何だか意味のない国年安保理事会

 国連が第二次世界大戦の反省を踏まえ、国際平和と安全を目的に作られました。その主要な責任を全加盟国から託され履行を進めるのが5か国の常任理事国と2年任期の非常任理事国とで構成される安全保障理事会、略して安保理です。
 常任理事国は、アメリカ、イギリス、ロシア、フランス。中国で決議に対し拒否権を持っています。
 今回のロシアのウクライナ侵攻に対しても常任理事国が関わっているため、安保理の決議は否決され、実質無力です。
 ただし総会の決議はできる。それなら安保理の意味はあるのかも疑問です。
 国の数が飛躍的に増え、国際情勢が複雑し、各国の思惑が絡む中、安保理や国連決議の在り方も改革していかないと意味がありません。
 今のやりかたでウクライナ、あるいは中東、日本に近い東アジアでも問題が抑えきれるとはとても思えない状況です。
 ウクライナの問題もこれ以上戦争が大きくならないようには一体何が必要なのか、国と国の争いをもっと早い段階で話し合い仲裁するシステムが必要だと思われます。各地域の実態を踏まえ常任理事国的というよりも審判団のようなフェアな視察団が権威を持ち機能していかないといけません。
 このままでは国際法も国際秩序も大国や戦争を起こす国のやりたいままです。

子供にそれ要る?

 新型コロナウイルス〇クチンの関して3回目接種の話題が出てきて、私のところにも是も非もいろんな情報が入ってきます。
 喜々と接種をアップする友人、職場も同調圧力、片や副反応どころか、〇クチンの後遺症、血栓症や、自己免疫疾患、最新の論文では遺伝子への影響も懸念されるとの情報もあります。

 10代未満 無症状・軽症率 99.984%  生存率100% これは厚労省の日本人の数値です。
私のようなもう60過ぎた人間は最悪後遺症でも死んでもどうでもいいにせよ。子供たちは、接種する意味がまったくわかりません。
 子供のため?なのか、それなら意味がないようなので、どうやら大人に感染させないためだけ社会のためだけに子供に接種させるということででしょうか。
「実際には2回〇クチンを打ってもどんどん感染している」というと、「抗体が減ってきている、重症化を防ぐのだ」とすぐ切り返す人がいますが、それが百歩譲って正しい(〇クチンの有効性はあくまで感染予防で承認されてますが)としても、もともと重症化しないオミクロンのさらに若年層には意味がないのではと思います。
「抗体を何十倍増やす!重症化を十数倍防ぐ‼」と一見スゴソウで実は元の数値がよくわからないあおりです。もともと重症化しないオミクロン、さらに若年層には意味がないのではと思います。99.9とは日本の司法なみですが。いくらかけてもほとんど重症化しないことに変わりはないのです。めったに当たることのない、というか冷静に考えるとほとんど当たらない宝くじを1枚買うよりは20枚買う方か1等に当たる確率は20倍にはなります。宝くじなら元手だけなのでリスクはないですが、〇クチン接種にはリスクが伴います。
 そのために危険な副反応や死亡のリスクは増えますし、子供に関して言えば将来にわたって何のリスクもないと今の時点で断言できないのです。
 子供を育てる親御さん最もよく子供の今だけでなく、将来までも考えないといけません、
 

健やかで平和な春をのぞみます

 コロナで世界は激変したと思っていましたが、ウクライナとロシアの危機でさらに一気に暗雲が広がりました。
 ロシアが一方的に悪となり経済も厳しくなっているように報じられますが、いずれにせよ世界中の経済も危機です。
 覇権主義の拡大を抑えようと周りの国も軍備を強化していき一般市民の生活は、戦災を受けたり徴兵されなくても厳しくなります。
 全てが陰謀とか大きな資本の利権になるとは言いませんが、コロナ禍では医薬品メジャーが、ウクライナ問題では兵器メーカーわゆる戦争屋さんが結局は大儲けとなります。
 世界を巻き込んだ大戦争にならずとも、物価も上昇し、エネルギー問題も影響し税金等の負担は増えることは間違いないでしょう。それでも被災よりマシ、徴兵されるよりマシと思いこまされるかもしれません。
 健やかで平和な春をひたすら望むしかないです。

札幌はオリンピックの前にインフラだとは思う

 東京五輪、大阪万博。リニア新幹線とくれば次は札幌の冬季五輪かもしれないです。
 実際に高度成長期の夢をもう一度と招致の動きはあるようです。コロナ禍でいろいろ問題もあった北京冬季五輪も結果的には日本の過去最多のメダル獲得で盛り上がり、誘致のムードは高まっているようです。
 しかし一方でこの冬の寒波で道庁のある札幌でさえ、JRをはじめ交通機関がマヒ、主要道以外の道路は除雪も間に合わない日々が続いたのです。
 基本的なインフラも弱く、寒冷地仕様と対策にコストのかかるJR北海道はドル箱を持つ東海や東日本、西日本都違い経営破綻寸前です。
 オリンピックの開催が地域を活性させインフラ整備にも回せるとの向きもありますが実際に地元に回るお金はそれほどでもありません。東京でさえコロナ禍で無観客のせいもあり財政に貢献したわけではありません。
 アスリートのため、ロマンを取るか、地道なインフラ整備などに回すか。いずれにせよ北海道は少子高齢化のこの先、かなり厳しい選択を強いられます・
 冬季五輪の今回盛り上がったカーリングなどは典型的に4年に一度しか脚光を浴びません。寒波は毎年やってきて雪かきや雪下ろしは毎年必要です。JRに限らずですが、もう少し本州、日本全体で北海道をどうするかしっかり地盤が固まってからのオリンピック誘致でいいと思います。

中国が後ろ盾のロシアは侮れない

 決して親ロ、親中という立場に組するわけではないです。政治的には中庸でむしろ愛国保守に寄る部分もあり是々非々に立場です。
 今回のロシアのウクライナ侵攻、こぞって非難のオンパレードでアメリカ、EUは制裁を実施し、日本も賛同し一部発動しました。
 当然ロシアは反発し、ロシアよりの中国は歴史的な事情もあると擁護も発信をしています。
 ということは中国、ロシア対米国、EUの構図で当然日本は米国側に付くしかない立場です。
 しかし制裁やむなしとロシアを非難しても関係は悪くなるばかりで、戦争が止められるかというとむしろ溝は深まるばかりです。
 ロシアは元々、資源大国で生産力もあり自給自足、自国消費は十分賄える国で経済制裁の効果は低い上、中国が後ろ盾となれば盤石です。
 世界の人口、面積の割合でこの2国は米国、EUの連合をはるかにしのぎます。GDPや軍事力(兵の数では中国側が上)で辛うじて上回るもののそのうち中国の伸びで追いつかれるくらいのプレゼンスの大きさです。
 日本はいたずらにロシアとの関係を悪化させると、もう北方領土問題など二度と相手にはされないでしょう。私は愛国者としてこれは大いに不満です。2島返還など少し光明が見えると米国とそのシンパに潰されて来たこの問題は、日本の対米隷属の象徴です。
 アメリカは対立しているとはいえ中国とはもちろん、ロシアとも実質国境を接してはいません。アメリカと、ロシアや中国が険悪になればなるほど国境を接する日本はハラハラするのです。
 日米安保があるからアメリカのいうことを聞いといたら安寧で間違いないと考える人はいますが、いざ有事にアメリカが日本人や日本の国土のため命懸けですぐに戦うのかは何の保証もありません。
 反米感情一辺倒になった第二次世界大戦開戦前の日本のごとく、バランスがとれない外交も世論も国際社会では危険です。当時の日本も日の出の勢いのナチスドイツと同盟を組んで浮かれていました。
 とくにもうアメリカは多くの点で中国に差をつけられています。日本のパートナーとしてはドイツの降伏を聞いたと同じような、失望や裏切られた瞬間を味わう可能性はゼロではないのです。
 親中、親ロはこの時期嫌われ勝ちですが、最低限でも情報の収集や外交ルートは必要です。日本独自の外交スタンスがないと結局、固有の領土を守れないことになります。

戦争 かつて覇権を目指しロシアと戦った日本

 ロシアがウクライナに侵攻ということで、センセーショナルに戦争の報道がトップとなっています。
 コロナ禍の話題もどこかに吹っ飛びそうですが、遠い欧州とはいえそこに住む町の人はもちろん平穏ではありません。
 欧州の緊張も第二次世界大戦後では最大級と騒がれています。戦後生まれの日本人の私たちにはいいにつけ悪いにつけ、戦争の実感はわきません。
  明治維新後、欧米の一等国に追いつけと日本は富国強兵にシフトし、アジアに勢力を広げました。そこには複雑な歴史、政治情勢があり、戦争に対するルールや世論、人権問題、秩序も今とは全く違うものだったでしょう。
 第二次世界大戦、太平洋戦争に敗れ日本人は戦争に対し大きなトラウマを負いました。その傷は深く、戦争を冷静に見て深く判断することができなくなるぐらいでした。
 専門家という人にもどうも予想ができていないことが多いのはこれが原因のようです。
 戦争は悪かどうかというシンプルな問題ではなく、国と国が独立して国境を設けている以上は利害の対立はあり紛争の種は生まれます。外交、内政ともにそこから問題意識を持ち国益を考えながら交渉をしていくギリギリの戦いが始まります。当然最悪の武力紛争になることも想定しないといけません。それは目をつむることはできない問題です。
 安全な国に観光やレジャーで海外に行ってもこの感覚は身に付かないのでしょう。実際に空襲を受けたり戦争に行った人はもう日本人にはごく少なくなっています。想像力と理解力、今の言葉でいうと戦争リテラシーが必要なのでしょう。

日本の賃金アップ 頑張れ

 日本人、特に中年より上で日本が経済大国だという自負のある人に限って日本の賃金が欧米諸国先進国の下位ということに愕然としてがっかりしています。
 日本が経済大国という幻想はもう本当に終わりです。
 モーレツに働いて世界各国をリードした時代はとうに過ぎ去っています。労働条件が改善され、発展途上と見下げていた国にどんどん仕事を奪われてしまい,最先端の産業をリードできないのですから、しかたのないところです。
 もちろんトヨタ自動車はじめ、日本のトップクラスの企業は未来に向け多くの希望を抱かせます。コロナ禍でも私の地元京都でも多くの製造業大手が業績も上げてきて、期待がかかっています。
 政府もいくつかの分野に重点を置いていろいろもがいてはいます。決して先は楽観できるほど明るくありませんが暗くもありません。
 コロナ禍でまずまずの業績の企業から、物価上昇などへっちゃらなぐらい賃金をあげ、優秀な人材をごっそり集められるようにならないかと思います。
 労働組合も経営寄りとか言われますが。それを是としてもどんどん待遇を良くして日本を引き上げて欲しいです。

野党は反対ばかりでなくてもよいが

 昨日2月22日、ニュースで
『2022年度予算案は、衆議院本会議で、与党に加え、野党の国民民主党も賛成する異例の形で可決された。
 採決では、与党に加え、野党の国民民主党も賛成票を投じた。国民民主党・玉木代表「われわれもある意味、覚悟を決めて、賛成しましたし、前に政策を進めていただきたいと思います」』
 と報じられました。
 長年の国会ウォッチャーでも確かに予算案に野党が賛成は珍しいことのようですが、一般の法案の場合はほぼ何でも反対の共産党を除けば野党が賛成することはよくあります。内容によっては共産党も含め全会一致もあります。
 そもそも今のような与党が絶対多数を占める中で、反対しても大した意味はありません。それは首班指名でも同じです。蟷螂の斧のように少数野党の反対など空しいものです。共通した政策、コロナ対策や経済対策、復興等山積みの課題を一つ一つより良い形で行政をリードして実現するのが国会議員の使命です。
 政党政治なので政党の党是、拘束はあるでしょうが、一つ一つの部会で政策を論じるときは一人一人の国会議員で与野党やることは同じだと思うのです。「コロナを何とかしよう」「年金問題をこうしよう」「経済の立て直しをこうやっていこう」というのは喧々諤々、熟議が必要です。それぞれ経験や思い入れのある分野の議員が対策を論じるのがベストです。よくブーメランと言われ、「民主党政権でできなかった」「いや長い自民党政権時代のツケ」と責任をなすりつけ悪口を言い合うのは不毛のやりとりです。
 むしろ与野党が大臣経験や政策に関わり、官僚とやりとりしていたことは良いことです。論功や年功、当選回数で経験のない分野の大臣があてがわれてもそれをカバーして余りあ議員がたくさんいれば良いのです。
 国会の議論がもっと現実的で是々非々に進めば少し期待できます。

ロシア 厳しい政局

 ウクライナをめぐりロシアとEU、アメリカがきな臭い政局を迎えています。
 私たちに与えられる情報ではどちらが正しいとかいうことは判らないことが多いです。
 どうしてもアメリカ寄りの報道になるのが日本です。
 日本人は第二次世界大戦でアメリカ、イギリスと戦いましたが最後に中立条約を破棄して参戦したソ連(ロシア)にはなぜか恨みと嫌悪が強いようです。
 原爆を落とされた日本がアメリカと戦争をすると思っている人は皆無でしょうが、隣国のロシア、中国、北朝鮮、韓国とは戦争の可能性がゼロとは言えません。
 北方領土問題も遅々として進まないのは日本とロシアだけの問題ではなく、常に日ロの蜜月を喜ばないアメリカの思惑というのも一般的です。
 旧ソビエト連邦の崩壊。社会主義の終焉は様々な不安定な独立国家を産み、自由主義による歪んだ格差、貧困、差別を助長した反面もあります。戦争が根絶されると困る武器商人のような勢力が常にいることもその温床です。
 何もかもが、陰謀説でも説明できますし、そんなことはないのかもしれません。
 当面、LNGの問題で世界経済が受ける影響を日本も蒙ります。
 何とか世界の強風の中で踏みとどまって欲しい日本という名の船です。
 
 

値上げ インフレ プライスリーダーの難しさ

 

 花王の製品は洗剤の「アタック」「バスマジックリン」漂白剤「ハイター」入浴剤「バブ」や洗顔や手洗い、ボディソープの「ビオレ」紙おむつの「メリーズ」元祖化粧石けんの「花王石けんホワイト」など、消費者にとって著名です。またほぼトップシェアを誇るプライスリーダーであり国が消費物価指数を決める重要な品目の多くを1企業が担っているのです。
 その花王が原材料に高騰を主な理由に2月初め値上げを宣言しました。これは物価と生活に与える影響は大きいことです。
 東京や神奈川に約130店を展開する食品スーパー「オーケー」は「花王(株)、花王グループカスタマーマーケティング(株)より大きな仕入れ価格値上げ」の申し入れがありこれに伴い、1月31日(月)より「販売中止(145品目)の対応をとらせていただきます」とその少し前にニュースで報じられていました。
 花王には以前勤めていましたので、ここに至るまでの経緯の難しさ、方針決定から流通業への交渉まで極めて難渋なハードワークだったと思います。表立ってはオーケーだけということは他の大手スーパーやドラッグ、コンビニなどへの話は抑えているのでしょう。もちろんそれらの企業の売り場も値上げしたままのメーカーの商品を今までと同じ面をとって並べて売ってもらえるとは限りません。
 その他の条件踏まえて、なかなか予断を許さない情勢でしょう。
 食品に比べて、値上げがしにくいという業界筋の言葉もあります。
 花王の場合は洗剤の主原料にバーム油、バーム格油を使っています。その調達に森林破壊ゼロ、調達先追及可能100%としてSDGs(持続可能な開発目標)推進を図っていました。
 配送コストやその他商品の原材料の原油高も含め、かつてない原材料費の高騰で、これ以上卸価格を維持するには製品の質を低下させる以外にない状況に至ったとは思われます。
 もちろんライバル企業がどうでるかは分かりません。
 どの企業も製品に品質を保証しながら利益率を維持していくのはステイクホルダー全て、社員の給料から原材料調達の国、工場周辺、株主、消費者に至るまでに対して使命であり義務です。
 かつて物価の優等生といわれた鶏卵、たまごは今でも安いです。しかし栄養滋養に優れた完全栄養食品だった戦後すぐに比べて、工業生産禍され劣悪な環境下で価格維持が行われ続け、見掛けは変らなくとも栄養はスカスカの似て違うものにすり替わっています。
 一購買者や、一つの流通の経営者は、花王は高いと思われるのも仕方ない面はあります。しかし社会を維持し、地球環境を考えながら、インフレは必然でもあり、物価は上がっていくものだと受け入れざるを得ないとは思います。