キックバック お金のかかる政治

 

 あんまり心地よいニュースではないです。自民党派閥の政治資金パーティー問題が相当に党の議員にとっては深刻になっているようです。決着というのか落としどころというのはまだまだ分かりませんし、自民党一強時代でなぜこんな問題が発覚したのか、単なる浄化作用とも思えずそのあたりも今後の展開を待つしかありません。
 また野党やマスコミが活気づき、経済や外交などの重要課題そっちのけで、不毛の追及と防御が始まろそうです。横領があれば犯罪ですから、追及は検察に任せ、国会は普通にして欲しいものです。
 政治とカネの問題は、何度か浄化のための法案が取り決められても、もうずっと浮かんでは沈みの懸案課題です。せっかく小選挙区比例代表制にしても、相変わらず選挙にお金がかかるのか、集票とお金をめぐって違反のような話題は消えないです。自民党がこんなに安定多数を持っていてどうし、どっしり構えた政治ができないのか残念ですし、政権交代可能な二大政党制のためと言われた小選挙区制が、結局お金もかかり、ほぼ機能していないのも悲しいところです。
 ほぼ若者には見捨てられた政治、国会は信頼と支持のためどうするのでしょうか、見守りは必要です。

年金生活者支援給付金というクソつまらない制度

 2025年の年金改革の前にもう少し検討してやることがあると思うのですが、小手先の物が多すぎます。
 私が社会保険の仕事を始めた令和元年のその10月から始まった制度です。タイトルの言葉が乱暴ですみません。
 あまりにもつまらない、アリバイ作りみたいな手間だけのかかる給付を毎年続けているので、つい怒りがはじけました。
 この制度の細かい部分についてハガキの問合せ、「詐欺ではないのとか」「隣の〇〇さんと、年齢が同じなのになぜ金額が違う?」など問合せも多かったです。

年金生活者支援給付金】は、消費税率引き上げ分を活用し、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準額以下の方に、生活の支援を図ることを目的として、年金に上乗せして支給するものです。
 これだけを見ると良い政策に見えますが、その内容は対象者も限られ金額もショボいものです。それもそのはず、厚生年金を受け取っていて、現役時代とはシュリンクした生活を強いられていて消費税増税の影響を受けた多くの年金生活者には全く関係はないのです。
 以下の支給要件をすべて満たしている方が対象となります。
(1)65歳以上の老齢基礎年金の受給者である。
(2)同一世帯の全員が市町村民税非課税である。
(3)前年の公的年金等の収入金額※とその他の所得との合計額が878,900円以下※である778,900円を超え878,900円以下である方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。(これは境界線以下と上で所得の逆転をさせないためです)
 【給付額】肝心な部分、ちょっと複雑です。
 細かく斜め読みでも、飛ばしても結構です。

 月額5,140円を基準に、保険料納付済期間等に応じて算出され、次の(1)と(2)の合計額となります。 
(1)保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5,140円 × 保険料納付済期間/ 被保険者月数480月
(2)保険料免除期間に基づく額(月額) = 11,041円 × 保険料免除期間 / 被保険者月数480月保険料免除期間に乗ずる金額は、生年月日で変わり、毎年度の老齢基礎年金の額の改定に応じて変動します。
昭和31年4月2日以後生まれの方は、保険料全額免除、3/4免除、半額免除期間については11,041円(老齢基礎年金満額(月額)の1/6)、保険料1/4免除期間については5,520円(老齢基礎年金満額(月額)の1/12)となります。
昭和31年4月1日以前生まれの方は、保険料全額免除、3/4免除、半額免除期間については11,008円(老齢基礎年金満額(月額)の 1/6)、保険料1/4免除期間については5,504円(老齢基礎年金満額(月額)の1/12)となります。
 で、実際には家族に養ってもっらっていないで国民年金だけの方が480カ月全て納付もしくは免除というケースですが、実際にはそう多くないですし、これだけでゃ月12万~15万ぐらいはないと生活できないので生活保護を受けていることも多いはずです。

 要するに月6万5千円貰っている人に、5千円強を増やす。
 免除期間があると増えますが、未納の期間があると5千円をどんどん下回った額になります。生活保護が必要な月2万程度の年金だと、千円程度増えるだけの通知が行きます。
 多くの実際の年金生活者には関係なく、国民年金のみの方を対象に、煩雑な計算で老齢基礎年金に別建ての行で振り込み、多くの方は生活保護も受けている。ならベーシックインカム論と同じく年金か生活保護に一本化して、消費税や物価にスライドさせればどれだけ手間が減り、事務が楽になり人件費が下げられる。たかが5000円程度に年金と別建ての送付や、振り込みに毎年どれだけ経費や手間を使い、そんなものは抜本的な生活基盤にはならないのです。
 何かが間違っています。頭のいい人の、やっている感、アリバイだけのようです。
 こんなものはすぐやめて浮いた経費を一律給付か、年金給付、年金財源に充てるべきです。こういう俯瞰して見れない、セクト型の頭の良い馬鹿が霞が関には多すぎる典型例です。今後、財務省とそこに洗脳された与野党の政府、国会では更なる消費増税が来る可能性もあります。増税の影響を蒙る多数の層は誰かを感じ、政策を考えないとだめです。

ハラスメント

 流行語大賞も「A・R・E」に決まり、日本シリーズの関西対決、WBCと盛り上がった野球、サッカーでも神戸が初優勝。バスケやラグビーも盛り上がった1年でした。
 そんな中、プロや大学スポーツも含めアスリートの残念な不祥事のニュースもありました。
旧ジャニーズ事務所、歌舞伎役者、宝塚歌劇団とまだまだ旧来の因習のような忌まわしい事件も多く報道された1年でもありました。
 私の推し球団の楽天イーグルスでも中堅選手のパワハラ問題が持ち上がりました。
 WBCの爽やかな大谷翔平のインタビューを聞いていたら、そんなことありえない時代のはずなのにと、体質を責め加害者を糾弾したくなるファンも多いようです。
 実際にはイジメの事実があったアスリートや性加害者や不倫騒動の選手が現役で高年俸で活躍しています。
 一度の過ちを許さないというのではなく、寛容にその才能を認めて活躍させていく社会とも言えます。
 体育会系といえば身体能力が高い先輩が後輩に厳しい指導をして、礼儀を教えるのが伝統だという組織もあり、それがいい選手の輩出に繋がっているところもあります。昭和から平成のかつての名将、名監督は鉄拳制裁も当たり前でした。八百長でもない限り、選手の処分はありませんでした。
 ある監督は多少パワハラや金銭疑惑の噂もありながらも、結果を出して平成でもいまだ伝説的にもてはやされています。
 プロのアスリート、あるいはアーティストは才能を開花させて、魅せてお客様を悦ばせる存在であり、労働基準法を適用させて残業を貰い、厳格なコンプライアンスを守る公務員やのようなものではないと思います。
 才能はあるけれど、発達障害的な部分も多く、周りがうまく扱わないとやっていけない。所属チームの構成によって、実力を発揮できるかうまくやっていけるかは運しだいのようなところがあります。たとえば、好きなスポーツ(芸術)があって、その学校の部活を選ぶとき、先輩や顧問がどうしようもない人物だと、他のスポーツの部活に入るとか、地域クラブなど外部の組織に入るあるいは学校を変わるなどの選択をする考えが必要になるのと同じです。
 日本のスポーツが相対的に強くなっているのは、体格が良くなってきたりいろいろ要素はありますが、旧来のパワハラ体質がずいぶん改善はされつつあると思います。それだけに、ある程度の伝統は守りつつ、のびのびと多くの人の才能が発揮できるようにと思います。
 

田中角栄は歴史上の人物になってしまった

 田中角栄と言う人は、物まねされやすく、最近でもタモリさんがテレビ番組で、麻生太郎氏も国会でユーモアを交えてウケてはいましたが、リアタイで知らない世代がどんどん増えていることには愕然とします。
 後世のタレント物まねで知っていた程度、それもそのはずか1918年生まれなので大正時代の生まれであり、総理になったのは1972年(昭和47年)7月からで1974年12月には退陣しています。その後も派閥を束ねるボスではあり続け、78歳で亡くなっています。
 首相退陣後、ロッキード事件で収監され、闇将軍として暗躍するも田中派は分裂して、影響力は落ちた晩年でした。しかし、高度成長期を懐かしみ、強いリーダーシップを望む人々から田中角栄の評価は上がり、復権しています。
 日中国交回復や日本列島改造論など、ぶち上げてやり遂げたことのスケールは大きく、今の日本を大きく近代の優等国に導いた功績は大きいでしょう。
 亡くなられたのは1993年平成のはじめ、活躍時期を考えると、今の若い人が歴史上の人物とするのも分かります。大正から平成のはじめまででは。世代がいくつも前ととられます。経済成長のためには、まだまだ日本人は働きづめで、人権やコンプライアンス、ハラスメントましてやLGBTなどという言葉すら誰も知らなかった時代で、今と違うと言えばそれまでです。ただ政治家が自分の信念、意志を強く持ち、突き進む責任をとるところは、今の時代の誰にもない人物でした。
 尋常小学校しか出ていないで、当時はお金の力も人たらしの力もあって、大正生まれとしては初めて若くしての総理で今太閤ともてはやされました。そのため官僚や米国、同僚にもやっかまハメられたのでしょう。
 日本列島の隅々まで、新幹線や高速道路などのインフラをはりめぐらせることは、彼の強い意志と推進力が無ければできませんでした。日本海側は発展することもなく今以上に過疎で寂れたままで人口減を迎えたと思われます。
 公共投資は企業を通しての所得の地方への再分配でもあり、経済政策なのです。そして未来の日本をデザインするもので、年寄り世代がそんなもの必要ないとか自分は老い先短いから利用する機会がないと反対するものではないのです。
 夢と未来を与えることをしっかり語れる国のリーダーが今こそ求められます。

「あずさ」と「やくも」

 鉄道バナシで興味のない方も、♬8時ちょうどのあずさ2号で~というサビの昭和歌謡「あずさ2号」という曲を聞いたことのある方はいるかもしれません。いずれにしろ随分古い歌で1977年だそうで、私が高校生の時、学園祭で友人が唄っていた記憶がかすかにあります。
 昔は、JPOPなどと言わず、歌謡曲が全盛でした。ロックやフォーク。JPOPでもバラードはあるので、こういう歌謡曲とどう違うのかとも思います。今聴いてもせつない歌詞で、サビが力強く盛り上がり良い曲です。
 翌1978年に特急のナンバリングが下が奇数、上りが偶数に統一され、あずさ2号は甲府発になり、8時ちょうど新宿発は今でも存続しますが、わずか1年半で2号ではなく「あずさ3号」になっています。
 ベージュっぽいクリーム色にオレンジのツートンの国鉄特急色でデビューした車両はJRになって、改造グレードアップされた車両を経て、JR化後の新型車両、タキシードボディと称えられてE351系が振り子式構造を持つ速達型のスーパーあずさに投入されました。その後、全国鉄型車両を置き換えるため2001年にはE257系が投入されて、中央東線から国鉄型あずさは臨時を除き2002年に引退します。
 そのJR化以降のE351系、E257系も2017年にさらに新型の5代目E357系(写真)車体傾斜機構搭載の車両が投入されると2019年までに速達タイプ含め一気に置き換わり、全「あずさ」「かいじ」が最新鋭の車両に統一されました。
 これがJR東日本のお話、東日本も東北上越北陸の新幹線と、首都圏の通勤輸送を担うとはいえ、東北や関越のローカル路線も多く抱え、東海道新幹線ほどのドル箱はない中、常磐線「ひたち」「ときわ」と並び、中央線の在来線特急によく注力しています。
 ところが、同じく新幹線と大都市通勤、赤字ローカル線を抱えたJRでも西日本は、振り子特急でなんと国鉄型がまだ健在です。


 来年以降順次置き換えと言われますが、岡山と島根県出雲を結ぶ新幹線から陰陽連絡と特急「やくも」は塗色こそ替えていますがあずさ2号が唄われた1972年頃の同期が走っていて、ラストランを惜しみ訪れているファンもいますが、愛用者地元には失礼な東西格差です。
 首都の中央駅と、新幹線が止まるとはいえ地方の岡山発では比べると人員数は大差です。それでも中国地方の中心の県庁所在地岡山からの特急です。
 さすがに東日本はJR化後の新造車両も淘汰して2代も3代も代替わりする中で満を持した新型車両なので、JR西日本の意気込みは感じられるビジュアルでスペックでしたが、JR化30年くらいの差がついた状況での投入です。
 旧車両は安全面、乗り心地などさすがに限界ではないかと思います。いくら懐かしい走りとかノスタルジーを求めるマニアがおろうが、早くとっかえて欲しいものです。
 たしかに国鉄の時代の懐かしさというのはあります。
 日本がまだ発展し続けて、地方でも駅や電車に人が溢れ、迎えに来る人、送る人に温かみがあった時代のなごりが、来年の春にはいよいよ消えます。
 そんな時代を、もう日本人は昭和歌謡とともに旅立ち忘れてしまったのです。

学歴、職歴、思わぬ自分史を作る機会を得て

 まったく数奇な運命で64歳にして、公的機関で再び採用試験に合格しました。しかし何と高校以降の学歴証明、職歴証明を提出せよと言われました。
 30代ぐらいまでの第二新卒、過年度採用のための書式ではないかと思いました。40年も前のことであり、入社した鐘紡(カネボウ、昭和57年当時は漢字)株式会社という会社は事実上倒産しています。学校も卒業証書や卒業証明ではなく、休学なども含む在籍期間の証明、職歴も仕事撫内容までも含めていったい、そんなの本当に必要で、そもそもはたして手に入るのかと思いました。
 学校関係は成績証明は無理でも、在籍証明は出せるそうです。年金事務の時に逆の立場で学生特例猶予の時にさんざん他人にはリクエストしましたが、卒業ではなく期間在籍の証明で、ネットや郵送で申請して、速達やレターパックで返送してくれました。高校は申請書に3年のクラス、出席番号、担任が分かれば書く欄があり、そこは記憶はすぐには蘇らず、友人の助けを借りました。
 最大の懸念は統合、組織変更した会社の方です。幸い、退社時にも世話になった後輩が花王グループの総務にいていろいろ差配してくれて、入社以来の経歴をうまく組織変更とまとめて記入、代表取締役社長印を捺して返送してくれました。
 高校からの50年におよぶ人生のエビデンス、自分史が完成したのは壮観でした。走馬灯のように見て、これが最後になるのではなく、さらに輝かしいページを加えていけるようにしたいとは思います。
 最後にオチではないのですが、これを提出した後、人事グループは証明を出したところに電話で確認をしてウラを取っていました。その上で、内線で「昭和57年3月21日卒業から、4月1日の入社までは空白期間になりますがアルバイトなどせず無職でしたか?」との確認「はい」と応えましたが、そんな40年前の春休み何してたか、覚えてないなあ(笑)。
 年金事務所では受給資格の足りない人に厚生年金にあたるバイトをしていたら年金が増える可能性はあって確認することはありました。しかしたかが経歴書そこで一週間強バイトしてたと言って何が変わるのかとおもいつつ、何してたのかなと回想しました。社会人になる前でドキドキだったのでしょう。

あえて子供に跡目を継がせない考え

 京都の私学の高校、大学出身なので私の友人も二代目はおろか老舗の〇代目かの社長さんや、店主さんや、院長、住職などになられている人も多いです。京都ならではの呉服などの和装や、和菓子や和食、名店や老舗、伝統あるところを継がれて盛衰もある中活躍されています。
 水を差すつもりはありませんが、政治の世界では世襲政治家が圧倒的に多い中、非難もあり同一選挙区での世襲立候補を制限しようという案もでています。
 テレビなどでは、家業や社業を娘や息子に継がすのが難題のようなCMも流れています。
 継ぐ継がないは個人の人生の選択でもあり、また後継は経営の考えもあり、規模や定款にもよりますが、親としての人情も絡みます。トヨタや出光や多くの財閥系や家電業界はじめいろんな業界が創業一族などが世襲したり、幅を利かしている例もありますし、成功し好転しているところもあれば、それが失敗して弊害が増えているところもあります。
 芸能界でも俳優が2世3世で親の七光りというのか、話題性から飛躍するケースや、歌舞伎や能、狂言などは家が重んじられます。一方で、修行や訓練は、投資と成功の確率は別にして、音楽やお笑い、アスリートは家柄はなくとも実力で叩きあげて成り上がれる要素は強いです。
 いくら、親が偉大で有名でも、上手くもない歌や面白くもない芸は見向きもされません。
 財閥ではない明治から戦前の創業者、企業家は丁稚奉公など現場あがりの、家長を継がない次男以下の人も多いです。
 私が今とある文献を読んでいると、戦前からいくつかの業界では、組合などで親からはもちろん何親等かの血縁相続を代表者には認めないケースもあったようです。
 チベット仏教の最高位ダライラマがそんな感じです。
 
 あえて業界を維持し守っていくのには、世襲ではダメという考えです。新鮮な外からの血が入れやすくい、安易な後継を認めない決めていたというのは、子供や身内に譲りたいというに感情に反してはいます。
 国会に野党も世襲禁止の法案を出していますが、定年も含め決まりそうではありません。政治の弱体は決して世襲議員のせいだけではないですが、今国会議員になるのは世襲でないと難しすぎます。老害も含め、いろいろ仕組みは変えないといけないです。
 同族会社もいいところも悪いところもありますが、「企業」というイノベーションを考えた場合、やはり世襲では、言葉は悪いですがせいぜい地方都市のお店、中小企業ぐらいの感じがします。
 千尋の谷に突き落とすような親が減り、次期社長を約束された秘書のように促成するようでは議員も社長も先代を超えられないという考え方、それでも親の進んだ道を歩み、子に歩ませたいなら覚悟がいるということでしょう。

保険証以上にマイナンバーカードと統合が難しい?運転免許証

 運転免許証を持っている方にしかわからりにくい内容もあるので恐縮ですが、保険証に続いて国は運転免許証のデジタル化とマイナンバーカードへ統合を計画しています。デジタル化の推進指標です。
 保険証廃止もさまざまなところから反対が出てなかなか進まない現状、はたして運転免許証の統合は可能なのでしょうか。
 またぞろトラブルも発生して凄まじい反対の集中砲火を浴びそうな予感がします。運転免許証は紐づけ義務のない併用で、一本化も併用も、紐付けしないことも可能なそうです。
 今の各県の旧態依然の免許更新センターの、混雑する日曜などの会場の行列とそれを誘導し、検査や講習、支払い、更新免許交付までの流れを見ているとこれだけの人がかかっている仕事を無くすつもりは全くなさそうです。
 そもそも偽造防止や本籍などのプライバシー保護のため日本の運転免許証にはハイスペックなICチップが埋め込まれています。ここでも多くのコストがかかり、その機械やシステムをむざむざ廃止にはできないのでしょう。それにしても、このチップ、暗証番号で情報も開けれるのですがイマイチ何のためにあるのか分かりません。運転者側のメリットのほとんどない、オーバースペックの技術が利用者負担=国の人員維持や業者の利益で成り立ってそうです。
 マイナンバーカードのチップに運転免許証のデータを入れて紐付ければ、基本免許証は持ち歩く必要もなくなり、マイナンバーカードを出すだけで、免許証の提示、携行は要らなくなります。
 一本化の紛失時などの不安もあるでしょうが、失くす時は財布ごとなくなりそうですから、デメリットはそうないのですが、強制するつもりはないようです。
 パトカーなどの交通取り締まりもマイナンバーカード派と従来の免許証派、両方にハードも含め対応が必要になります。これは混乱が起きないのが不思議だと予想されます。
 パトカーへのカードリーダーの設置などもまた大きな経費がかかりそうです。業者も潤いそうです。
 それにしても、多くの県で免許センターが建物や施設が老朽化して、更新もしていますが、免許を取得する若者も減り、効率の悪そうな運営です。
 少し脱線しますが、国の出先機関は、私の見聞きする範囲でも外務省の大使館や領事館から、厚労省の労働局、法務省の法務局など、どこもそれほど清掃メンテナンスや修繕、バリアフリー化が行き届かず老朽化が激しいところが多いです。
 新しくすると無駄遣いが指摘されがちですが、働いている人も多いわけですし、市民との接点ですから、こういうところにはお金をかけるべきです。
 どうも税金で使う予算は新規のハイテクやハコものとか業者が儲かり、紐がついて管理がユルイところに行きやすく、地味な更新などを抑えて、削る傾向が強いようです。 
 免許証と保険証、私はマイナンバーカード一本、あるいはクレカや交通系ICカードも含めスマホに全部統合でいいと思います。今の若者は現金を使わず財布も持たないのですから、慣れです。スマホを大事に持てば十分です。

過渡期ですまされない保険証の不便 – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

世界と張り合えるリーダー

 岸田総理の支持暴落が止まりません。時事通信が11月10日~13日の世論調査で、内閣支持率21.3%の最低と打ち、今朝の読売新聞も17日~19日の世論調査で、内閣支持急落24%と1面トップで扱い、毎日新聞も21%と紙面の数値を見る限りかなりピンチ、退陣の可能性が現実味を帯びてきました。
 辞任ドミノと言われる閣僚スキャンダルや、政策の空振り、物価高が続き、相当追い込まれた感じもします。もはや何をやっても回復の目がでて起死死回生の挽回というムードではありません。ウクライナ電撃訪問なども、とくに結果を出すことでもなく、今回のAPECも中国ととくに何か進んだ話も決められませんでした。

 岸田総理の先日11月20日の日程を見ると(21日 新聞各紙首相動向)、0時APECが行われたサンフランシスコから羽田に到着し、公邸に入り、8時20分発の便で広島に行き、奥さんのお父様の葬儀に参列し、夕方帰京し、創価学会池田大作名誉会長の弔問をされている。

 トランプやバイデン、習近平、プーチンよりは若いとはいえ66歳、この長旅とハードスケジュール、疲れもある中で弔問に駈けつけておられる。身内のことなので後でも埋め合わせも出来ると思うが、さらに東京に戻り池田大作名誉会長のお参りもされている。やはり大変な立場をこなしている岸田総理だとは読みました。批判や物足りなさ、多くの課題も抱えてはいますが、精いっぱいというところでしょう。一国、自国のトップを本人でもないつまらないスキャンダルめいたもので足をひっぱるのは不本意、不謹慎ではないかと思います。
 日本の総理大臣は、大統領ではないので、権力はそこまでいきません。与党内でも基盤の弱い岸田総理ではやれることの限界はあります。人気が続き、権勢がそこそこ続いた小泉さんや安倍さんでさえ、スキャンダルも多く、経済をはじめ沈みゆく日本を救うことはできず結果的な評価はよくありません。マスコミにウケがよくうまく掌握していると、今の岸田さんのような集中砲火はなぜかありません。そういう面ではもう少し落ち着かせ、時間とチャンスがないと評価に至りません。
 閣僚があれだけいれば、スキャンダルのネタなぞいくらでも温存しているはずです。
 世界と渡り合える真に強いリーダーとなると、選挙制度から国会も内閣も仕組みを変えていけないとできないでしょう。今いる普通の人にいかに良い政策を実現させるかをサポートすることもマスコミの役目ではないかと思います。
 政治家がいなくなり、目先の支持率、選挙の事だけを考える政治屋、職業としての議員だけになっては、日本の国の巻き返しは難しいのです。


 

任命責任まで言うと – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

過渡期ですまされない保険証の不便

 デジタル大臣はときおり強がるが、まだまだマイナンバーカードが普及しないのと、保険証の紐付けもしていない人が多い。
 私の場合、今年職が変わり何度か健康保険証が変わり、組合→任意継続→共済→国保→共済となりそのたび保険証の発行もそこそこ時間がかかるうえ、マイナカードの紐付けはさらに長い日数が保留のままです。
 ぼちぼちカードリーダーを導入した医療機関も増えだしたのに、こんな時に1カ月以上、公務員共済の手続きは待たされます。
 作業が月単位のようで、2か月はまるまるかかりそうです。
 それと、かかりつけ医に聞くと、保険証確認やレセプトなど事務面で多少は楽にはなっても併用する人混在は当然続き、ごく完全移行はわずかの割合です。それと、診察券は必要で、一度マイナカードで受診すると割引にはなるがずっとマイナカード持参での受診を選択しないといけないそうです。医療機関を受診していて、対応しているしていないがあれば当然保険証と両方持っていかないといけません。

 労働局の雇用保険関係でもそうでしたが、一度顔写真なしのマイナカードでの手続きをすると、次からも必ずマイナカード持参での継続を強いられます。身分証明も保険証や運転免許証とかでは、次からはダメと言われました。
 これも変な具合です。
 どの医療機関でもカードリーダーを置いてもらわないと保険証を置いておくわけにはいかないので、マイナカードと保険証がいります。そして免許証も運転する時は携行が必要なので、運転される方はマイナカード、保険証、運転免許証の3枚は少なくとも必要になります。以前は免許証が顔写真のある最強の身分証明だったのにはそれではダメというのも融通がきかないところです。
 クレカや交通系ICカードまで普通に持ってるとなるとやはり5~6枚はカードが財布に入り、これにポイントカードなどが加わればぎっしりです。
 運転免許証のマイナカードへの移行、交通カードもクレカに統一の動きは出てきていますが保険証もこの鈍い動きで、まだしばらくは加速する感じはありません。
 反対の動きの一理は否定しませんが、健康保険証をタテマエでなくして、結局は暫定的に資格証明を出すなどという、ふざけたお金も手間もかかることをせず早く推し進めたらと思います。
 ある程度半強制的にマイナンバーカードを100%普及させ、保険証も免許証も持ち歩かなくても良い、顔認証でいけるなら番号と生年月日、氏名で本人ならカードなしで認証できるようにすればよいのです。
 スマホで顔認証できてから、いったい何年たっているのでしょう。
 本当に国のやることとそれの足を引っ張る人と、それを言い訳に儲ける業者のせいで、どこまで時間とお金がかかり、不便が続くのかと、まあ最後まで愚痴るしかない問題です。
 鉄道会社により、クレカタッチで可能になっていくよう開発されているようでこれは朗報です。パスモやピタパなどがシュリンクするかもしれません。民間に負けず早くマイナンバーカードもこういう進化を進めて欲しいものです。