東北の海、山、川、湖すべて美しかった

忘れられない東北の情景2~3.11

白神山地、奥入瀬渓流、不老不死温泉 五能線からの景色。秋田に2年いた間に世界自然遺産を満喫できました。八郎潟という日本最大の干拓地は四季折々の景色が奥深く楽しめました。
東北とひとくくりにされるが1県の面積が広く、他県への通勤などあまりできない距離です。
ミニ新幹線と呼ばれる秋田新幹線、山形新幹線は東北の背骨といえる山脈を横断します。しかも在来線ですから景色は素晴らしく、清らかな渓流や鬱蒼とした森も見えます。
福島は広く会津若松は、城下町らしい街並みです。
猪苗代もリゾートとしては最高の設備、ロケーションでした。
浜通りの原発事故後は訪れる人も一時的にはかなり減ったでしょう。今も福島の括りとしては会津は維新以来の厳しい時期が続いています。中通の郡山、福島も決して完全に復興しているわけではありません。常磐線がようやく全通しますが、まだまだ除染しきれない立ち入り禁止の地域が残る浜通り。
不安の少ない地域から見ると、日本から中東シリアの内戦見ているような他人事になります。しかし今も故郷に帰れない人たち、風評にも苦しむ人たち。
日本人の心のふるさと原風景。東北の復興を全ての日本人が心に刻み続けられますように 3月11日。

三陸海岸で見た桜、奥松島で見た朝日

忘れられない東北の情景1~3.11

海などあまり見ることなく育った京都生まれなので、東北の沿岸部秋田、宮城は新鮮でとても美しい景色が忘れられないです。
大阪、神戸、広島、静岡でも海は見えたが、東北の海の情景はまた独自の哀愁を秘めていました。
東北地方の沿岸部は南北に延びているため、日本海側の秋田山形の沿岸部はさえぎるもの無く西側の海に沈む夕陽が見えます。そして太平洋側の宮城岩手福島の沿岸部は真東の海から登る朝日が見えます。
毎日朝日や夕陽ばかり見ていないし、よその土地へ出かけて夕陽や朝日をわざわざ見る機会は実はあるようでそうないものです。
ずっと秋田に住んでいた女性が30歳過ぎてから慰安旅行 で人生で初めて山にい沈む夕陽を見てびっくりされていました。
秋田の夕陽は日本海に沈みます。
三陸の朝日は太平洋から登ります。
太陽は毎日、刻々とその姿も周りの色も変えていきます。
海は静かだったり、恐ろしい力で襲い掛かることもあります。そして人間も人間の使ったものも呑みこんで壊してしまい、また静かになります。
自然の力の前に人間の力の無力さを思い知らされます。高い丈夫な堤防を築いたところで叶うものではありません。
2011年3月11日、海は真っ黒になってものすごい勢いで東北の太平洋岸を襲いました。

3.10は東京大空襲から75年

3月11日が東日本大震災から9年。その前日3月10日は東京大空襲、第二次世界大戦で東京への空襲の中で最も規模が大きく10万人以上の死者を出した日から75年です。
コロナのニュースで3.11すら報道が影に隠れがちですが、3.10はさらに大昔ですが、首都東京が壊滅的打撃を受け焼野原に近くなりました。
今のタワーや高層ビルが林立する東京からは想像もつかないです。
今も世界の国のどこかには食べるものも寝るところもない国があります。そして爆撃に脅える毎日。中東シリア等も戦火が続いています。
日本人にとって戦争はもはや風化した遠い昔という認識になりつつあります。
終戦の都市18歳だとして93歳です。
アメリカとの戦争を知る人も少なくなります。
阪神や東北の震災でさえ風化するのです。
政府や報道も悪意はなくとも、重点からはズレて露出も言及もどんどん減ります。
悪意というかまあ政治的判断はあります。
75年を長いと感じるかそうでもないと思うかでしょうが、その頃日本は中国を侵略しアメリカと戦争をし、空襲を受け首都や多くの都市が空襲にあっていたのは間違いありません。
日本人として忘れてはいけないことはあります。

無観客試合 無観客芝居

イベントの中止、延期も相次ぎ、プロ野球オープン戦、大相撲や歌劇までが無観客で行われるこの2020年春コロナショックの時期。
異常と言えば異常。プロは本来観客を呼んで観てもらってナンボが一般常識。もちろんテレビ中継やネット配信、純粋に競技の勝敗や記録の賞金があれば観客はいなくても商売は成り立つ。
それでもやはり目の前の観客がいないと難しい面は多いだろう。Jリーグなどは観客との一体感を重視して、観客入りでの再会可能まで待つという。多くのサポーターや関係者、市民と一体になってこそが試合との考え方だろう。
元凶はコロナウィルス。誰も悪くはない。
ライブハウスは今回、クラスターという感染の元になりさらに深刻だろう。比較的狭い換気の悪い空間での濃厚な密着であり、「感染しそう度」は映画やジムよりも高そうだ。お笑い芸人でさえ観客の受けが分からないでビデオ撮りだけというのも難しいところ。私も演劇をやっていたし、社会人でも化粧品のイベントをやっていたから客の数もだし、その反応や評価こそがプレイヤーに大事なものだとも分かる。
音楽、舞台、スポーツそれぞれのアーティスト、アスリートだけでなく準備に関わる下請けも含めた関係者まで本当に厳しい状態である。
こんな時こそ本当の志は何だったのか原点を見つめるべきでしょう。
お金儲けなのか、お客さんへのメッセージなのか、その道の追及なのか、どこか自分のもっとも大きな発動要因なのか。
こんな機会にこそ、そこにフォーカスして本当にやりたいことをさらに磨く機会にすること。
そこに回帰して、捨てられるものは割り切るしかない。非常事態なのだから。

技のインフレ

プロレスにおいても特撮ヒーローにおいても、相手のレベルが上がると今まで必殺の決めてだった技が通用しなくなるというジレンマのようなものがあります。
子供の頃見ていたプロレス。初期では必殺技だったアントニオ猪木のコブラツイストが、卍固めという技が開発されると、それまでの決め技コブラツイストは一段下の攻め技に地位を落とし、そんな技で決着すればお客様も納得しなくなっていきました。神技と昭和で言われたジャーマンスープレックスホールド(原爆固め)も平成後半以降のダイナミックな技の連発の中では、平凡に掛け合うつなぎ技になっています。
ウルトラマンの必殺技スペシウム光線や八つ裂き光輪も、しだいに強敵には通用しなくなります。地球での疲労蓄積説もありますが、ウルトラセブンを経て帰って来たウルトラマンでは中盤から手に入れたウルトラブレスレットというチートな万能武器のためスペシウム光線は必殺技から転落、八つ裂き光輪は機能がかぶるため全く使われなくなります。
エース、タロウに至るとウルトラ兄弟の設定となり最新のヒーロー推しのため兄達の技で勝負が決まることも無くなります。
なんだか子供心に、新しいモノを売るマーケティング 計画的陳腐化、ご都合主義を学びました。
安易に新製品を作り、前の商品の120%効果があるなどと自社製品ディスするのは結局自分の首絞めることになります。個人でも自分のやってきたことをたとえ成長過程でも否定してはいけないです。

ワンダラーアウトを深く読む

以前ワンダラーアウトという言葉を紹介し多くのビューを頂きました。ビジネスマンのとって、人間として必要な会計的な戒めだけでなく細かい倫理、戒めでした。
こちらhttp://seizafpkotodama.com/2019/08/17/%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%80%80%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%EF%BC%81%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3/

1ドル、100円くらいという意味を生産性という概念でとらえると、『鉛筆や電池、紙数枚ムダにしたりしません』という節約のように聞こえますが、節約やコストカットを言っているのではありません。
1ドルを儲けるのに1ドル近く経費を掛けていれば、利益はでません。
1ドル程度の生産性の低いことに時間をかけるようでは、時間泥棒、給料泥棒です。1ドル売上を上げるのに貴方は大きく貢献しているでしょうか。意外と企業人が本当に意味で企業の利益に貢献するのはこのコスト意識です。
『売上を少しでも上げる、間違いなく完璧に時間をかけて仕上げる』などに拘って自分の活動が報酬に見合わないならアウトです。残業の手当や電気代、ガソリン代、コピー用紙1枚まさに100円や1000円でも毎回垂れ流していたら、それは多いな問題です。悪意の窃盗よりたちの悪い拘りです。
そこに考えが及ばないと、リストラ候補。それこそアウトです。

ポーランドという国

若い人には、ワルシャワというと音楽祭等で東欧の芸術や文化の都という響きで把らえられます。
ひと昔前の冷戦時代はワルシャワ条約機構という東側の軍事同盟の尖兵にされていました。第二次大戦でもドイツに占領されロシアにも領土を荒らされます。それ以前も分轄や植民地化で国が消滅の危機を経験しています。
ショパンは最も有名なポーランド人ですが、巴里に亡命し、『革命』のピアノ曲で祖国の独立を祈りました。
日本は概ね独立を維持し続け、革命も支配も経験していません。
このところポーランド人を描いた『熱源』『また、桜の国で』といった小説でポーランドが取り上げられています。コぺル君の元、コペルニクスもポーランド人。日本には少ないですがポーランド人が何人かおり、親日家は現地にも多いです。阪神大震災東日本大震災の支援が多かったのも親日ぶりがわかります。
平和を願い世界共通言語エスペラントが生まれたのもポーランドです。
しかしヨーロッパの平原で強い民族ながら、東にロシア、西にドイツとい超大国に挟まれ、長い苦難を日本以上に経験しています。
そんな東欧の国、一度は訪れたいものです。

イベント中止、一期一会の寂しさ

2020年3月、コロナウィルスの感染拡大防止のため、学校は休校になりスポーツや音楽、舞台などのイベントも軒並み延期や中止、無観客となりました。
著名な演劇関係者が『演劇の死』と嘆き、結果や記録を残すスポーツは無観客でもやる意味はあるが、もともと興行の度合いが強いライブや演劇は無観客ではやる意味が薄いのです。
大阪のライブハウスがクラスターとなり感染拡大につながりました。小劇場等狭い空間での2~3時間、感染の確率は高いだけに中止やむなくも分かります。
それでもその日にやろうとした演者。期待した聴衆はやはりがっかりでしょう。
一過性、一期一会が演劇の素晴らしくも儚いところです。映画や音楽と違いCDやDVDで見ても演劇の良さは伝わりません。
その日その舞台と翌日は違うのです。ライブの音楽やスポーツももちろんその舞台にかけるものの重さはおなじようなものがあるでしょう。それでも演劇の無観客はあり得ないのです。
パリーグファンでサッカーも大好きの演劇青年だったのが、今は文楽にも憧れる私がいうのですから。

ひな祭り;ニッチ市場ひな人形

コロナの休校などで子供たち集まるひな祭りどころではないような2020年の3月ではあります。
少子化もあり元々家に一式あるか、狭い家貧しいとか必要と思わないなら買わない家庭もあり、伝統産業でもある雛人形はバブル期の半分以下110億程度の売上業界です。
いつのまにフィギュアに抜かれたかは定かではないですが、マニアックな人形は4倍程度の市場に成長しました。
関わる人も手間も大変な日本人形。込められる娘への成長へ思いも深く何とか市場規模を維持して、伝統を守り抜いて欲しい産業でもあります。
これは高価な和装や伝統工芸、建築でもそうなのですが、作られて商品としてハイ終わりではなく、プロセスも巧の技であり、そのものとしての存在感が何代にも渡って所有されていくところに、一年の売上だけでわからぬ深みもあります。
変わり雛や羽子板等も毎年世相を反映してニュースにはなっています。この線で伝統と新しい提案でブレイクして欲しい業界です。
3月3日は桃の節句。女の子の健やかな成長を祝い、日本の美しい伝統を守りましょう。

血を吐き続ける悲しいマラソン

ウルトラセブン26話 超兵器R1号 ギエロン星獣登場

ウルトラセブンの放映された1970年代は米ソが核を持って睨みあう冷戦の時代でした。
移民や侵略を地球から宇宙に置き換えた部分のあるウルトラシリーズ。地球防衛軍が開発した超兵器は侵略を企てた星を瞬時に破壊するという恐ろしい武器です。超核兵器とも言え、そんなもので戦いだしたら、大変なことになります。
実験は生物のいないギエロン星を照準に行われようとします。モロボシ・ダン(ウルトラセブン)は違和感を覚え反対します。相手がもっと強い兵器で反撃しだしたらどうするのですか。その時はもっと強い兵器を開発すればいい。『それは、血を吐き続ける悲しいマラソンですよ』
現代の軍備拡張、破壊力戦闘力に優れた兵器や対抗する防衛システム等も大金をかけた悲しいマラソンです。戦争が実際に起こっても悲劇ですし、核戦争はおこらなくても、食糧や文化や教育などに使えたお金が無駄に使われやがて陳腐化していきます。
物語は生物のいないと思われていたギエロン星が爆破され、謎の飛行物体が地球に向かいます。生物がいて、しかも奇形化巨大化して地球を恨んで襲ってきたのです。宇宙人ではなく星獣という怪獣一匹というセブンには珍しいパターンです。セブンのアイスラッガーなども通用しない強敵でしたが所詮は孤独な一頭だけの反乱です。悲しくセブンのアイスラッガーで咽を切られ悶死します。
最後はギエロン星を選んだことも反省され、さらなる超兵器の開発は中止されます。
『血を吐き続けるマラソン』冷戦から高度成長、バブル期の日本も走り続けていたのかも知れません。