ソース二度つけ禁止!』の文言がゆきわったています。
 醤油や塩などは、基本直接は、口や手をつけた料理に触れることはないため、ここまで言わなくともというのが暗黙の了解です。
 漬物や紅しょうがなども、好みで適量をとるのが便利ですが、これも目が届かないと、迷惑行為をされます。
 砂糖も昔は裸の角砂糖か、粉糖をシュガーポットに入れていましたが、今は個包装がほとんどです。かつてシュガーポットに毒物を入れる無差別殺人の話がミステリにありました。共用の容器の食材に関してはよく確かめること、不審なら食さないぐらい、新しいものを求めるくらいの姿勢は必要かもしれません。
 すべて個包装や店の方が出すのも、効率が悪くお金もかかります。不埒なやつのせいで世知辛くなりました。