昭和48年の緊急事態宣言

 昭和48年、総理大臣は前年から今太閤と言われた田中角栄。ロッキード事件で逮捕されるのは翌年ですが外交と経済施策でのリーダーシップは難局を迎えて、人気に翳りが出はじめたようです。
 金大中事件もあったこの年、第四次中東戦争を契機にオイルショックでガソリンをはじめあらゆるものが値上がりする狂乱物価となりました。買占めが横行して、トイレットペーパーに行列ができました。
 政府は石油緊急事態宣言を出しました。
 私は当時中学2年生だったかな。ガソリン価格の高騰は率から言うと今より激しい。大手チェーンも少なく、メーカーや政府の価格のコントロールは今より難しかったでしょう。素人の転売は少ない時代だったので、逆にない時は本当に手に入らない時代でした。
 その後何度かの災害、政権交代、事故、薬害、暴落、いろいろ昭和、平成と駆け抜けた日本です。
 この年、かぐや姫「神田川」、チューリップ「心の旅」、堺正章「街の灯」五木ひろし「夜空」前年発売でこの年ブレイクした、ちあきなおみ「喝采」と騒然とした世相を背景にしながら、しっとりと今も歌い継がれる名曲が年末の街に流れていました。

クーポン郵送はお金と手間がかかる

 郵便料金、封書だと83円です。封筒を用意して印刷して、中身のクーポン券も印刷し、宛名を確認して封入して封緘し、投函するとなるとかなりの手間とお金がかかることはわかるでしょう。
 公共料金やらの請求明細、クレジットカード。店舗やメーカーの販促等かつては1日に何通も来ていた封筒のDMも今や絶滅寸前で大部分WEBに取って代わっています。
 毎月末の請求書を手作業している事務員が爆発してしまうシステム化ソフトのCMが流れています。そんな時代なのに、今回の給付金クーポンは各自治体にとんでもない事務作業をち強いるようです。
一律現金給付なら簡単だと言われるのもたしかですが、それでも口座登録や申請を受け付けるのは大変な作業です。口座とマイナンバーが紐付いていればいいだけなのです。一気にマイナアンバーカードと口座紐付け者だけの給付にすればいいのに。何とももどかしいです。

オミクロン水際対策があぶりだした、移動の自由、国籍の問題

 年末年始の休暇も控え、コロナ変異株オミクロンの水際対策で日本への入国制限が強化され、一時日本人の帰国さえストップされ撤回されるという混乱が生じました。
 日本は国境が全て海の島国であり、死亡率の高いエボラ級の感染症を完全に水際で抑えることは可能です。しかしオミクロンの陽性が出たからといって、死者がバタバタ出るクラスの疾病ではないので、予定していた日本人の帰国は一定期間の待機条件で認められます。外国人の入国はビジネスや留学も含めてストップです。
 第九のコンサートの指揮者や、スポーツイベントの参加者も入国できなかったり、待機が長すぎて、イベント開催自体が中止延期もでてきています。
 外国人を入国させないのは差別で、国際的にも厳しい鎖国ですが、これは感染予防のためと言われれば仕方ありません。疫学上が同じ国にいる日本人も外国人も日本に入国するなら感染拡大の可能性は同じです。しかし日本人には憲法で保障された「移動の自由」の権利があります。だから帰国することを簡単には拒めません。自宅待機よりも厳しい指定待機施設に14日間といいうことになるいました。
 国際結婚で国籍を喪失した本人や、本人は入国できても配偶者や恋人の外国人は現状では入国ができないことになります。
 外国籍で住民票を置いて働いている方、留学されている方も一度自国に帰ると確実に再入国できる時期は未定です。
 国際的な移動を伴うビジネスや、留学、結婚は、予期されたものとは言えかなりリスクのあるものだったことがあぶりだされました。不要不急の観光旅行はまだだいぶ時間がかかりそうです。
 いわゆるインバウンド需要は日本全体の産業構成からいうと1%強のようで、そこは今優先されていません。しかもゼロになるのではなく、オンラインにかわったり富裕層は移動したりしています。
 リアルからテレワーク、オンラインに移ったように移動手段を伴う観光も一定割合で変わっていく時代がくるかもしれません。

デルタ株でわかったこと、オミクロン株の後に来るもの

 オミクロン株でまたぞろマスコミは盛り上がっていますが、世界的に見ると今回は冷めているようです。
【岡田正彦 Masahiko Okada, MD, PhD新潟大学名誉教授(医学博士)のブログ、長尾和宏、関根徹 クリニックドクターのブログを参照しました】

 オミクロン株にファイザー社やモデルナ社のmRNAワクチンが効くか効かないか、という話題で一杯になっています。しかし、効かない=重症化するでは決してないです。オミクロンは無症状や軽症が多い、と。それって「風邪」に近いということを確認している段階のようです。 冬季北京五輪が中止とかいう問題は検討の俎上にも上がっていません。
 ドイツ等で感染者は増えていますし、重症化等の要因がまだはっきりしない部分はあります。しかし各国でワクチン接種も進みオミクロン株で死者や重症者がバタバタ出ているという騒ぎではありません。ほとんどノーマスクで大規模イベントを始めている国である程度広がるのは当たり前として、日本ではほぼ100%まだマスクはしています。正直毎年の風邪やインフルと同程度かそれ以下という認識が広がっているのでしょう。
 

『PCR検査は、時に2~3週間以上も陽性が続く。PCR検査でわかるのは、「ウイルスの断片が存在するか否か」であって、「病気か否か」ではないからだ。
病気だと見なすべきなのは、あくまで「治療や隔離などのアクションが必要な人」であって、「検査が陽性の人」ではない。』

「PCR検査で陽性でも病人とは限らない」意外と知らない人のカラダの不思議(プレジデントオンライン) – Yahoo!ニュース
今さらですが、ごく当たり前に検査陽性と病気は違うということです。感染症、伝染病だからとはいえ過剰検査、過剰診療、過剰治療は、日本の医療現場で医師会薬品メーカー厚労省ぐるで行われてきた、ガンや高血圧等のメタボ同じ構造です。ほっといても寿命は変わらないか長いはずなのに患者を苦しませ医療費を高騰させ病院や薬品薬機メーカーだけが儲かる構造です。

 デルタ変異ウイルスについて岡田さんがまとめられています。
 ①感染力は2倍以上、強い
 ②致死率(病原性)は他の変異ウイルスより強いが、正確なところはわからない
 ③12歳以下の子供が、とくに罹りやすいかもしれない
 ④ほかのウイルスと異なり、暑い季節ほど感染が拡大する傾向がある
 ⑤ファイザー社、モデルナ社ワクチンの効果は、最初の変異ウイルス(イギリス株)
  に対する効果とほぼ同じ
 オミクロンがどうなのかはまだまだデータが足りない段階のようですが、デルタの死亡率もまだ正確ではないようですが、単純計算ではかなり下がっています。ワクチン接種をどう見るかのようです。
 個人的いは④に大きく肯きました。だからこそ①感染力が強いになったのか、他の株に取って代われたのかとも思えます。④と③があっての①かもしれません。

 新型コロナはじめウイルスの変異には以下の3つの様式があります。
・遺伝情報1個単位の突然変異
・まとまった遺伝情報の大幅な組み換え
・性質が異なるウイルスに同時感染した場合の相互組み換え

 この順番に変異は大きくなり、ときに困ったことが起こります。以前、大きな問題となった新型インフルエンザや鳥インフルエンザは最後のタイプで発生したと考えられています。

 高等生物と違いウイルスは1本のRNAしか持たないため、自動修復機能が効きません。そのため、絶えずランダムに生じている突然変異がそのまま残り、溜まってっていくことになります。

 そこで自然淘汰が働き、ワクチン接種による中和抗体、あるいはインフルエンザにおけるタミフルのような 特効薬から逃れることができた変異を有するウイルスだけが生き残って いく、ということではないかと推測されるのです。

 以上の考察から、ウイルスの変異を促す要因はあきらかです。「感染が濃厚に発生している」か、あるいは「ワクチン接種が大集団で密に行われている」ことですが、関根徹氏の推測では、ほぼ100%が後者です。日本固有の変異ウイルスも、そろそろ出てきているはずだといわれています。水際対策で騒いでいますが、結局同じような経緯で発生して拡大し淘汰されるのではないかと私も思います。
 ワクチンは局面的には必要な施策かもしれませんが、結局は対ウイルス変異問題と、人間の自然免疫力という2つの点で、全面依存を続けるのは危険で無駄だということが容易に想像できます。
 早く、オメガで打ち止めを期待したいですが、その後は星座の名前で続くそうです。

AM放送がほっこりする

 久しぶりにクルマで平日の昼間、NHKのAM放送を聞きました。
 営業で外をクルマで回っていたころもAM放送聞いていました。ニュースや国会等も好きだったが、年末などで各地に風景を音で伝えるような番組がなんともほっこりします。
 もうNHKにとっても、テレビ、4Kや8K、ドラマや紅白には力が入ってもラジオにそんなにお金はかけてはいないだろうし、実際聞いている人はテレビもないラジオ全盛期に比べると微小だとは思います。だからこそ、何だか気楽にやってそうなところが楽しいです。
 リクエストされ流れる昭和の歌はなかなかいつ聞いても垢抜けないけれど落ち着くスタンダードです。正直、新聞の投書欄と同じくらいの年齢層、70代以上90歳等ザラにいそうな聴取者たちだと思いますが、まあそれは考えず若い方にも楽しめます。
 昭和といっても私たちの時代は、軍歌とか演歌、ムード歌謡ではなく、フォークとかニューミュージック、ポップスの走りです。今のミューシャンのバラードとそんなに変わりません。
 その他の企画やトークの話題となる季節や人生の機微は、時代が変わってもそんなには変わらないでしょう。
 

ラジオの時代があった   #AM放送終了 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

カラダをはって働きすぎないこと

 私はどう自己分析してもバブル前後、昭和の厳しい営業時代含め、猛烈に働く社員ではありませんでした。
 どちらかというと、手抜きと要領で逃れて躱せるだけかわすやり方でした。いかに効率をあげるかを考えましたから、どっぷりと漫然と残業するようなタイプではありません。それでもアイデアや新しい切り口は提案できるだけの仕事との真面目な間合いをとっていました。
 ですでので、真面目な方や猛烈に頑張る方には反発を覚えられ、共感を得られなかった時もあります。
 昔担当した部下や同僚にもサービス残業を自ら決めて毎日繰り返したり、深夜が需要が大きいので真夜中にシフトして営業する人もいました。
 確かに違法でもないし、売上や営業への意識、意欲は強いのですが、周りや後任のことを考えると、持続性はないような気がしていました。やはり合理的な考えが進むと淘汰されていったような考え方でした。
 まあそれでもそういう人が懐かしく思えますし、今もいろいろな職場の局面、局面ではそういうカリスマはたくさんおられると思います。
 そういった方の情熱と、アイデアで仕事は進化してきたのです。

12月、今年もあと、ひと月頑張りましょう

 毎年のことですが、12月は来ます。慌ててもしょうがないです。
 一年の総決算でしょうか。3月決算の企業も繁忙期で追い込みの時期です。この1か月で、今までやってきたことをよく分析もして、来年もこのままでいいのか、もっと変わっていけないのか、しっかり見極めていきましょう。
コロナ禍で2年目2回目の年越しです。今年もついていなかった人。何をやっても変わらないと嘆く人もいるでしょう。でもどんな人にも暦は均等に時を刻み、今年が終わると次の年がきます。
 年越し、お正月はお休みの方も仕事や勉強の方も、一度厳かな場所で新年を迎えられますよう。そのためにも、この1箇月いろいろと考えながら時を過ごしましょう。

効果がないなら3回目はいらないのでは

オミクロン株の話題で持ち切りですが、どこまでの警戒が必要なのでしょうか。感染拡大してからでは遅いのも確かですが、パニックになる必要はないでしょう。
 今までのワクチンがまるで効かないというのなら接種してきたのは何だったのかとなります。まして今のワクチンを3回目接種する意味はなくなります。
 3回目の接種が予定通りと言われていることは、新型コロナの抗体がある程度のスパイクの変異には対応できるものということが前提なのです。
 ある程度ワクチンの効果は残るでしょう。感染力が強いとなると、重症化するなどの「毒性はさほどではないと予測できます。
 警戒をするのか、安心するのかは受ける側その方の性格にもよります。少し緩み過ぎて遊び歩いている人には警戒、感染予防を思い出してもらうことは必要です。まだまだ自粛警戒を続けていた人は、さほどに悲観する必要はないでしょう。国内の旅行や、イベント。会食を中止するほどではないでしょう。
 せっかく、観光地の賑わいも戻り、経済活性が数値や実感としても顕著な今、冷静な対応が必要です。

ひた向きに今を生きよう

 今年もあと残り1カ月あまり、もうこんな時期と毎年思ってませんか。
 毎年、12ヶ月と365日が1年なのは変わりません。
 晩秋から初冬は寂しい季節ですが、時間の経過も季節の移ろいも毎年いつも同じなのです。
 一歩一歩着実に今を生きるしかありません。冬に向かうのも春に向かうのも同じです。

10万円給付は誰のため

 経済対策の10万円の給付が18歳未満、所得制限やら半分クーポンでその事務経費が1200億もかかるなど迷走を重ねています。16歳以上は申請など、迅速を求める向きと相反して年内給付は難しそうな情勢です。世帯主だけの所得制限だと共働きで合わせると所得の多い世帯と比べ不公平との声も頷けます。」
 選挙公約と言いながら、一律でないと線引きでどうしても揉めます。一律なら公平というわけでもありません。インパクトは違うにですが、消費税の一時的な減税の方がやり方としてはシンプルです。事務経費を財源不足に回せます。
 あるいはピンポイントで今ならガソリンに二重に課税されている税金を軽減するのも対策としては効果的です。
 そもそも現金やクーポンは子供と子供を持つ親だけに必要な子育て支援なのか、景気対策、困窮対策なのかはっきりしません。
 つきつめれば親としては最もお金がかかるのが高校や大学の時期で、18歳の区切りは中途半端です。
 赤ん坊や幼児ならいざ知らず、年齢が上がれば子供が貰うのか親が貰うのかはっきりしなくなります。親戚からもらうお年玉と同じようなものです。子供の小遣いなのか、親の貯金に回るのか年齢により微妙なものです。
 一人の子育て、出産から託児、保育園、高等教育にいたるまであまりにもお金が必要なことが日本の少子化の大きな原因となっています。それを考えると10万円はあまりにも少額でトータルで2ケタ違うと言えましょう。
 「ああ子供を育てることは俺たちにも可能だ」という風潮が広がって3人、4人の子づくりが当たり前にならないと日本の少子化は止まりません。今すぐそこを進めることが必要なのに、こんあな些末な議論で止まっているようではお先真っ暗としか言えません。