〇年に一度の天才は実はどこにでもいる?

 大谷さんのグローブが各地の小学校に配られて、子供たちが喜んでいるようです。
 大谷翔平が二刀流の驚異的な活躍でアメリカメジャーを席捲し、藤井聡太が将棋の世界で八冠という、昨年は何年かに一度の記録で二人の若者が世の中を明るくしました。

 言葉尻をとるようですが、不世出とか、何十年に一度しか現れない天才というようなアスリートやアーティスト、偉人への表現には少しひっかります。。
 また、本人らは謙遜もこめてか、周りのおかげとか、人一倍努力した賜物とも言います。
 確かに同じような才能でも、環境によって埋もれてしまう場合もあります。時代がかぶってしまうと、ライバルにはなれても圧倒的な1位にはなれない確率的な問題もあります。環境という面では、子供のころから、取り組める恵まれた環境がなければ、立派な身体能力や、音楽の才能があったとしても世に出ることなく、平凡な生涯におわっているかもしれません。
 大器晩成型で、才能を発揮する場合もありますし、カリスマ的、天才のいない時代に泥臭く時代のトップをとった感じの人もいます。
 競争の激しいやや薄汚い面も社会にはあります。一度トップをとった人間は追い上げてくる人間を潰しあるいはとりこみ自分のカリスマをさらに輝かせる場合もあります。
 必ずしも天才が、社会的栄光をつかむとは限らない世の中でもあります。
 天真爛漫に見える若い二人の活躍は爽やかに思えます。だからこそ、過剰な煽りや忖度めいたことはやめて、次の世代が来ればまた別の人が輝く社会が良いのです。

役所、公共機関はもっと効率を上げられる

 バックオフィスDXの必要性 についてです。主にはこれから大企業から、中小企業や公的機関に移っていきます。
 企業でDXに取り組むにあたって、バックオフィスDXの必要性は時代を経るにつれ高くなったと言えます。 経営に深く関わる部門であり、ミスが許されない業務が多いので、欠員や繁忙にも対応しやすいシステムを構築することは待ったなしでした。

 結局は基幹業務の合理化、人員やコストの削減につながることでした。バブル崩壊後、各企業が課題を抱え、さまざま試行錯誤ながら取り組んでいきました。
 税金や公的なお金で成り立つ公的機関は、意外なほどITやDXで遅れます。
 税収が無いと言っても抑えるところは、人件費を非正規で賄うなど真正面からDXへは取り組まないチグハグさがあります。

 ここでやや個人的に私が働いていた日本年金機構の課題についてです。
 やはりここは年金問題を抱え残念な成り立ちで、中途半端な組織になっています。役所でも国家公務員でもない公的機関で、待遇も国家公務員なみではないので良い人材が集まらない残念な面もあります。
 少なくとも年金事務所のかなりを占める非正規職員は地方公務員の下限に近い待遇です。
 そして異動の少ない、どうしても淀みやすい組織になり、いろいろ努力されても空回りの感じがします。
 とても大事な仕事なので、完全にいろんな待遇面を公務員と揃え、民間的良さをプラスすれば良い人材の集まる組織になるのに、変にセキュリテイや専門性を重視して、柔軟性がなく、本テーマのDXには程遠い環境になっています。
 セキュリテイ上逆に危ないぐらい、個々の職員がセキュリティなどITリテラシーに無知になり、あのままではサイバーセキュリティを恐れて、かえって変革に対応できない。私の知る範囲で多くの硬直した役所、公共機関の中でも最悪の立ち遅れ度です。
 セキュリティを重視だと思い込み、検索エンジンなどの外部サイトに許可がないとアクセスできないのは、いまどき最悪です。ネットにつながらないパソコンにお金を払い、パソコンがあるのにアナログな手作業に追われ人数も時間も手間もかかっているなど、DX以前の最悪の手です。

 マイナンバーカードの導入で、セキュリティの知識が半端でこういあたふたとした効率の悪い行政事務は随所で見られます。
 公的機関も完全にマイナンバーを使いデジタル化してペーパーレス化を目指して、3段階のフェイズを企図していますが、ネットにつながれない環境に甘んじている職員がそもそも対応するには相当難しいと思われます。法律も条令、規則もデジタルに的確に変える専門性も必要です。
 コンビニでの住民票などの証明発行がそれなりに訴求されて進んでいますが、コンビニのバイトでさえが機械操作の案内を覚える時節に、長々待たしてる役所もどうなのかと思います。コンビニと同じレベルのセルフサービスのプリンター複合機を用意して、市民が慣れれば窓口職員ゾロゾロは減らし、福祉や介護、生活保護などにシフトできます。
 役所の課題は、既得権を持った職員が動きたがらず、組合も職種や勤務条件の変化に抵抗する勢力になります。革新系と言いながら組合が支援する左翼政党などは改革の邪魔でしかないのです。そこを市民の信任を受けた市長が強力に推進しないと変えていくことは不可能です。
 
 今年10月には郵便料金が大幅に値上がりします。
 すでに民間企業からのダイレクトメールなどは激減し、カード会社の請求明細も電子化され、郵便で来るのは税金や年金通知や送達などの公的機関中心です。持ちつ持たれつの関係かもしれませんが、郵送の2割以上の負担増は真面目に考えれば大きいはずです。オンライン化を真剣に取り組まないと、いつまでも親方日の丸で経費垂れ流しではいけないのです。
 DX以前の効率化できるポイントも多いのですが、まずは幹部も現場職員もデジタル化でできることが何か、その残された当時者が自分で、自らの組織が変わらないと国民が大変な無駄を強いられていることを知るべきです。
 表題通り、役所や公的機関はもっと効率を上げられる。リストラで税負担を上手く分配し、それが長い目では税や公共料金の軽減、雇用にも経済にも日本全体の活性にもつながるはずです。

松本人志告発で思うこと

 お笑い界を震撼させたスクープに、ダウンタウンの松本人志が、いわゆる文春砲で性加害、後輩芸人に命じてナンパさせて組織的な卑劣行為に及んでいたという記事により名誉棄損を訴え裁判で争うということで活動停止となりました。

 とにかく、この吉本の松本人志と文春の争い、、
 やはり、醜い、唾棄したくなります。記事の内容もちょっと猥褻で悪意に満ちておっり、かといって全てがデタラメとも言えず松本の醜悪さも想像に難くない。反復して書くのもイヤになります。
 政治や社会に関係ないとも思われますが、それでも完全にスルーはできない哀しい問題です。権勢を極めたものが驕り、憎しみを作りやがて恨みを買って堕ちる姿なのでしょうか。

 テレビ界のトップに長く君臨して、お笑いの世界を牛耳りってきたわけで、さもありなんという意見もあれば、吉本サイドの同僚や世話になった後輩はかばう意見もあります。女遊びをするにしても下品で粋が無いという非難もあれば、天才的な芸人にそもそも品行方正を望んでもしかたないし、被害者とされる女性もついいて来たのも悪いし、金目当てではないかとも擁護する意見もあります。
 まあ、相当危ない系の話の出ていますし、裁判の行方とはいえ、それだけのトップにいる人間が忖度もされ、自分の欲望を満たすことはザラにあることで、どこの世界にもあります。
 ジャニーズの問題が海外からリークされたのは、若い男の子への暴行で、芸能界を叩けば普通に女性が被害者の問題はいくらでも出てくるとも予想されました。
 ジャニーズの場合、男性まして少年だから変態的だと嫌悪する人もいましたが、女性が被害者で暴行されたり、被害を受けて泣き寝入り、権力者なので文句が言えないケースは多いのではとは容易に想像できました。
 ジャニーズの事件の際、少年とはいえ男性なので抵抗できなかったのか、納得していたのだろうという意見もありました。
 逆に女性の枕営業的なことの方が問題もあります。
 本来大人なら抵抗できる、半分合意で役を貰ったり、重用されるためや、忖度で遊び会に進んで参加したではないかとの見方もありました。
 番組の台本、企画、構成、キャスティングに影響を持つ大物、大御所の横暴は、芸能界だけではありません。
 身近な会社などでも業績を上げた社長、ブロック長などに、ありがちです。
 訴える女性を非難するとセカンドレイプとも言われます。
 冤罪かもしれませんが、うーん、、やはり難しい問題です。
 白か黒かの裁判にも向きません。
 そんなことなら、イスラムのように女性が身体を隠してひきこもるようにしていた方がいいのでしょう。
 それでもアラブでは一夫多妻のところもあります。いいアイデアもないですね、


 お金持ちはこんなスキャンダルを表に出さない、憎まれない、妬まれない、粋な遊びの人間でいて欲しいです。

中島みゆき「化粧」 飾る女性の思い出

 女性、しかも美しく装う人の多い化粧品会社に勤めておりました。
さまざまな出会いがあり、それこそ女優さんのような「美」を生き方のスタイルにしているような人もいました。
 中島みゆきさんの初期の歌に桜田淳子さんがカバーした「化粧」という哀しい女性の詩があります。
「化粧なんてどうでもいいと思っていたけれど、」で始まり、振られた男に最後に会いに行くのに「せめて 今夜だけでもきれいになりたい」
 というせつないばかりの意地の女ごころを歌っています。

 あるエリアで勤めていた時、Sという方が本当にきれいな人がいました。化粧も上手い上、元々鼻筋などを少し手直しされている上、若さを保つのにエステだけでない努力もされているのではととかくの噂でした。
 若くして、時のエリア支社のトップに重用されていましたが、取引先からは、話が長く空気が読めない常識を欠いたことがあり、メンタル的にも傷ついて営業スタッフに回っておられました。
 元々、声をかけ辛い美貌で、男性が気楽に談笑できる仲間のMさんには逆に嫉妬していました。Mさんはスタイルはいい方ですが、年齢も上でSに比べれば平凡な顔立ちです。
 ある時積極的にSが誘惑のようなアプローチをかけてきたことがあります。当時、結婚もしてご主人もおられるはずなのと、それよりも当時の上司、エリア支社のトップの女なのでとても淫らな関係はいやだと考え、断りました。それは私が好きというよりも、Mさんと気軽に話す私が何となく羨ましいというのか嫉妬心を抱いたのか、何でも自分が一番で独占したいという複雑な気持ちなのでしょうか。
 ある時、SはMさんのような生き方にスタイルを変えたいと悩んでいました。それでもやはり私とたまに会うときでさえ、すごく丁寧に整え、キレイにならないという見栄なのか矜持のような気持ちに捕らわれるようです。
 販売会社のノルマがすごくキツイ時代で、女性は出世したり、営業成績を上げるのにかなり女性を売って無理をしていた時代の残滓があります。

 もちろん、令和になってそれほどノルマは無くなると、今度はかまってくれる男性、媚びを売る対象が、テレワークだと難しくなったようです。
 Sの前に営業にいた、Nという女性も美人で、営業成績も素晴らしく、何期も連続で達成して表彰を受けていたりしましたが、やはり数字とそういう無理がイヤで、結婚後しばらくして退職されました。Nの連続達成のために、上司や周りも無理をして、こちらも正直その反動や何やで相当迷惑を蒙りました。
 昔は社長や、地区支社トップも女性のセクハラ接待のようなものもあり、そんな機会を昇進や経費流用に活かした女性もいました。枕とは確証もって言えないですがそれに近い悲しさはあります。
 あっさり辞めたNに比べ、Sの辛抱はある面可愛かったのですが、やはり限界はあったようです。
 中島みゆきさんの、「アザミ嬢のララバイ」「化粧」「悪女」「あした」などの儚くせつない女性の歌を聞くと、彼女たちのことを思い出します。
 今も4大卒のかなりの美人さんが親会社に入って来られますが、もう現場営業をすることもないですし、美容現場から営業も難しいのでああいうキャリアの変遷で悲喜劇の女性を見ることはないでしょう。

年金額上がります 保険料なども上がります

 4月からの年金支給額が厚生労働省から発表されました。物価や賃金の支給を鑑み微増しました。計算根拠も厚生労働省資料下記で分かります。

 まだまだ物価が上がり続けていいる感じはあり、野党やマスコミが「年金も下がり続けている」と内閣や行政を批判しますが、年金は少し遅れながらもこうして増えています。
 年金財政のため、若干は目減りしますが、働いていない人が現役の賃金よりも先に増えたり多く増えすぎてもそれはそれで問題です。
 その他、細かい計算をして、障害年金や年金生活者支援給付金などさまざまな年金額や福祉の給付金、手当も上がっていきます。詳しくは厚生労働省のHPを参照ください。

 もちろん現役世代の負担する年金保険料も上がっています。
 それと、これは私とその世代にも気になる在職老齢年金の停止となる支給停調整額も上がっています。

  65歳といってもまだまだ働いている方、特に継続雇用で仕事をしている方は賃金が下がっても、48万の壁にひっかかり年金が減額されていました。
 就労意欲を下げる点などからも問題だと思うのですが、この壁が48万円から50万円に上がります。対象者はそれほど多くはないでしょう。

 いずれにせよ、率や額を月額にすると小さいようで大きいものです。逆にいうと物価や賃金の情勢の変化に対して、何とかその影響を最低限にとどめるものです。

 少子高齢化で年金を支える構造も厳しくなる中、何とか仕組みを維持しているというところです。

 しかし、年金の所得代替率は微減していっています。絶対額もそうですが、年金だけでは暮らしにくい社会にもなっています。病気でもそうですし、家電や家屋の修繕買い替えなども急な多額の出費が心配です。食費や光熱費も、住居費、通信や交通費などあらゆるものが漸増しているのは周知のとおりですし、年金から天引きされる介護保険料や健康保険料も今年か来年に微増します。実質の年金の増額は個人や家庭にもよりますが微減と言う人も多いでしょう。収支を見直すことが必要です。

 

京都市長選挙 前代未聞公示直前で激変

 本日、私の住む京都市の市長選が公示され、2月4日投票までの選挙戦がはじまります。
 選挙の推しに関しては、地域も違う人、それぞれ立場や職業、周辺の環境などで様々変わってきて、他人の推しは自分とは違うと言う人も多いのでブログなどでは憚られます。
 それでも政治全般の不信が騒がれる縮図がここにあります。

 少しまとまりのない構成になりましたがお付き合いください。
 長く革新系が強かった京都では、反共産党で国政の与野党が相乗りする構図が定着していました。今回は維新が地域政党京都党と組み、国民民主党を離脱した前原誠司も推薦した村山祥栄が先行との世論調査も出ていました。ところが公示前にそれが激変したのです。

京都市長選挙 4すくみ  京都をよくできる人物か? – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

 しかし、村山祥栄氏に自身のパーティ券による集金がパーティが実施されず架空で脱法に近いという疑惑が生じ、京都党も含めて4党が推薦を取り消し、情勢が一転しました。
 村山氏は立候補辞退も検討し悩んだあげく辞退はせずに、争いは4人の構図のままです。
 村山氏スキャンダルは共産党系の新聞、京都民報のリークで、関西のマスコミには大々的に追っかけ報道され、自民党の政治とカネが取りざたされる中、選挙への影響も大きいでしょう。
 前2回は地域政党だけの推薦で落選した村山氏は今回初めて、維新の推薦を受けての背水の人だけに痛恨の失態です。
 それにしても、当選が予想された候補が不祥事リークして公示直前に大きく後退するというのは前代未聞です。

 自民党も松井氏を推薦しながら、長年の府議二之湯氏が、自民党府連から除名という厳しい処分で出馬しているのもなかなか面白いところです。
 組織的には厳しいところですが、立憲と国政には反して仲良くしつつ、二之湯にはいきなり除名という処分を突きつける自民党府連にはちょっと疑問で、二之湯氏には同情も集まります。お父さんも国家公安委員長も務めた参院の国会議員で、今回は当選は難しくともどれだけ自民党の票を持っていき、当初の村山支持票も集められるかが注目です。

 党の推薦がなく、孤独な戦いが続く、若い二人で、確かに判官びいきも感情も沸きますが、実際に市議、府議の経験があり、公約も現実的で演説や討論の言葉にも説得力はあります。
 市民派と言われる弁護士の福山さん、いい話もたまにありますが。若い二人に比べるといざ政策となると具体性に欠けます。
 村山さえ追い落として、2位ならミッション完了なのが共産党なのか、そんなに悪い人ではないのですが、ちょっと人物も話も物足りないです。
 左翼政党が庶民や弱者の立場からというスタンスにしては、意外と現場を知らないのです。それと表には出ませんが、労働組合支援の問題があります。共産党系の組合は特に、維新と京都党の、市役所改革がイヤだったのでししょう。
 京都では改革を止めるのが組合なのです。松井さんでは市の職労の待遇、職務内容、給与体系にメスを入れることはないでしょう、
 争点になる京都のの行財政改革で、聖域なく変えられるのは自民党でも立憲民主党、共産党でもないのは京都の市役所関係の職員で組合関係を知る人から信憑性ある情報を得ています。
 松井さんは、官僚経験があり、民主党出身で、閣僚の補佐も官房副長官もやっておられます。直近は大学にもおられ、紳士で京都の有名な旅館の御曹司ですが、バランス感覚はあっても、いかにも今までの市政の延長というイメージは否めません。

 読売新聞の上の図が分かりいいですが、村山祥栄氏の推薦取り消しが3党しか書かれていませんが、地域政党「京都党」も推薦していたのが取り消しになっています。

 二之湯さんのワンイッシュというほど、こだわる北陸新幹線京都延伸反対にも、どうも松井さんは歯切れは悪いです。推薦する自民党の西田さんは、二之湯さんを強く非難した上、北陸新幹線早期推進を明言し、能登地震復興にも役立つとています。ここは明確な争点にしないといけません。
 公共事業は、今の財政破綻の主因たる市営地下鉄もそうですし、大阪万博でも見られるように、当初の見積もりが甘くどんど負担が増えることが多々あります。
 1兆円近くを今でさえ地元負担で北陸新幹線を誘致、承諾しても、さらに工事費はかさみ命取りになるぐらいが容易に想像できます。どんなに工事費が増えても、環境などに問題が出ても全て国が負担すると言明でもない限り多くの市民は反対のはずです。

 ある程度の改革、宿泊や観光税の制度改革の増収は皆が言っています。その覚悟と具体的なやり方なのです。
 自民党の国会議員である西田さんは、京都市のことよりも自分の党の国会議員にもっと厳しくした方がいいいでしょう。
 政党とその支持票のカタマリが決まるだけで当選が決まりそうだと選挙はつまらなくなり、投票所へ行く人が減ります。
 地方選挙は、党の公認ではなく、せいぜい推薦ですから、ある意味誰がやっても政党の色に染まるわけではありません。
 また、政府与党でないと、国と連携できないとか、府知事と同じ政党の枠組みでないと府市が協調できないと言われる方もいますが、それは違います。大阪は維新一色でも、政府と是々非々のパイプがあります。京都の人がトラウマになっているのは革新の首長で京都の発展が遅れたことですがこれは当時の共産党らが、やたら京都の孤塁と伝統を守る感じで頑なに政府からの要請や援助を拒んだためです。
 大阪の改革を性急すぎて、京都に馴染まないと言う人もいますが、財政のせっぱつまりようは京都の方が悪く、夕張に次ぐ破綻寸前でした。そんないわば倒産寸前で民間だとリストラでバンバン切られるような状態で京都市職員がのうのうとではだめでしょう。
 今までの予算と人員で、満額の賞与もらって昇進していては、コロナ禍後火の車の民間企業の給与受給者や零細商店などはやってられません。
 市の職員も、一律給与カットではなく、頑張った職員には報いる体系に見直すなどはやりようがあるはずです。

 誰が市長になっても変わらないのか、いや人によっては大きく変わるのか、多くの市民が冷めず注目して4人の肉声の言動と、一挙手一投足に注目して投票率を上げて、党の相乗り、離合集散で当選が決まる選挙にはしないようにしてと思います。

 

政治とカネ 名解答なないのか

 政治とカネの問題は昨年末から、自民党の派閥でいろいろ騒がれるが、今に始まったことでもなく、平成、昭和と常にあり、また国会議員に限らず地方政治でも国とつながって問題となることです。
 選挙で議員に票を集め、その議員によって組閣され権力を握るのですから、そのためにもお金が必要になってくる構造は良く分かります。
 いろんな与野党政治家や専門家のホンネの声でも、政治をするにも選挙をするにもお金がかかると言われます。
 お金が足らないから支援する個人や団体からお金を貰うでは、どうしてもそちらに偏った政治、立法になってしまうのは自明です。司法や警察、マスコミ、あるいは市民が問題にして追及しようにも、議員や大臣、市長は権力者で生半可ではいきません。
 日本の国が、経済が停滞して、少子高齢化で教育にしろ、国防、インフラ維持などあらゆるところで難題を抱えて、国のかじ取り、さまざまな法改正、改革が求められる中で国民の「政治」に対する失望、不信による期待感の無さと無関心もまたかつてないほどです。
 選挙の制度を始め、政治の制度がいわゆる「オワコン」になっているので、変えていかないといけない時期です。日本人は自国を秩序のなる真面目な国だと自慢していて、空港の入国審査や税関で賄賂が常習しているような国をバカにしています。でも結局は日本もその程度かそれ以下の国に成り下がっています。改善しないと本当に日本は賄賂や脱税、脱法がまかり通り、真面目に働く人が減る三等国へ転落の一方でしょう。
 政治にカネがいって困るというなら、かかっている部分の何が無駄かを吟味して与野党、民間こぞって取り除くアイデアを出すのです。
 選挙カーを借りて改造するのにも、ポスターやチラシを貼り配りまくるのにもお金も人員もかなり必要と言われます。それでも、結局選挙時のクルマからの連呼など、うるさいだけで、結局迷惑でそれが投票につながったりしていないし、国際的にそんな選挙などやっていない国がほとんどです。
 誰も喜んでもいないし、喫緊の課題がいくつもあるのに、政治家は自分の選挙やは党内の権力闘争で汲々としているのは、国にとって異常なまでに残念過ぎる結果です。
 こんなレベルの低い国会議員では、裁判員裁判の司法と同じように議員を半分程度、全く一般人を抽出して政治をさせても同じです。
 反面、専門的な政治家を作るには、世襲は悪いとも言われますが、いっそ選挙なしで、ずっと議員は代々世襲にして歌舞伎か落語みたいに名を継ぐようにしていけば、〇〇家がずっと厚生労働系の議員とか、財務系の家とかで専門性を高めるが、癒着だけは許さず監視すると、その方がお金はかからないです。そうすると、政治家の家というのがそれほど儲かりもせず貧乏にもならない、家柄を守る立法の使命感だけの人間が育つのです。
 そんな新規参入を拒むような話はと言われそうですが、実際に今の議員になる難しさ、世襲の有利さを考えれば最初から世襲あり気にすればよいのです。
 その中で、今云われる裏金とか、癒着や脱税などの犯罪が明るみになれば、お家断絶にすれば良いのです。
 国民は自分が政治家になりたいと思っているわけでもなく、誰がやってもいいからしっかり国のかじ取りをして欲しい。政治家は政治に集中して、国を立て直すことだけを考えて、生活をよくしてくれればいいのです。

 
 確かに選挙に行かない無関心な層や、少し興味があっても今の選挙にいって、政策が実現する期待値はゼロ近似だと言われるのも間違いではないでしょう。投票率が30%40%だとかいうのはもその時点で、全政治家、議員が信任なし失格とすべきぐらいでしょう。優秀なAIにでも立法をやってもらった方がマシということです。
 1ブロガーのこんな意見は実現不可能と笑う方もいますが、何年もすれば間違いなくAIがほとんどの政策を考え、立法を行い、議員も選挙も今のようでは要らないと結論づけて明確な解答をだしてくれるでしょう。これは予言でもなく、いつかは実現するでしょうが、その時までに少しは人間が知恵を出して改善しておいて欲しいものです。

 

今も気になるコスメの評価

 最近当ブログは仕事の関係もあり、年金やお金の話、旅、鉄道や読書、政治の話が多くて、人生応援と占星術のジャンルが減って、コスメのことをほとんど書いておりませんでした。
 カテ分類のトップがコスメだったのを忘れそうになっていました。
 これでも、化粧品メーカーに37年勤めていましたので、たまに女性ファッション誌やコスメ売り場をチエックする習慣は残っております。今ほどは雑誌もネットで読むことができなかった時代、男性のわりに本屋などで女性コスメの情報を得て仕事に活かしていたものです。多くの男性社員がそんなことをしているわけではないですが、業界の新しい動向を語れずにそこに身を置くことこそ気恥ずかしく思っていました。

 ミステリでいうと年末にその年出た本の中で今年のベストがランキングされて、いくつかは読んでいても後追いや初見になることもあり興味深い企画です。コスメも各雑誌がランキングや特集をします。
 在籍した、カネボウや花王のコスメブランドが好評価され、健闘しているのは我が子が一等賞でもとったようで、いまだに嬉しいものです。
 雑誌の場合、広告を出している大人の事情もあり多くはタイアップ記事も多いですが、それでも評価の上下はあります。各メーカー得意部門があり、ヒットを生み出しやすいアイテムが伝統的にあるのも面白いです。

 昭和、平成と違い、顧客のニーズも変化し、ブランド戦略も宣伝、流通も変わりました。テレビ媒体の割合は小さくなり、かつての美容部員にあたるスタッフ人員も、百貨店などの高級品ブランドだけにつくような存在になりました。
 素人目ではテレビコマーシャル、マス媒体に登場しないと、売れていないシェアダウンしているのかと思いますが、雑誌などで確認できる品質と高給価格帯で勝負して金額シェアと利益を守っているようです。
 化粧をする、化粧品とくにそこそこのブランドを買うと言う人がまた、豊かかな人種とも言えますし、少し背伸びしたがる見栄はりだとも言えます。
 それでも、今公務員のような仕事をしている同僚からh、信じられない仕事についていたと我ながら思います。
 化粧をする心、装いたい気持ち化けて隠したいのものがあるのは人の常でしょう。

熊本から能登へ そして三陸、阪神からも 1.17

今日は阪神淡路大震災から29年経った1月17日です。能登で今年も大地震があり、感情的に走り直ぐに被災地支援にかけつけることがパフォーマンスで迷惑と是非が論じられます。いずれにせよ被災の支援、復興支援は地道に継続してお金のかかることです。 

 熊本地震で被災して運休となっていた南阿蘇鉄道(以下南鉄)・立野―中松間が昨年2023年7月15日に復旧し、7年3カ月ぶりに全線再開を果たしました。

 南鉄は南阿蘇村、高森町など沿線自治体が出資する第三セクターの鉄道会社。熊本から大分方面に延びるJR豊肥本線の立野駅を起点として、熊本県の阿蘇カルデラの南側を走って高森駅に至る17.7kmの路線を運営しています。もともとは国鉄高森線でしたが、JR化前のいわゆる第一次の赤字ローカル線廃止方針となったことを受けて同社が継承しました。草村社長は高森町長が務めています。そして吉良清一副社長は南阿蘇村の村長など資本面、経営面で沿線自治体と一体化しています。
 2016年4月14日、熊本地震が南鉄を直撃しました。一部区間が比較的軽微で3カ月後に運転再開したものの、立野―中松間は第一白川橋梁など重要インフラが被災。「廃線を考えるほど甚大な被害を受けた」と言われ、なにせ被災直前の同社の売上高は1億円程度でした。これに対して、試算された復旧費用の総額は65~70億円ともされ、とても負担できる金額ではなく廃止という暗雲が漂いました。
 地域の公共交通機関として通学や通院の乗客に不可欠な存在であり、ローカル移住促進にも重要なツールである。何より、地域にとって観光は産業の柱で、雄大な阿蘇を眺めながらゆっくりと走るトロッコ列車はその象徴ともいえ、鉄道の廃止がもたらす観光への悪影響は避けたい。「鉄道での復旧しかない」という経営決断により、ありとあらゆる関係者への努力を積み重ねたそうです。
 
 そして、その前の東日本大震災から3年で復旧にこぎつけた三陸鉄道のスキームも参照していました。その三陸鉄道はJR山田線区間を移管されて全線開通半年後の2019年10月台風で再び被害を受けて甚大な被害で7割が不通区間になり翌年3月にようやく全線復活。それこそ励まし合うように南鉄が7年3か月ぶりに復旧した年、コロナ禍がほぼ終息して三陸鉄道にも新駅も開業、朝ドラテーマの観光列車も走り始めたばかりでした。

 個人的な想像ですが、田舎の町長、村長とて決して暇ではなくさまざまな仕事、議会もあるはずですし、決して給料を上げて働いたわけでもないでしょう。身を切る改革とアピールしたわけでもないでしょう。頭が下がる思いです。

 この南阿蘇鉄道が今、今年1月1日に壊滅的被害を受けた石川県の三セク「のと鉄道」に県下他2社(肥薩おれんじ鉄道、くまがわ鉄道)とともに募金を募り、エールを送っています。
 1月17日は関西では阪神淡路大震災が思い起こされますが、断続的に能登は余震も続き不明者の捜索、避難している方、断水などライフラインが未だ復旧していない状況が続いています。
 私も熊本にはふるさと納税もして、ネットで南鉄の切符やグッズを買ったりしていましたが、なかなか全国各地大変です。関西の方、全国の方も、特に富裕層の方、優雅な旅のファンの方、興味のある方は落ち着いたら能登の支援、ファンドなどもお願いします。
 

1995年の大震災が促進したもの 兵庫県のローカル線

 先日、兵庫県の山陽線加古川からの加古川線に乗り、その中間駅、西脇市駅(当時野村)から分岐していた鍛冶屋線の廃線散策に行きました。
 JR西日本では昨年和田岬線から103系が引退したため加古川線と播但線、JR九州の筑肥線だけとなりました。
 鉄道好きでない人から103系ってなんだと言われると、国鉄が作った通勤型電車で山手線などを席捲した黄緑モノトーンの四角い電車で、過去現在通じ日本一の製造数を誇りました。国鉄車両を多く引き継ぎ改造延命で永らえさせていた西日本ですが、いよいよ残りわずかとなりました。電化されたとはいえ兵庫県中西部のローカル運用で1両もしくは2両の運用でほのぼのと田園や山間を走っています。
 この加古川線は西側の姫路から北に向かう播但線と並び、兵庫県を南北に結び、それぞれ但馬地方の山陰側に結んでいました。比較的人口の多い山陽側に比べ、北へ向かうほど賑わいはなくなり、車両も少なくなります。
 播但線が途中までしか電化していないのに対し、加古川線は2004年に全線電化されました。すでに支線の鍛冶屋線や三木鉄道(旧三木線)が廃止、粟生で連絡する北条線が三セク化して、神戸電鉄粟生線も乗客減で赤字に苦しむ加古川線もモータリゼーションの並で厳しい中でした。なぜ加古川線が、古い103系の1両で北部は2~3時間に1本の過疎ダイヤとはいえこの時期に電化されたのでしょうか。
 そのきっかけは1995年の阪神淡路大震災でした。分断された京阪神~山陽への山陽線はじめ私鉄の代替ルートとして、播但線、加古川線が迂回路の役割を果たしました。このように非常時の備えとしての意義が再認識された路線でもあるのですが、どちらも非電化で貧弱な輸送力で気動車も不足しており、単線とはいえ、トンネルの少ない架線の工事がしやすい加古川線は電化が進められたのでした。


 それでも、西脇市以北の福知山線谷川駅までの区間は、JR西日本の電化区間の営業系数ワーストで、大雨での遅延も多く、地元と廃止の協議も進み今や存亡の危機ではあります。103系の後継電車が颯爽と走る可能性は低いかもしれません。
 私も震災の時、このう回路で谷川駅を利用した時があります。その時は山間の谷川駅が大変な混雑で、福知山から乗り換える、京都に向かうディーゼル特急も指定がとれないほどでした。しかし、震災から数年経つと、谷川駅は乗換駅とは思えないほど閑散とした小駅に戻っていました。
 山陰線も城崎まで電化されましたが、整備が進む高速道路はそれ以上で新しいモータリゼーションの波が鉄道の存在を脅かします。
 バスやトラックの業者、乗用車のお客は道路を作り、維持する心配はないので、そもそも鉄道は公共交通としては不利です。
 西脇市という、小さな市も街中を貫いた鍛冶屋線が無くなり、代替のバスすら走っていない典型的なクルマだけが主となる移動手段の街です。
 加古川線の沿線の、社や、小野、瀧野はじめ、日本全国の多くの地方でこれからどんどんこういった廃線跡を遊歩道にするしかない街が増えていくのでしょう。