統計でみる:少子化は深刻【1】

1990年代のバブル期とういのは、そんなに前でもなく、戦中戦後や高度経済成長期との比較に比べれば、今と社会構造は変わってないと思ってしまいます。しかしこの時期に生まれた子がもう立派に成人し、30にもなろうかというのです。
実は今の大問題であるところの少子高齢化の波は、この時期は警鐘は鳴らされてもまだまだ信じられない悲観的な予測だけでした。
バブルというだけに恋愛も旺盛だったのか当時まだ結婚するのが当たり前。生涯未婚率は男性5%、女性4%。ところが2015年を過ぎた今男性23%、女性14%。
出生率や出生数の減少、少子化の根本はここにあります。
女性の社会進出、未婚や晩婚が当たり前の時代に入ります。
結婚しないという価値観が増殖しましたし、バブル崩壊で結婚できない人も増えました。一昔前の(戦後まもなくまでか)、女性に学問も職業もそんなにいらない。結婚して子供を沢山産み、家を守るとうい価値観は完全に消えていきました。
それは社会構造として女性の社会進出も生みましたが、では誰がいつ子供をみるのかという保育の問題。その体制がしっかりしないと経済的にも子供が作れないための少子化が進みました。
どこかで想定はしていたのでしょうが、寿命は延びても幸せな老後はだんだんなくなり、なんだか孤独で淋しい老人が増えています。
おばあちゃんおじいちゃんと孫が暮らす大家族等稀有な存在となりました。
情緒だけでなく、年金や健康保険、介護など金銭面でも人数の多い高齢層を薄くなった現役層が支える時代となりました。

子供がいるのに20年後が想像できなくてどうする

先日、腹立たしい親子の相談を受けました。何とか目の前支払、息子の国民年金保険料を回避したい。あと数か月(60歳到達)の自分の保険料で精いっぱい。
理解不足なのとワガママなので辟易しました。
平均的なサラリーマンで、やっと定年を迎え継続雇用。失業ではないので所得ゼロとはみなせない。企業年金の支給が少しあるそうです。
年金は自分にも老後返ってきているわけですから、自分の子供にも将来のためできる限り多く支給されるよう保険料を払わせ、時に援助するのが親の務めではないかと思います。
本人は前年度そこそこのアルバイト収入があり、現在は体調を崩し収入が少ない。
親の収入と合わせると、年金保険料の免除は全額はおろか部分免除も一切該当しません。借金があったとか、健康保険や税金を払うと退職金を取り崩さないと手取りがないというグチを聞かされました。たしかに息子さんを定年後まで養わないといけないのはファイナンシャル的にはアクシデントです。ただそれを考えてもなにやら親子ともども甘い考えで、目の前のことしかありません。
あげくに『年金保険料払ってもこの子の時代に保険料なんて貰えないんでしょう』と開き直る。いろいろ無智でも、聞きかじった知識で『世帯分離したら休むなる?』『何かデメリットは?』と目先のことばかり知りたがられます。
公的年金の満額支給を自ら遠ざけて、子供さんの老後はどうなるのですか!
今の財政をもっと見つめ直し節約するとこはご自身で考えないと、もはや優雅な老後ではないのです。親子で真剣に未来を考えるべきです。
世帯分離は介護保険料等安くはなりますし、FPで奨める方もいます。しかし役所の窓口に来てどうしましょうではないのです。同居していて世帯分離等よほどの事情がないと恥ずべきムダなことです。目の前が同世代の仲間らに比べて苦しくとも、自分の家族の未来20年、30年を想像する力が、親の愛情です。
年金は破綻しませんし、日本の年金が破たんするなら国家は混乱しもっと力がありお金がないと生き残ることはできません。『年金は破綻するから』は安易な想像力の欠如です。

都道府県民共済は中高年にはお得に強力だ

保険と共済は基本的には同じです。監督官庁と根拠法令が違うだけです。保険が民間会社で営利目的というのはちょっと違います。(民間保険会社にも非営利があります)
どちらかというと共済は宣伝や勧誘員が少なく、その分掛け金の手頃さ、割戻金もあることが魅力。掛け金2000円コース医療特約付き4000円コースなどシンプルです。
保険料は大きな死亡保障を謳う民間保険の方は相対的に高いですし、年齢が高くなると上がります。一方、共済は掛け金は一定で、高齢になると保障金額が下がります。死亡保証は800万最高で65歳で200万に減額されます。まあもうそこまで年取れば、稼がないだろうし残った人に最低限のお金をという感じです。
民間保険の掛け金が上りだす50歳くらいから保険の見直しを検討しましょう。保険の見直しは、掛け金と保障額。とくにバリバリ稼ぎ続ける世代に比べ、高齢に差し掛かる時期ではその他の公的保障も考えれば、必要額はそれほどではありません。保障額に対し高い掛け金の民間保険があれば一度見直しをしてみましょう。

年金生活でキャッシュレスは危ない

日本のキャッシュレス化は中国や欧米に比べ遅れています。
現金大国なのです。
アフリカのいくつかの国もスマホ所持の割合が増えて、日本よりキャッシュレス化が進んでいます。
これらの国は電話のケーブルの固定電話、ガラケーの時代もないどことか、貨幣経済さえ満足に成立する前にスマホ決済、給料支払いに突入した国もあります。
日本は伝統的に現金、お年寄りはカードさえ経験が少ないため、PAY等急に始めたらお金の使い方が分からなくなり、年金払いがあっという間に債務超過になった例もあります。
モノの価値を考え、自分の懐を考えて消費するのに違いはないはずが、慣れとは恐ろしいものです。お年寄りも、使いこなせないほど浪費するならキャッシュレスは止めたらと思います。
詐欺が蔓延しやすいお年寄り対策に分かり易い説明は必要です。せっかく頑張って人生の終盤で破綻するなんて悲しい話しです。

イクメン:男性も育児休暇

働き方改革が叫ばれているとはいえ、まだまだ男性の育休には日本の社会全体が疑問符で現実にはそう多い比率で取られているわけではない。
スタンドプレイかもしれないし、政治家としては親子ともどもいろいろ問題もある某環境大臣が育児休暇を取られました。
問題はやはり、そのことが大きなニュースになるほど育児休暇のとりにくい日本だということです。
まだまだ奥様連のなかにも、わざわざ休みで一時期だけ、横に入られても迷惑。長い子育てにかかる苦労の本質をもっと分かって欲しいとかの声もありました。
ただ本当に子育てに猫の手も借りたい状況の人は助かるでしょう。
昔の大きな家庭にはおばあちゃんも、女兄弟やらお手伝いさんもいたりして、男は外で稼ぐのが当たり前で、子育てに何日も戻って来られてもそんなにすることもなかったのです。これは昨日のブログの高齢者同居や介護も同じ、核家族化の問題です。
今は共働きが多く、大きな問題が保育園不足。
もともおばあちゃんは別居。
もっと言えば介護休暇も育児休暇も、それ以前も非正規雇用の問題も横たわります。ブラックな企業はまだまだありますし、実際に産休にしても、他の仕事仲間でカバーしてうまく復帰させるのは神技的配慮がいります。
確かに高度成長期のモーレツな働きぶりに比べ、休みも増え、有給も取りやすい大企業は増えました。それでもまだまだ日本の現場は積極的に改革していかないといけないのです。
個人的には、だらだら出勤してる時期より、まとまって休みを取る前の方が積極的にアポをとったり、締切を前倒したり、上司や他部署への依頼に必死になり、仕事の段取りがクリアになったりするものです。
職場そこにいないと、残業とかに付き合わないと不安という世代が長く続きました。ドライすぎるのもいざというとき困りますが、こと休暇や時間に関してはまずはっきり一線を設けましょう。ただし、そこに至るまでの仕事の習得、段取り、勉強、コミニュケーションは身につけておきましょう。

施設の沙汰も金次第?にならぬよう

高齢者、別居が当たり前の時代

高齢化社会を迎え、サービスつき高齢者向け住宅が、各所に増えつつあります。かつて老人ホームは「姥捨て山」のイメージがあり、子供が話を切り出すのも躊躇われ、親戚や世間からは何て冷たい子供と揶揄されました。
昭和の終わり、平成以降は核家族化が進み、親の介護を自宅では看ない家が増えました。孫とおばあちゃんも毎日顔を合わせる家は減り、家族全体で老人のケアをする家もあまり聞きません。
自分が老いた立場になった時、どうなるのか誰にどう頼むのかを見ることはいい経験なのでしょうが。
その高齢者住宅、場所やら広さなどにもよりますが、設備はシンプルでも結構な月額です。厚生年金の平均クラスだけではちょっと厳しい、少し資産のある方でないと難しいかもしれません。年金生活だと今から少し生活、消費をダウンサイジングして、安い食事だけで買い物などの楽しみも制限していかないと、貯まりもしないし生活にも耐えれません。
かといって人間、ワンルームでも寝るには広いぐらい充分です。
シンプルに生きられるように、老いた時の心構えをいくつか考えておきましょう。
介護やサービス付きなど、金額的に無理、孤独に貧しく老いるだけと嘆く人も多いかもしれません。
そんな人もダウンサイジングの効果は変わりありません。

大事な3つの活動

そして大事なのは
①健康寿命を伸ばす
年を取ってから、歩けない、動けない、食事も制限されるなどでは少々お金があろうと、不自由です。
こつこつ運動する、ひたすら歩く、ジムに行かなくとも部屋の中でできるエクササイズも沢山あります。
②他人との関係をよりよくする
家族、親族、友人、地域、いろんな人とコミニケーションをとることです。
サラリーマンや自営で現役バリバリ時代にないがしろにしていたら、結局しっぺ返しを食います。今から想像力を働かせ、引退して体力も衰えたらどうなるか、今の自分はどう思われているのかを考えておかないと、いざ配偶者に去られたりしても困った事態になります。
③本当に必要なものに消費。感謝と利益を生む趣味的活動
健康にも悪く、金銭的にも浪費といえる習慣は何とか早く止めることです。煙草や居酒屋通い、ギャンブル等はその典型です。健康を害し、医療費もかさみドクターストップでは最悪です。「オレは死んでも煙草は止めない」という人もいますが、受動喫煙は別にしても、やはり人間死ぬ間際には多くの人の助けを貰います。やはり喫煙は早い段階でストップしたいものです。
ボランティアや簡単なアルバイトで、あまりお金にならずとも、感謝され自分も頭と身体を使う方が元気になれます。週1~2回でも何か働け小遣い程度貰えるのが理想的です。お金が潤沢にあり施設で身体を動かさないよりもいいかもしれません。
愛される可愛い、おじいちゃん、おばあちゃんを今から目指しましょう。

頑張れ受験生!でも大学入試が全てではない

1月の雪の多い頃の風物詩。センター試験。英語の民間試験問題で紛糾もしたが、今年はまあ例年通り。それまで暖冬だったが、関東甲信越は雪予報も出ています。
人の全てが決まるわけでゃありませんが、大きな岐路にはなる大学受験です。大学に行かない人も、専門学校、資格試験、入社試験等を経て大人になり、社会に出ます。
ベストを尽くす。後悔なく挑んでください。
確かに大学の試験、勉強って本当に社会で必要って思うことはあります。
しかしこれはルール、レギュレーションです。必要かどうかではないのです。
「なぜラグビーは前にボールを投げたらいけない」「サッカーは手を使えない」のと同じ、ムダともいえる難問を超えることで、選ばれるのが受検です。
とくに大学ともなると、現場的な仕事に向かうなら学費4年分はムダです。
スキルや学問を自主的に学ぶ姿勢を身につけるスタンスが必要です。
資格でも取り、専門学校に行った方がすぐ仕事を覚えられ、役立ちます。 就活に追われる3年4年の大学の学費など本当にムダなのかぼったくりのようです。
ただ、受験勉強でも資格試験でもそれで終わりではありません。
どんな職業、社会のプロでも、余程の伝統芸でないかぎり、科学技術の進歩、国際化、経済社会の変化などの影響は受けます。一度勉強して大学入って就活し、卒業して有名なところに就職したら終わりではありません。
とくに今の時代、出世する、独立して儲けるには生涯勉強、努力は必要です。
お金があっても学びは生涯にわたって大事です。むしろ、学校を卒業してからの勉強の方が大事なことが多いのです。
東大や有名大学出て官僚になるとか大企業に入る、そこで終わっているのではないのです。入れなかった人はいじけてもいけません。入るためにスゴイ努力もされ、さらに次の努力が仕事につけ、また努力して地位が上がり、収入が上っていくのです。負けて落ちる人もいます。驕ってしくじっている人もいます。
大学出ずに社会の富を集めた人もレアではありますがいます。
そんな人社会に入ってから無茶苦茶勉強、努力されています。
誰しも、どこかで必死に頑張る時は必要です。若い間にそれが見つけられるのが受験勉強かもしれません。

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一銭軽しというべきに非ず:石田梅岩の教え

江戸時代の思想家、石田梅岩。丹波国、京都亀岡の出身なので、JR山陰線亀岡駅前に碑があります。サッカー場ができ、大河ドラマで明智光秀も注目される亀岡ですが、彼の思想もまた今実業家を始め、企業の社会的責任やガバナンスが求められる時代に再評価されたいます。
近江商人に三方よしの思想と並び、「日本のCSRの原点」との評価もあります。
「二重の利を取り、甘き毒を喰らひ、自死するやうなこと多かるべし」「実の商人は、先も立ち、我も立つことを思うなり」簡単ですが本当の商人、企業やビジネスマンの在り方を説いています。犯罪すれすれの金儲けや、豪遊三昧の企業家ばかりが、立身出世者のような評価を受けてはいけないのです。
「一銭を軽しと云うに非ず」まさに小さなお金、小さな儲けに感謝し、それを積み上げる誠実で質素な姿勢が大切だと説いています。
ワンダラーアウト!にもつながるような教えです。過去ログを下にはっております。

たまにはいい珈琲豆でブレイク

個人の嗜好なのでそれぞれあると思いますが、私は珈琲好きです。1日2~3杯飲みます。朝食と昼食後、休憩時など、家の買い置きはスーパーの挽き売り、コンビニや1杯ドリップなど安上がりなものです。それでも煙草代より高くついているかもしれません。
先日義父から100g3,000円くらいのやや高級な豆(スーパーで私は買っているモノの20倍くらいの値段)を貰いました。
これでもカップオブエクセレンスというコンテストの5位なのかと驚きました。まだ上はあるのでしょうか。
香りやコク、酸味と苦み、うまさが桁違いではありました。少し安い豆に混ぜるだけでも一流カフェの味わいでした。
珈琲ルンバに出てくるような、踊りだすような興奮や薬効がある意味をひさびさに思い出しました。

今は高級なこだわりのものと、コンビニやインスタント、激安系にいろいろなものがそれぞれ分野は違っても売られています。
昔からワイン等もそうでした。ブランド牛からいきなりとか牛丼屋の牛肉などもそうです。
珈琲も戦後のインスタントの時代から、最近のコンビニ珈琲のヒットで、大衆的な珈琲は安くなり、そこで代替されて高級品が売れなくなるのではなく裾野が広がって拘りのモノを選ぶ人も増えているようです。
毎日贅沢して舌が肥えて贅沢になるほど私もお金はありません。たまに頑張った後のブレイクに、自分へのご褒美というのは人生にメリハリをつけます。

成人の経済学:権利と義務、そして大人も学ぼう

成人の日が近づきます。
中高年の方も二十歳に戻りたいとか、もう一度戻ってやり直したい選択があるのではないかと思います。
私が二十歳のころは、授業も大して出ず、学生劇団でマイナーな活動をして、小遣い稼ぎに時々バイトする。今から思えば時間のたっぷりある。誘惑に負けず、やりたいことをやり、意志や決断をはっきりし、人の意見を聞きもっと勉強したらと、もったいないように思う、時間の使い方であり、時代でした。
今、高齢で年金が少ないとか健康を害しているとか、いいところに就職できず学生時代にもっと勉強したら良かった等と、年金や保険、生活保護の相談をされる方も多いです。
20歳でいろんな権利や義務が生まれる節目ではありますが、大学生はまだ社会人になるまで間があり、高卒の方はすでに就職して1~2年経過しています。そういう面では中途半端な節目。
選挙権は18歳になっています。
ギャンブル、飲酒、喫煙が許されます。親権を離れ契約等が保護者なしで結べます。
反面国民年金の納付義務が生まれます。
働いている人は雇用主と折半で厚生年金料を納めることになります。
学生の方は申請により学生納付特例で卒業まで納付猶予されますが、将来追納しないと受給資格期間の10年はクリアしても国民年金の老齢基礎年金が満額にはなりません。
権利は生まれるが義務もでき、自分で責任を持つべきになるのが成人です。
年金のこともですが、就職やさらに未来、せめて10年後くらい何になってるか真剣に考えましょう。
そして生涯学習という意味では、もっと勉強する機会を設けてください。
学校の勉強だけが学習ではありません。人生の中においては学校教育より社会教育、生涯学習の方が長いのです。学校教育は生涯学習、人生の基本的な土台だけです。
時間は限られています。将来のことを考え、夢や理想の実現に向けコツコツ努力しましょう。
世の中子供の頃恵まれ塾などに行き、勉強させられ、いい学校を出ていい就職すれば人生それでOK、あとは勉強しなくてもいいなんて風潮がありますがそんなものではありません。
豊かな人間形成、充実した仕事や家庭、人生を築くには生涯に渡って学ぶスタンスを身に着けておくことなのです。今中高年の方でも遅くないです。気持ちを若くもてばいくらでも学ぶチャンスはあります。体力や容姿は若い頃に戻らずとも、気持ちが若ければ、天使が舞い降ります。間違いなくそれなりに人から注目されます。