直通運転 旅の楽しみ

 リニア中央新幹線はじめ、北陸新幹線や西九州新幹線などの整備新幹線の延伸がなかなか進みません。

 先日、ある方がサンダーバードで富山まで関西から一本で行けたときは、ゆっくり駅弁を食べるのが楽しみだったと嘆かれていました。

 普通電車を乗りとおす、青春18切符が未だに売れているくらいですから。旅好きの人でも必ずしも速さや新線、新型車両だけが楽しみではなく、車窓や駅弁を楽しむなど移動時間をゆったりすることを楽しむ人もいるのだなと改めて感じました。

 鉄道ファンやアナリストはどうしても、スペックから注目して、速度の向上、所要時間の短縮を至上命題に考えてしまいます。ところが車窓や本当の乗り心地や、乗り換えなどは実際に運行が始まりお客さんが動かないと分からない部分もあります。

 リニアも速いですが、モグラのようにトンネルが続きます。残土処分や水環境などの問題はおいても、トンネルばかりの車窓が続くのか、旅でほっこりという以上にストレスが溜まりそうです。
 そういう面では、もう開業から60年以上経った東海道新幹線は、リニアができる頃にはさらに老朽化して、相当なメンテ工事が必要とは言われていますが、カーブは多くてもトンネルが少なく、富士山や浜名湖など車窓も素晴らしいのです。移動時間が短くなるリニアは都市そのものを融合させる劇的効果はありますが、やはり車窓を楽しむ旅という点では現在の新幹線や在来線に全く勝てないでしょう。
 品川~名古屋、40分というのはもうベッドタウンから都心のオフィスへの通勤レベルですから。ゆっくりしてはいけないのです。

節分、立春の意味

阪急のページより

「2月3日」と覚えている方も多いかもしれませんが、実は必ずしも2月3日であるとは限らないのをご存じでしょうか。2月の節分は「立春の前日」とさだめられており、立春は年によって変わることがあるため、今年のように2月2日や、年により2月4日になる場合もあるのです。日本では、国立天文台の観測によって、「太陽黄経が315度になった瞬間が属する日」を立春としています。ですので年によって変わります。あと45度進み360度回って0度になるのが春分です。こちらが太陽黄経、西洋占星術などの1年の始まりであり、日本では春分の日の祝日でもあります。

 季節の分け目には、悪いもの(邪気)が現れやすいとされていて、その「悪いもの」の象徴が「鬼」なのです。鬼を退治する、忌避するため、豆まきや、イワシを食べる恵方巻を食べるなどいろいろなイベント、習慣につながるわけです。ゲン担ぎであり、健康になりパワーを上げて邪気を振り払うのでしょう。

 節分という季節の分け目で、翌日は立春です。日没こそやや遅くなり、日照時間は長くなりつつあるとはいえ、まだまだ寒い、雪も振る季節です。しっかりと寒さに耐えて、春まであと少し頑張り切るのです。春分が1年の始まりというのは感覚的には違和感もありそうですが、春夏秋冬という並びでいうと冬は1年の終わりで、春が始まりなのは理解できそうです。あと1カ月半は1年の締めくくりも含めて、やり残しを減らし、年度の替わり目指しやり切ることです。

海が見たくて和歌山へ 地方創生とは?

 寒いと言われた日ですが、太平洋側の和歌山県は風が強いものの、日が射すと暖かい一日でした。
 さんざん、鉄道廃線跡を歩き回りました。交通政策の話などで鉄道の専門家のお話でも和歌山県は人口減少も激しく、鉄道も相当厳しいということでした。今日は有田鉄道と野上鉄道の廃線跡を行きました。以前、御坊の紀州鉄道末端区間の廃線跡は歩いているので和歌山の盲腸線、廃線跡はほぼ完走しました。
 1993年上梓の川島令三「全国鉄道事情大研究 大阪南部和歌山編」には有田鉄道も野上鉄道も廃線を危ぶまれながらも打開策を書かれていました。今や、紀勢本線でさえ、進むほどに厳しい状況です。
 特急は白浜まで観光客向けの特急もあり、健在かと思われますが、何せ紀伊半島は海も迫り、景色は良かったのですが時間とお金はかかります。昔のスペックの線路、線形、カーブの多さで電化されてはいても速度にも限界があり、後からできた高速道路にスピード面で勝てないのですし、クルマはドアツードアの上、4人のっても料金は一緒です。これでは鉄道の利用が少ないのも分かります。
 とはいえ、新幹線の恩恵のない地域の過疎、衰退ははっきりしています。物産や施設やら企画などいろいろ努力もされて、気候の良い時、人も少なくのんびりと見れば田舎もいいような気がしますが、かつて栄えた工場や鉱山、一次産業も衰えが目立つので、働くところがなければ、暮らしていけないですし、商業も難しくなり、インフラにかけるお金も無くなる悪循環です。こういう地方は、日本のいたるところにあり、県庁に出るのさえ時間もかかり、その県庁、中心都市でさえ、首都圏などに及ばない地方都市です。
 明治期には、和歌山にしろ日本海側の新潟、金沢も今より格上の大都市でした。日本列島の改造、地方創生を今一度ぶち上げる石破首相ですが、言葉だけでなく、地に足をつけ、何とかしないといけないですね。

 交通政策、インフラ整備、流通に関しても、自治体、NEXCO、JRや民鉄、各企業と関連省庁、学者に任していてもバラバラです。それが今の地方のいびつな惨状です。
 かつて東海地震、今南海トラフが発生するかもなどといった無責任な地震学者や学会などもいい例です。それが正しくともインフラと防災、交通政策、街づくり、産業があって全てをバランス良くして街の維持、発展があるのです。

 朽ち果てた地方の廃線と、爛熟して混雑する都会の喧騒を見ると、この国の直すべき問題の解は見えるはずです。

こんな日に不快なテレビ局社長会見

 日本人は地震の避難所などでも礼儀正しく並ぶとか言われますが、逆に言えばおとなしすぎて、「長いモノに巻かれる」「付和雷同」なのでしょう。
「大人の事情」「ホンネとタテマエ」などがまかり通り、結局権力者、上層部のとんでもない暴走を止められないのです。
 誰かが言いだすまで、何も言わない、言えない。スキャンダル雑誌でスクープされ、海外メディアで取り上げ、海外の投資家が騒ぎ、ネットで騒がれだして初めて、日本の新聞やテレビ局が報道しはじめる。なんという体たらくなのかと思います。

 それでもNHKやフジテレビや朝日新聞が取り上げたら、やっと真実だと信じる人が多いのです。
 みんなおとなしい真面目な人が多いのです。だから、マスコミはしっかりして欲しいのです。
 オールドメディアとひとくくりで揶揄されるテレビ局や新聞社ですが、阪神大震災のドキュメントはじめ、それぞれ一人一人はちゃんと普通に目の前の仕事をしているのが分かります。
 30年の間に、労働者の権利は拡大に法的にも改善され個人は尊重される時代になったはずです。多くの古い企業が淘汰され、ガバナンスがしっかりし、コンプライアンスの規定ができ、パワハラやセクハラは告発できる健全な企業が増えていたはずです。
 ところがたとえば渦中のフジテレビ、社長は72歳、会長は87歳で40代から未だに隠然と権力を握っているそうで、先日100歳近くで総帥が亡くなった日テレ讀賣もそうですが、年齢だけでなく、この独裁の長さ、権力維持の構造だけでアウト、まさにオールドメディアです。

 とくに、フジサンケイグループというのは、毎日朝日の戦後の左翼系メディアに対峙したポジションで、親米一色の讀賣とも一線を画した保守層の期待を担っていただけに残念です。
 この30年以上の間、保守も左翼も親米も親中もクソもない、ただおふざけとカネと権力、女遊び人権無視の経営と言われてもしかたありません。

 普通の会社と同じように、コンプライアンスを遵守して、健全な報道や娯楽を提供できる会社になれば良いだけです。そのためには当たり前に、経営陣も幹部も一掃です。他のテレビ局も同じです。業界として似たり寄ったりと言われているのです。普通に今はどこの業界にもまともな企業マン、コンプライアンスを守れる社会人の経営幹部はいます。外部から登用して改革できます。

 大手スポンサーも総務省も経営体質が変わるまで一線を画さないといけないでしょう。

 高すぎるスポンサー料は見直し、ネットにシフトする割合が増えるでしょう。
 電通支配も弱まり、無駄な宣伝費はカットできメーカーの原価は下がり、良い商品が安くなり、一般消費者も大歓迎です。
 その影響はガソリンの暫定税率廃止よりずっと、国民にメリットがあります。国民も政治家もここに目を向けて、怒り、議論し吟味しないといけないです。
 放送法か自主規制でまともな選挙報道もできないテレビメディアなどに頼らなくても選挙で戦えることは先の兵庫県知事選挙でも証明されました。テレビ改革を公約に唱える政党が現われてもいいと思いますし、そこに気づく国民が増えないと、政治は変わらないでしょう。物価が高いとか税金が高いとあれだけ騒ぐのですから、中居くんが年収5億超えを20年続けていたことにもっと怒り、その構造に気づかないといけないのです。

それでも頑張って欲しいオールドメディア – 天使の星座

地上波テレビ局終わりの始まりの年 – 天使の星座

壊さないといけない古い組織が多すぎる – 天使の星座

暮れの商店街の光と影

 商店街の店屋が実家でしたので、仕事ではイオンモールやドラッグストアも回りましたが、未だに商店街で活気ある正月準備の賑わいを見るのが、年末の楽しみです。

 地域にもよりますが、活気を取り戻すために頑張っているところでも、もう晦日前に早々と正月休みのところもあります。年越しそばや食料品の買い忘れで賑わう店の人と、買い物を終えてほっとしている人の表情を見るのはいいです。

 クリスマスケーキを25日まで声を張り上げていたバイトのいた店、今度は年越しそばです。頑張れ若者。

 それでも、街の隅っこには、正月を華やかに迎えるには程遠い人も寒空にたたずまれています。
 休日夜間診療の前には長蛇の列です。常備薬の大切さも分かります。

 少し、心を整えて、年の変わり目を迎えましょう。良かった、悪かった、どうしたい、どうしようなどは置いておいて、落ち着いて時の移ろいに任すのです。

書評:森敦「意味の変容」

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 やや難解な本とは言われていますが、理解しようとかいうより読むことを楽しみパズルをが解かれるのを見るようにするといいかなとも思います。
 光学機械工場、ダムの工事現場、印刷所…異色の職歴と放浪の作家、森敦の経験と思索は、日本文学史上例を見ない、奇跡的な作品を創造した。宗教的、哲学的、数学的な論述を透過しながら、本作は「比類のない私小説」といわれています。
 エッセイのような、書き散らしたような感じもしますが、哲学をわかりやすい図で表現したりしています。
 多くの作家や哲学者、論客にも影響を与えているようで、正直私も十分に理解して上手く説明はできませんが、何となく力が沸くとか元気付けられ、そういうものかという気持ちにはなります。
 1974年くらいの連載からの上梓で、現代なら編集者がもう少し関わって、垢抜けた分冊とかになりそうな気はします。当時から大物で、他の干渉を許さないくらいだったのかもしれませんが、だからこそ原型の美しさのようなものがあるのでしょう。

 
 

飲酒後のお風呂、冬はとくに危険?

 自宅のバスタブで亡くなられた中山美穂さん、服薬などの事件性はない「不慮の事故」と報道されました。故人、家族のために細かい詮索した報道も考察もあまり不謹慎ですが、健康な人の突然死は不可解で、驚きでもあり恐ろしいことです。
 ワイン好きだったとされていますので、飲酒後の入浴で突然死につながったのではとの報道もまります。
 実際に、お風呂での突然死は私の身内、知人でもよく聞きます。
 芸能人が豪邸の優雅に広いお風呂で溺れたとしても大変ですが、狭い家のお風呂で家族が湯舟で動かないと、引き上げるのは大変な努力だし、見たショックも大きく、そのお風呂に入るのもその後大変だそうです。
 こんな話を聞くと、飲酒後にお風呂に入るべきか悩んだ経験があるかもしれません。
 体調に問題がなければ飲酒後でもお風呂に入っても良いのか、それとも控えるべきなのか、悩む方も多いでしょう。基本的に、飲酒後にお風呂に入るのは身体に良くありません。飲酒量や飲酒後の状態にもよりますが、お風呂に入るのは控えるのが望ましいそうです。
 自分では酔っていないと感じていても、お酒が身体に残っていて、循環器系に大きな影響を及ぼす可能性があります。
 飲酒習慣がある方は、先にお風呂を済ませてからお酒を飲むなど、工夫をしながら身体への負担を減らしましょう。
 飲酒後は、当たり前に血中アルコール濃度が高い状態が想定されます。

血中アルコール濃度とは、飲んだお酒が消化され、血中に吸収されたアルコールの濃度を示すものです。

【循環器疾患】一般的に血中アルコール濃度は、酔いの程度を把握するための指標として用いられています。 血中アルコール濃度が高くなりすぎると、コンパのアルハラと同じで急性アルコール中毒を引き起こす恐れがあるので、飲み過ぎには十分に注意が要るのです。
 飲酒後は酔いをさますために、身体はアルコールを分解しようと働きます。
 しかし、お風呂に入ると筋肉に血液が分散され、内臓に血液が集中しなくなり、アルコールの分解を妨げてしまいます。
「飲酒後にお風呂に入ると汗をかいて酔いがさめる」と考える方や「身体からお酒を抜こう」と考えてお風呂に入る方も多いです。

 最終的に発汗で余分な水分はでます。しかし、飲酒後のお風呂はアルコールの分解が遅くなり、結果的に逆効果になってしまう可能性があります。
 飲み会の食事やタバコなどの匂いもあり、お風呂に入ってさっぱりしたい方も、飲酒後のお風呂はなるべく控えましょう。急に酔いの回りが早くなる飲酒後にお風呂に入ると、血液の循環を早くする傾向にあり、アルコールの回りも早くなるため、酔いを加速する可能性があります。

 【溺死】そして酔いが加速すると眠くなる方は、湯船に浸かったまま寝てしまい、溺死してしまう、というリスクもあります。

また、飲酒後のお風呂は血圧の低下や心拍数の増加を引き起こしやすい状態となります。

 不整脈や心臓発作、脳卒中などの思わぬ病気に発展する可能性もあるので、飲酒後のお風呂は注意しましょう。

【ケガをする危険もある】
飲酒後のお風呂は、酔いが回りやすくなります。

 酔いが回ると平衡感覚が乱れる傾向があるため、お風呂で転倒してケガをしてしまうことも考えられます。

飲酒は判断力やバランス感覚にも影響を与えることがあるので、思わぬ事故を引き起こさないためにも、飲酒後のお風呂は控えましょう。

ほんの少しお酒を飲んだつもりでも、酔いが回った状態でお風呂に入るとケガのリスクを高めます。健康のためにも、飲酒後のお風呂は極力控えましょう。

 【ヒートショック】体調不良を引き起こす可能性があるほか、ヒートショックや心疾患、脳疾患など重大な健康被害の要因となる可能性もあるので、飲酒後のお風呂は注意が必要です。

体調を整えるためにも、飲酒後はしっかり身体を休めて過ごしましょう。

飲酒すると身体の水分が不足しやすいため、意識的な水分補給も大切です。

 水分不足にならないように、飲酒中や飲酒後はしっかりと水分を取ることです。おしっこに行くのが大変と、水を飲まないとかえって酔いはさめないようです。
 そして、寝る時も、タバコの火や暖房器具の始末に注意です。

 冬は何かと危険が多いのです。

書評:宮島未奈「成瀬は信じた道を行く」

本屋大賞の「成瀬は天下を取りに行く」の続編、スカッとした性格の主人公の奇行めいた面白さは継続、キャラにハマればリーダビリティに優れあっという間に読めます。
 地域の見守りパトロール、スーパーでのバイトでクレーマー対応、父親目線があったり、観光大使、次々とシチュエーションを変えても、成瀬ファンを増やしていきます。最後は相棒の島崎が締めくくりそれまでの登場人物も総出で連作短編らしい王道でした。
 試し読みと、立ち読みで半分読めそうでナントモ、それはそれでスカッとします。西武やフレンドマートなど地元の実名をどこまで明かすのかという、疑問もあるけど、まあ世の中が淀み不満の多い時代だからこそ、こういうスカッとして心和む話が良いのでしょう。

書評:「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈 – 天使の星座

年金生活での破産を防ごう

 気楽な年金と考えていると、物価も上がり思いの外、生活が苦しく追い込まれている人の話を聞きます。
 年金の話はシニアの間ではよく出ますが、勘違いされやすいのが「年金見込みは手取りでは」の印象があるのですが、違うのです。そして公的年金は2カ月に1回、月の真ん中の15日に二月分が振り込まれます。この単純なことが意外と理解されずに、破産とか貧困に陥る人がおられます。

 将来の年金がいくらだとか、物価高でそれでは苦しいとか、いろいろ悩み騒がれますが、サラリーマンの平均月額が60歳まで勤めて、平均一人15万とか、専業主婦(夫)と合わせ夫婦で22万とか、平均値が示され、何だ手取りのように感じる人も多いようですが、そこからしっかり住民税、健康保険料(後期高齢者医療保険)、介護保険料と強制的に引かれます。

 年金振込は2か月に1回で健康保険の社会保険料の特別徴収は、後から設定されます。

 信じられない方もおられるかもしれませんが、自己破産された方の陳述の中に、「保険料が天引きされるようになり、年金の手取りが減り一気に生活が苦しくなった」という人が意外におられます。別に減ったわけではないのですが、保険料が上がっても天引きだと年金振込額が下がり年金事務所に良く文句の電話がかかって来ます。保険料改定のお知らせは間違いなく行くでしょうが、月額保険料の2倍が年金から減りますから、しっかり頭に入れないとやはり随分減った印象になるのです。

 人間、先に貰ってそこから都合のいいタイミングで払うのと、最初から引かれて貰うのでは印象が違うようです。

 それと2カ月分を貰うと、早く使い切って、振り込みの無い奇数月の後半は厳しい生活になる人も多く、そこからカードやキャッシングでやはり破綻する人も少なくありません。

 蓄えや運用がなく、現役世代の3分の2以下の額とか、実質半分以下の額近しかない年金だけで生活するとしたら、まず支出をよく見て家計をしっかり組み立てないといけません。最低限の支出が分かり、それ以上のリスクとか、お金のかかるやりたいことがあれば。もっと稼ぐか貯めておくしかないのです。

 2か月に1回の年金振込というのは問題があるとは思います。ひと月ずつの家計を点検するのに、慣れないと分かりにくいものです。

 本当は毎月にしてもいいと国にいいたいぐらいに思うのですが、すぐに実現はしないのでまずは年金の入るのはふた月分がひと月に入るので、そこを頭に入れないといけません。買い物後にすぐには現金が減らないカードやコード決済だと、自分で使用額を頭にいれ、実際に制限の月額を決めないと自己管理はままなりません。
 ケガや病気はもちろん、自宅の補修、クルマ、大型家電の買い替えなど、毎月カツカツの暮らしでは、一気に貯金を食いつぶすエポックは大きな家計のマイナス要素として予測しないといけません。

 もちろん、お金がたくさんあればリスクは避けやすいですが、現役から入るものが大きく減る人は傾向としては同じ問題があります。出て行くものが元々多い、放蕩気味の人は特に浪費がやめられない、そんなに減らない、すぐに取り返すと思い込みがあると、付き合いとか、欲望をそそるものは多く、世の中支出はなかなか抑えられないようにできています。

 まずは家計の点検、ファイナンシャルプランからです。

日本創生のヒント

 「日本創生解散」などと言われ、就任最短で石破内閣が衆院解散、選挙モードに入りました。
 さまざまな問題を「創生」という、使うのに僭越で大仰であり、あいまいな言葉で解決できるのかと疑問はつきないです。

 しかし、まあ本来石破氏の持論だった地方創生、地方からの活力が日本全体の国家としても希望を産み、創生につながるということはあながち間違いではありません。
 石破さんの著書「日本列島創生論」の中にも、この本からの離島での事例がいくつか引用されています。
 石破氏にも島根県という地方で育ったという自負があり、二世議員という看板、地盤は引き継いだ立場ではあります。政治家を引き継ぐのに時間も経た上、衆参も違い、直接に選挙区を引き継いだわけではないので、東京の宿舎で生まれ育った地方、広島や山口、などには縁のない完全世襲の名門議員には大いに反発も自負もあるようです。実際に田中角栄流の握手した数以上の票は集まらないを受け継いだどぶ板型の選挙から始めています。

 離島に代表される、地方との格差の拡大、過疎化は、人口減少や防衛の面でも国家を危うくしているのは著者や石破氏の書いている通りです。
 尖閣列島や、北朝鮮のミサイルのEEZ内着弾、拉致問題、台湾有事などは熱く語られ、騒がれやすく、マスコミも取り上げやすいのかもしれません。しかい過疎地が放置され、離島が見捨てられているのは現実に既に起こっている国家全体に関わる問題なのにその報道に「熱さ」はあまり感じられないです。
 NTT出身の著者、海土町長、島根県の隠岐の島前にあります。まちづくりに励んでいる地方では、ちょっと有名な島です。民間出身の町長が経営戦略を立て、リスクをおそれず、魅力的なまちづくりを展開中。高校生を呼び込む島留学など、多くの移住希望者をひきつけています。

 こういう政策、一人のカリスマに任すのではなく、国家として地方創生をどうするか。そこに必要なインフラや、ノウハウ、人材、予算はどのくらい必要かを、最優先にして考えて取り組まないと進みません。

 今テレビに出まくっている。泉房穂元明石市長が、子育て支援など改革をしたと言われますが、局地的にそれをやると、全国で通用するものと、近所から奪っているだけの場合があります。ここは注意して、汎用性のあるものとを見極めて実行していかないと、地方任せにもできません。

 石破さんの著者のリストを見ると、やはり軍事系、集団自衛権などの本が数が多く、地方創生に関しては、まだ知識もノウハウも途上のようです。ここを国防、経済と上手く繋ぎ政策を具体化させないと、ただの軍事オタクで防衛省の実務交渉的知識を持った担当レベルで終わっていまいます。
 いろいろ低評価でスタートした石破さんですが、ここをワンイッシュで責めて突破を図って欲しいものです。