気象予報士というお仕事

山神明里さんInstagram

 昔は、天気予報といのは字幕や画像だけでやっていました。その後、ニュース番組に主に女性アナウンサーが天気予報の時間帯を設けて報道する時代になり、予報から気象情報という名前になりました。
 1993年から気象業務法により、気象庁に任じられた気象予報士という合格率5%という難易度の高い国家資格ができ、以降は多くの気象情報は気象予報士によって報じられることになりました。
 それからは20年以上経つわけで、気象予報士という職業も随分世間に認知されました。何年か前、NHKの朝ドラでも、ヒロインが気象予報士を目指して合格し、気象予報の会社に就職でき、その後もさまざまな経験を積む話がありました。
 理系の難しい試験ですが、朝などの各局の報道番組を見ていると、比較的ビジュアル重視の若い女性の気象予報士も多いように感じます。
 男性目線的で申し訳ありませんが、新幹線通勤をしていた朝に駅の待合で毎朝映る、NHK大阪ローカルでの写真↑の山神明里さんの雰囲気に何となく癒されて、職場に向かったものです。
 天気予報など、リモコンのDボタンやスマホで雨雲の動きまで詳細に最新情報を得られる時代ですが、時計代わりに習慣づいたテレビの気象情報で「行ってらっしゃい」と言われるのにはやはり、一日頑張ろうと励まされたものです。
 テレビに出る多くの気象予報士さんは局アナではなく、気象予報士の会社に所属されNHKの全国、地区から、民放のキー局、地方、BS、ラジオとさまざまに出番を求めて番組を移られることもあり、山神さんも大阪のNHKから東京の全国ネット、その後今は民放に移って出ておられます。
 他にもかつて朝の顔で毎日拝見した方が、夕方の番組とか、ラジオとかで出てこられたり、産休明けとか聞くと、ああうまく復帰されたとか少し感慨がわきます。
 もちろん気象予報士は、メディア露出の女性だけでなく、8割以上が男性で、会社や農業、自衛隊や海上保安庁など、予報官として活躍しておられます。
 朝ドラではヒロインは運よく、試験合格、会社就職、テレビの仕事、地元に帰っても地元自治体とメディアの仕事と比較的スムーズに行きますが、気象予報士だけですぐ食べていける仕事ではなく、さまざまな形で就職をしないといけないので、理系の難しい試験合格と、データの分析提案など、営業的なアピールも必要になってくるのではないかと思います。
 日本は自然災害の多い国で、これからも都会や田舎でそれぞれインフラも厳しく、気象予報は命にかかわる重要な仕事だと思います。
 前の冬もJR西日本に気象予報会社の提供する積雪の予測がわずかに甘めで、予想以上に集中して積雪があったため融雪対応が間に合わずポイントが切り替わらなくなり多くの列車が立ち往生し、乗客が軟禁されるということもありました。迅速で適切な判断が求められる難しい状況でした。
 弁護士や公認会計士など、昔からある〇〇士と言う職業はもう時代遅れ、AIに取って代わられると言います。しかしAIが分析したデータを分かりやすく説明し、日々の暮らしや仕事にうまくアドバイスできる気象予報士の仕事はこれからも精度を高め求められるでしょう。

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