コロナがもたらしたマイファミリー

 私事で恐縮です、私の家の2022年現在の家族構成は、私と妻、長女、長男の4人です。子供二人は大学卒業就職していますが、自宅から通っていますので弟が生まれてから25年ほどずっとこの構成は変わりません。

 長女が部活やバイトに明け暮れ出し、旅行会社に勤めてからは平日は深夜まで働き、土日の休みはあまりないところです。。私も定年前は仕事や通勤で帰りも遅く、定年後は私は早く帰っても長男が働きだし、これまたブラックまがいに残業が多く、家族そろって夕食というのは年始にあるぐらいで、年に数えるほど奇跡的なタイミングしか4人が揃っての食事はありませんでした。夜遅くなると4人とも揃ってはいるのですが、集まるわけでもなく、風呂や家事、、スマホ、寝床となてしまう時間でした。

 今般、8月7日に長男が高熱を出しコロナ発症、陽性と判定され当然家族全員が濃厚接触者になり、9日には中心的に看病していた長女が発熱やはり発症で、私のマンションは野戦病院となりました。

 長男は元々腎臓の難病を抱える基礎疾患者であり、私も3週間あまりの入院からやっと自宅療養に切り替わったばかりの肺膿腫、呼吸器系の疾患なので、緊張が走りました。

 幸い二人とも熱は何日かつづき、脱水手前まで行きましたが、軽症の範囲なので漸次回復に向かいました。私と妻もそれほど隔離された状況までは作れなかったですが、換気と消毒、手洗い、うがいなどだけで、何とか罹患することなく一番危険な時期は逃れました。2日連続の抗体検査陰性で昨日から私は職場復帰しました。

 思うにコロナはインフル並みとか風邪と同じというと大論争になっていますが、何より厄介なのは病気そのものより、医者に行って迅速に診察や処方がされずに自宅療養を強いられ、周りもまともに守れば物凄い制限をかけられることです。後は、大きな咳やくしゃみの極端な飛沫感染だけ防げば、換気などの対策しかないので、空気感染で体力が落ちたりしてうつるときはうつるので仕方ないと思うしかないと思います。

 お盆のこの土日と15日はそろそろ寝込んでいた2人も食欲が戻り、期せずして毎日、家族そろって家での食事になります。

 娘も「彼が家に来て挨拶したいと言っている」とチラリと、コロナ前に爆弾発言をしていましたから、この家族構成での日常的な食事はこれが最後かなあとも思われますが、そんな感慨もなくガチャガチャとしながらの毎日です。

新ワクチンや新薬の治験の謎

謎と言うと,反ワクチンみたいなので素朴な疑問という感じです。

 たぶん例の塩野義の国内新薬の治験の協力依頼の情報はあって、報酬とか検討してみたことがありました。仕事についていずヒマでお金がもらえたら、少しは医学に貢献してもと思いましたが、やはり止めました。
 しかし、今回緊急承認され、この10月中旬以降に接種されるワクチン、国内ですでに治験が終わって、12歳までの子供の治験データもあると報道されました。

 しかし、大人や高齢者でさえ、陽性かもしれないという状況で効果も安全性も定まらない新しい訳の分からない新薬や新ワクチンを接種する、もしくは何の効果もない生理食塩水や砂糖などプラシボ(偽薬)を飲まされ、実験台にされる人を探し、承諾してもらえる確率はそれほど多くないと思います。

 まして我が子をそんな実験台に了承する親が、お金を積まれてもいるのでしょうか。まあいたのでしょうが、子供の場合元々の感染自体が少ないので検体になる人を探すのが大変です。

 ウソのデータだとは何の確証もなく言いませんが、治験を子供まで説明してやってもらう場合に、そもそも発症しないし重症になどならない子供相手だけに、親がうまく丸め込まれやすい説明で終わっていそうです。

 その前からのワクチン効果や副反応にしても、今年になってからの自治体のデータとは年齢別のばらつきや、そもそも感染するしない、重症化するしないに関して大きく乖離しています。

 どこかで、都合のよい話でバイアスがかかって、こういう変なことがおこっています。

 薬品メーカーや医師会、厚労省の一人一人が大嘘をついているとは言いませんが、100%の信頼をおける流れは個人的に見て残念ながらありません。どうしても多くのメーカーの計測データや研究データは発表段階でキレイに見せるよう見事に加工プレゼンされます。それは素人が簡単に反駁できないような出来栄えになる場合もあります。
 そういう意味でコロナの初期段階では日本の厚労省は頑なにワクチン承認は遅かったです。その頃も日本に重症者も少なく治験が少ないのが承認が遅い原因とも言われていました。今となれば懐かしい時期ですが、それ以後ワクチンの契約が進み、細かい契約の中身はブラックボックスで政府とメーカーしか知りませんが、どうも結果的な治験データ提供も含まれているのは間違いないでしょう。それも事実だとして犯罪だとか悪いことではありません。

 新薬などの承認は流行への対応という旬のタイミングが必要で、拙速はいけなくとも迅速は必要です。今のパニック的な医療現場、社会を考えると薬の承認の際に厚労省は必要なものに全力を挙げ迅速にすべきです。

高校野球 プロ野球 メジャー 大谷翔平

 また野球の話で恐縮です。昨日、お盆休みなどで大谷君の記録がかかった試合ということで、朝MLB見て、昼間高校野球、夜は日本のプロ野球を見たとかいう野球ファンの方もおられるかもしれません。
 一応、延長や指名打者など細かいレギュレーションは違うけど、大まかなルールは同じ野球、ベースボールなのですが、やはり日本の野球とくに高校野球とアメリカのそれは戦術などは大違いです。
 まず日本の高校野球は、高校生の大会が異常なまでに報道される注目度が世界的にも珍しいアマスポーツの聖地的な場所で行われる伝統ある大会です。
 アメリカやヨーロッパで、野球やサッカー、テニスやゴルフなどの他のメジャースポーツで高校生や学生の大会に「甲子園」はありません。それだけ注目されても、高校生や大学として組織だった注目される大会が報道のトップにくることはないのと、すでに学生の段階でどんどんプロの所属になったりする場合が多いのです。

 その特殊な伝統的な要素もあり、昨日もあらためて、メジャーのあと高校野球観るとやはり全然違います。身体もだけど、体格は30年までくりとはかなり違い大きくなっています。戦術が違い過ぎて面白いです。ランナーが出たら、コンコンコンコンと面白いようにバンドする高校野球と、ランナーが出ても、ぶんぶんただ振りまわし、気持ちよく三振かダブルプレイですぐ攻撃終了ばかりかというと、あっという間に連打や2ラン3ランで大量点のメジャー。

 バントの確率や、日本人の犠牲精神には前にも書きましたが、日本のプロ野球の戦術にもあきらかにこの高校野球の戦術の記憶が指導者やファンにも焼き付いている感があります。たまに大谷くんのためにメジャーを見ても、やはりひいきの日本のプロ野球チームがノーアウトでランナーを出して凡退すれば、『なぜバントしない』とつぶやいてしまうようです。これは是非や確率、前に書いたので、置いといてとても面白い現象です。

 とりあえず、まったく違う戦術をとる野球だけど、大谷君は高校野球から、日本プロ野球、そしてメジャーで活躍しているのですから、その才能と努力、環境への適応緑はスゴイものだと思います。

 ベーブルースの記録という昨日の騒ぎは、何か104年前の記録でまだホームランキングがシーズンで11本という今とは野球が違う時代のもので、投手兼打者というのは今のメジャーでは誰もやっていないわけで、その意味での難易度は別格で、ケガなくやれば大谷の実力からすれば、投手で〇〇、打者で〇〇の複合的な数字は毎回何らか生まれます。

 実質的に前人未到であるということと、日本からメジャーにわたり環境の違いを完全に克服して、大活躍しているのを見るだけで、ベーブルースは関係なく、ただひたすらスゴイ。

コロナで危ない基礎疾患者?高齢者ってそもそも

 家族がコロナ、オミクロンに罹患しました。私自身63歳で現在肺炎、肺膿胸の治療中で濃厚接触者となりました。罹患した長男は難病指定の慢性腎臓病でまさに若いけど基礎疾患者です。

 ではコロナ、今オミクロBa5にほとんど変異した状況で、高齢者、基礎疾患者に対してはどういうリスクなのでしょう。

 効果が疑問視されているワクチンですが。高齢者、基礎疾患を有するものには未だに推奨されているようです。そもそも基礎疾患者とは何が該当するのでしょうか。高齢者とは何歳以上なのでしょうか。二つの該当が必要十分条件なのか、どちらかでも条件になるのか表現すら曖昧です。

 高齢者に至ってはワクチン接種では、最初は供給が間に合わず65歳が高齢者として優先で接種券が早く届き、のちにワクチンがだぶつくと60歳以上がひとくくりとなります。
 今回の第7波では高齢者で基礎疾患があり、高熱が続くなどの症状のひどい人だけ発熱外来から入院を検討されるようで、他は門前払い。しかも今回ははまた高齢者は65歳以上。60歳~64歳はホンマに調整弁にされています。バカにするなと言いたいです。60歳はまだ一部定年の企業も多いですが、再雇用推奨され働ける世代ですがどこの場面でも中途半端な扱いです。

厚労相の、コロナ関連HPで基礎疾患の範囲はデルタ株以前から変わっていません。
• 慢性の呼吸器の病気
• 慢性の心臓病(高血圧を含む。)
• 慢性の腎臓病
• 慢性の肝臓病(肝硬変等)
• インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病又は他の病気を併発している糖尿病
• 血液の病気(ただし、鉄欠乏性貧血を除く。)
• 免疫の機能が低下する病気(治療や緩和ケアを受けている悪性腫瘍を
含む。)
• ステロイドなど、免疫の機能を低下させる治療を受けている
• 免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
• 神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害等)
• 染色体異常
• 重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態)
• 睡眠時無呼吸症候群
• 重い精神疾患(精神疾患の治療のため入院している、精神障害者保健
福祉手帳を所持している(※)、又は自立支援医療(精神通院医療)
で「重度かつ継続」に該当する場合)や知的障害(療育手帳を所持し
ている(※)場合

・基準(BMI 30以上)を満たす肥満の方
*BMI30の目安:身長170cmで体重約87kg、身長160cmで体重約77kg

 私の肺は呼吸器疾患、家族も腎臓でドンピシャですが、いろいろかかりつけ医や入院時に医療関係者に聞くと、とくにオミクロン以降はあまり深刻にならなくてもいいようです。

 非常に思い疾患を抱えている場合にコロナに罹患すると肺炎や心不全につながるという意味合いで、そもそも「ただの肥満や」「高血圧」などこのリストのままでは、30代半ば以降の中高年にはざらにいます。メタボの煽りで検査やらで大儲けした厚労族医薬系のせいで、このあたりの心配されている向きも多いですが、オミクロンが一気に呼吸不全まで重症化した例はほぼなく、むしろワクチンによる心筋炎などの循環器系疾患や悪性腫瘍の悪化の例の方がゼロとは言えない頻度のようです。

 少し前のデータですが昨年4~6月に感染者情報を管理するシステム「HER―SYS(ハーシス)」に登録された32万2007人のデータを分析したものが厚労省から発表されています。40~49歳、50~64歳、65歳以上の3グループに分け、疾患の有無が明示されているデータだけを使って致死率を比較しています。ここでも64歳までが一つのくくりです。

 高齢による重症化リスクもある65歳以上では、致死率は慢性腎臓病で17・97%だったが、疾患がなければ5・30%。がんだと11・77%、ないと5・40%、COPD慢性閉塞性肺疾患だと13・42%、ないと5・63%だった。一方、肥満は7・69%、ないと5・69%、喫煙は6・93%、ないと5・53%と、リスクは高くなるが差は大きくなかった。比較的若い40~49歳では、基礎疾患があるほど致死率が高いが、いずれも0~1%台で高くなかった。

 これが今年からさらに弱毒化してオミクロンになる前ですから、いろいろ重症化や後遺症が残った例もクローズアップされますが、統計的な確率は極めて低いとういうことです。コロナ=風邪、インフルエンザ並みというと非常に不毛な議論が随所であがりますが、風邪なみに流行しだすと誰もがかかる病という意味です。

 決して風邪と甘く見るという意味合いではないのです。(ここで議論がずれて、重篤化した例を挙げだし議論する人がいます)インフルエンザでも手遅れになったり、治療しないと無くなるケースもありますし、免疫も体力も弱い高齢者などは39度の熱が続けば危険です。コロナ以前のインフルエンザの流行によって施設の集団感染で致命的なケースもありました。
 あまりにも感染者が多く、その99.99%までが重症化しない。現在重症病棟をしめている多くの患者は元々基礎疾患を持っていた人が罹患したケース、中等症に患者の入院診療が医療機関の目詰まり(救急車の入院たらい回しなど)で遅れて処置できず悪化したケースです。
 いちいち保健所にまどろっこしい手続きが必要とか、一般外来、街医者で診療をしないとなると、保健所や救急、一部の医療機関に著しい負担がかかり、この目詰まりが病気そのものよりも無駄で深刻な時間のロスを産んでいるということです。

 解熱剤にしかもらえない軽症が多いのであれば、解熱剤さえストックしておけば病院にいくのも、つながりにくい保健所に電話するのさえ無駄なことに思えます。かかりつけのお医者さんが適切なアドバイスをしてくれたら、心理面でそれにこしたことはありません。
 幸い私の家の近くのかかりつけ医は基本的に、大っぴらには言わないもののコロナは風邪説をとっておられ、発熱していても診察していただけます。医は目の前の人を救う「仁」術のはずです。マスクやワクチンにも今さら効果がなく、武漢ウイルスにしか効かないワクチンを未だに打ち続けて報酬を得て、いざ高熱が出ても診察拒否、発熱外来のある受け入れ病院に回すだけの「算」だけのお医者さんが増えているのは残念なことです。数は少なくともいつもかかっている患者さんがワクチン接種後不調になられて例を深刻に受け止めて疑問を投げかけるのも医師の「仁」の形だと示されています。
 今回もいろんな局面で、仕方なくルールで杓子定規になる方も見ましたが、とくにかかりつけ医の冷静で適切な診断、アドバイスに納得、安心できました。

 64歳までが半端な扱いと嘆きましたが、還暦を過ぎたら、ある種の悟りは生まれました。70歳や80歳以上の方にお聞きしましたが、まだまだ60代は高齢とは言えない場合が多いようです。かといって無理ができる若さはありませんので、体力は見極めある程度感染予防は周りのためにも必要ではあります。

 どうやら70過ぎまではコロナでも、幸いまだ急に死ぬことはないようです。

 生き永らえることだけに執着することではなく、まだ生きていられるのであればその運命に感謝してできることを精一杯やっていくだけです。

年金もらえるの男性なぜ遅い

 ちょうど60歳を過ぎたあたりで、われわれの年代は男性はまだ年金が1円ももらえませんが、同年齢の女性、同級生たちは報酬比例部分をすでに貰い始めています。
 定年が、まだ再雇用はあるとはいえ60歳というところが多く、男性で仕事をしていない場合無収入で年金を貰うまでの待機年齢になり、人によっては結構厳しい生活という話も聴きます。一方、女性の場合でもかつての想定以上で20歳過ぎからずっと働いていて、産休のブレイクがあっても厚生年金が長い方は65歳からの基礎年金よりも多い報酬比例の厚生年金を貰っておられます。かつ、お仕事にもついておられる方、ご主人も働いておられるという場合はかなり家庭はリッチです。


 昭和16年制定の「労働者年金保険法」により、年金というものができました。このとき、年金を貰える被保険者は男性だけ、受給開始年齢は55歳でした。昭和19年に厚生年金保険法と改称され、被保険者が初めて女性へとの支給が決まりました。このとき、受給開始年齢は男女ともに55歳でした。

 定年が55歳の時代ですから、定年まで働けば年金待ちの待期期間などありません。本来これが理想的なスタイルですが、定年も延びそれ以上に平均寿命が延び、男女の働き方や役割も時代とともに変わってきたので少し厄介になってきました。
 
 昭和29年に厚生年金保険法が全面改正され、男性の受給開始年齢が55歳から60歳に変更されました。とはいえ、いちどきに変更されたのではなく、4年に1歳ずつ、昭和32年度から16年かけて引き上げられました。女性の受給開始年齢は引き上げられず55歳のままでした。
 
 このとき、「定額部分+報酬比例部分」というやや難しい仕組みができました。基礎年金と合わすと2階だての上に屋上があるような感じです。
 
 昭和36年には国民年金法が施行され、国民皆年金体制が整いました。国民年金の受給開始年齢はタテマエ上65歳であり、60歳で国民年金1号相七納付義務なしは現在まで変更はありません。厚生年金は55歳開始のままでした。
 
 昭和60年の改正で、厚生年金部分は男性の受給開始年齢は60歳から65歳に、女性の受給開始年齢は55歳から60歳に変更されました。ただし、男性については60歳から65歳まで特別支給の老齢厚生年金を受給できるものであり、女性については3年に1歳ずつ、昭和62年度から12年かけて引き上げられるというものでした。
 
 ①平成6年の改正では、老齢厚生年金の定額部分についての引き上げが行われています。受給開始年齢は、男女ともに60歳から65歳に引き上げられましたが、男性の場合は3年に1歳ずつ、平成13年度から12年かけて、女性の場合は3年に1歳ずつ、平成18年度から12年かけて引き上げられました。
②平成12年の改正では、老齢厚生年金の報酬比例部分についての引き上げが行われています。受給開始年齢は、男女ともに60歳から65歳に引き上げられましたが、男性の場合は3年に1歳ずつ、平成25年度から12年かけて、女性の場合は3年に1歳ずつ、平成30年度から12年かけて引き上げられるということになっています。この引き上げの微妙なずれが現在の男女差になります。
 

 男性の場合①の定額部分の支給遅れが終わって、遅れが今の②報酬比例部分に移ってきたのです。 男性を支給開始60歳に変えたが、当時は女性の方が早く辞めるという事が普通だったから女は据え置きの55歳のままでした。 それを、次は男性を65歳に、女性も12年かけて60歳に引き上げることに決まりました。その時点で男性については現在の方法で65歳未満の特別支給の仕組みを決めました。 その後、女も65歳に引き上げることに決まり最終的には同じようんするのですが、その時には女は60歳へ引き上げる過程にあったため、常に5年遅れで男性の後を追う流れになっているのです。 つまり、男女の雇用に差があった時の年金制度を、雇用の差が無くなってきたので今は男女差を解消する過程にあるということ。この方法がいいか悪いかは別として、20年以上前に国会で決めたことをそれぞれ12年ずつズレながら実行されているので。表で見てもすごく煩雑です。建前としては国民の承認のもとで決めたという事になるわけです。

 他にも遺族年金の受給など女性優位な点があります。次の機会にのべます。完全に男女平等にするべきという意見と雇用や習慣の実態、時代に合わせているようで仕方ないという意見もありどちらが正解とはいえません。健康保険料介護保険料などでもそうですが、支給や給付などが変わる場合、1年や1歳違いで大きく変わるのは負担も大きく不公平になるため、激減緩和、激変緩和のため10年とか12年とかかけて毎年のように金額や仕組みを徐々に変えていきます。このやり方は趣旨は分かりますが、煩雑になり、仕組みと趣旨が分からないとなぜ毎年変わるのかという混乱や不満を産んでしまいます。

 個人的には私は激変緩和は止めて、タテマエ通りに一気に改訂して、不公平の影響の起こるところに別枠一時金を支給すればいいと思います。一つの制度だけでも担当の役人がよく理解して、数年にわたっての経緯を一般の人に説明しないと分からないこと自体おかしいものに思えます。

ミサイルは迎撃する機会があるのか

 中国もEEZにミサイルを撃ち込み、北朝鮮は相変わらず不定期に頻繁に公海やら日本近辺にも飛ばしてきます。

 GPSとかで、この動きは把握していないのでしょうか。一度でいいから情報を入手してイージス艦かペトリオット(PAC-3)でピシャリと迎撃して、撃ち落とせば爽快な気もします。

 もちろん、政治的な命令系統や兵器のスペックなど難しさはヤマのようにあるのでしょうし、専門家や軍事や兵器のマニアには無理と言われそうです。しかし有事になったらそんな悠長にしていられるものかとも思います。
 だいだい、イージス艦一隻に2500億円くらいかかかっています。

 「今、戦闘機より物価高を抑えろ、軍事より年金に回せ」とか言われていますが。イージス艦は戦闘機、ミサイルシステムより桁違いに高く、最初の導入では自民党のハト派でさえ疑問を投げ掛けました。いつの間にか、今は8隻導入されています。4兆円くらいかかってます。国葬の1000倍以上です。地上システムのイージスアシュアはさらにバカ高い上に、地元の危険で反対も出て、イージス艦でということになっています。

 防衛費全体の年間予算には大きくはみ出るイージス艦の値段は特別のようですが。自衛隊の弾薬補給や演習費用まで切り詰めて、バカ高いイージスに本当に出番はあるのでしょうか。かつて、第二次世界大戦で大艦巨砲時代の終焉を読み切れず持ち腐れのまま沈んだ「戦艦大和」になるのではないでしょか。

 あるから、安心とか、抑止力になっていいるとか言っても、ミサイルは予告なくバンバン打ち込まれます。イージス艦が、最近の局地戦や内戦で活躍した話もあまり聞きません。海底や内陸でも幅広く迎撃できるならもっと汎用に活用できるスペックのはずです。

 軍事産業は上手いプレゼンか圧力で売り付け、親米派や軍事評論家は有効なように評します。しかし実はあらかじめ「戦争をしますよ」「ここにミサイル打ち込みますよ」となってバンバンミサイルが来て、やっと当たるか当たらないかというレベルではないでしょうか。細かいスペックや確率は不明ですが、まあどう予測してもそうです。「源平合戦」みたいな名乗りを上げての戦争ならいざ知らず、現代の有事は策謀の中で一気呵成に発生します。
 こんな絵空事的なシステムにあまりにもお金をかけすぎている気がします。人手をあまりかけず、兵士も市民も絶対に守れる盾、シールドならいくらお金をかけてもいいでしょうが、ミサイル着弾の報を聞くたび、うさん臭さと無駄遣いを感じ、「戦艦大和」を想起してしまいます。

マスクをつけられない!で実感すること

 肺の疾患で入院しておりましたので、いまだに肺が2割前後機能していない状態です。暑い夏どうしても汗を含みがちな不敷布のフィルター効果の高いマスクは息苦しいことが判明しました。
 少し激しい動き、階段の上り下り程度で息が切れた上、酸欠になるとマスクをした状態では回復しないのです。頭も足もフラフラとなりまして、やや危険な状態となります。

 で、残念なことに見ず知らずの人ならば仕方ないのですが、肺を患ったこの苦しそうな体調の時も鼻マスクや顎マスクで青息吐息してるところに、平然とマスクをしっかりつけなさいという無粋というのか融通の利かない想像力に無い同僚の方もおられます。マスクを忘れてるわけではないし、外の方に会うとか話すわけでもないので、職場内にずっといる場合、たとえ感染していたとしてもマスクで防御する効果はほとんどない、変わらないのにまったく上から目線の横暴、無知としか言いようがないです。

 マスクに意味がないなあと実感できたのは、同じ場所に濃厚接触者がいた場合です。飛沫感染ではなく、空気感染ですから、長いこと一緒にいればマスクに効果はほぼ意味がなく薄れます。空気の入れ替えこそが大事だし、手洗いやうがいも大事だけど、とくにマスクはコロナに関して言えばあまり意味はないです。あえて言えば他の感染の飛沫を防ぐのと、汚いところを触った手で自分の鼻や口を触ってしまう恐れがなくなる程度。それも手洗いやうがいでだいぶ防げます。

 もう多くの国でマスクしていないのに、本当に日本人はクソ真面目というか、撤退の方法を知らないのです。ここまで来ると真面目ではなく、全体利益を損なう愚かモノです。
 ワクチンもいろんなところでボロクソに書いてしまいましたが、ワクチンとマスク以外に感染防止の手段を思いつかないからなのか、そんなに恐れずとも毒性薄く、重症化しないのでそのうち収まるよでいいのです。ハンドソープや消毒液はそこそことして、紙コップとうがい薬がもっといろんな場所に常備されてもいいと思います。

 


 

戦後77年 決して戦争により無念の死を繰りかえさない

 戦後77年ということはもう戦争を実質的に体験した人がいなくなっています。
歴史を正確に伝えるのは、思想による思惑、それぞれの時代背景などで難しくなってきます。
70年以上前のことをドラマや映画で再現するにも考証極めて困難で、衣装や小道具、メイクを拘ったところでしょせんは現代からの想像になってしまいます。歴史の中の重要な部分に間違いが無いように考察していくしかありません。

 今年は5月に広島を訪れ、本土復帰沖縄は訪問できていないですが、沖縄戦や沖縄の歴史や文化に関する本を読み漁りました。

 期せずして、ウクライナの戦争が起こり、東アジアの情勢もここへ来て米中の緊張が高まり『戦争』への不安が戦後の中でも最大級にこみあがっています。

 広島市内の川を見て、この川にいくつもの死体や、被爆で瀕死の人達があふれていたという思うと恐ろしいです。5月だというのにもう暑くて、すぐにコンビニや自販機で飲料を求め、好みの冷たい飲料を選んで飲める、当たり前のようなことが、酷暑の8月の空の下、ままならず無念の死を遂げた人々、病に残りの人生を苦しみ戦後の平和と繁栄を愉しむことなのできなかった人。

 長らく住み続けた自分の家も街も失い、さまよう人々の難渋も、快適な旅しか知らない世代に想像できるでしょうか。

 国家のためと信じさせられ、仲間の国との約束のために、戦争への道を安易に選び、話し合いを否定する層の方もおられます。自国民を危険にさらし何が保守、愛国かと思います。
 国家のため、国民の、家族のために戦うのは当たり前のことです。しかし、他国のために戦う、戦わされる、ましてや目先だけの軍需産業にためには別です。自分の顔や家族の顔が殴られ命の危険があるなら、拳を上げるのはやぶさかではない。ちょっと、足に水がかかったかどうかで、喧嘩をあおられるのは愚かです。今の情報社会はその愚かを煽ります。

 戦争のトリガー、きっかけになったことは常に陰謀、タテマエを利用した情報の操作です。いつも国民は騙され、義憤にかられ正義と信じこまされて、あとで真実を知ります。ここ50年くらいの内乱、戦争をちょっと調べれば良くわかります。
 

沖縄の本3 日本は米中の狭間で再び沖縄を見捨ててはいけない

 同じ『沖縄論』でヒットしたので、読んだこちらは岩波書店で2010年に出版された評論で、す。副題は『平和・環境・自治の島へ』というテーマです。
 戦後、復帰後の沖縄政策の評価から、米軍再編、基地政策の経緯、経済と環境にとくに重点を置いています。岩波でイラク戦争時にも沖縄基地問題とを評論したブックレットなども出しています。

 データも豊富っで分厚い内容ですが、やはりアメリカの横暴さとともに日本の主体性の無さが見られるのと、当然沖縄の人にとっても立場によって評価は分かれるところでしょう。
 平和と自治と、そしてやや欲張って環境というものまで全て達成するには大きな課題があるとともに、今般も米中の対立が囁かれるなか沖縄が再び危機に瀕する時に大多数の日本人が本当に沖縄の立場を理解しているかというと大きな疑問です。

 月刊『HANADA』などで保守の論客、櫻井よしこやらは中国がやがて沖縄(琉球王国)も歴史的に支配下だったことを持ち出しかねないと脅威をあおりつつ、中国も沖縄も見下したような認識がありました。
 確かに歴史を知らないと、沖縄という日本の領土が侵されるという危機意識が中国脅威、米中対立を深刻なものとしていまいます。それは親米の論理、アメリカの思うつぼです。
 沖縄の歴史の惨さを見れば、アメリカ、そして日本政府は沖縄を発展させお金をばらまいたと恩には着せますが、常に差別と略奪、利用してきた背景があります。

 こういう論調になると、すぐ親中、反日だという批判で親米保守が騒ぐのですが、真の保守、愛国は自国にプライドを持ち自主、自立から始まる訳で、米中にそれぞれ気を使い靖国神社も参拝できない総理、政権のどこが保守なのかということです。そして明王朝や中国よりも沖縄の県民の自主、自立を考えてこそ、沖縄が本当の日本、日本の成員になる訳です。この理論は沖縄がやがてチベットやウイグルになると脅威を唱える人にはなかなか驚きと怒りでしょうが、実は沖縄はすでにアメリカや日本にとってのウイグル的扱いをされてきたのです。アメリカは常に打算だけの戦争国家です。
 かつてはオイルショック後に日本も中東と独自外交をした強者もいました。中国が怖いコワイというだけで、まともな日本の国益を担う外交ができていないです。
 親中ということで揉む消すのではなく、対立軸だけに向かっても平和は遠のくだけで、再び沖縄は戦場になる危険をはらむことになりかねない今の世相です。

 沖縄の歴史を紐解けば紐解くほど、現在の不安がこみ上げります・

 

病気や介護にお金はかかる

 ファイナンシャルプランナーが家計の点検をする際、項目として毎月定額で出ていく、携帯電話料金や生命保険や医療保険の見直しを良く提案します。
 私も現役のサラリーマンで住宅ローンまで組んでいた時はかなりの保険をかけていましたが、もう少しの障害保険とガン保険っだけにシュリンクしていました。
 毎月出ていくものを抑え、めったにがん以外の病気で長期に入院することはないと思っていたら肺の膿瘍、肺炎で20日間入院してしまいました。高額医療の限度額があるので、保険料分払ってた分に比べると払い過ぎでもないですが。限度額に含まれない食事代1食460円は結構計算に入ると痛く感じます。これももちろん普段の食費が当事者分はゼロですから丸々損ではないのですが、病院の食事ですから何だか損した気持ちも重なります。

 個室を選ぶ人も最近増えたようで、差額ベッド代も入院が長くなると、長期旅行なみにかかります。トイレが共用で他人のいびきやら雑音が気になって養生できない人は結構いるようです。庶民には個室は高値の華、病院は苦行です、

 差額ベッド代も食事代も医療費控除の対象にはなります。しかし税額控除なので税率の分しか返りません。

 私のように有給休暇を使いきり有給の病気休暇がない企業などでは、給与ゼロになるので、健康保険から傷病手当金がでます。日額報酬の3分の2です。大企業や公務員の正職員には病気有給休暇なるものがあり、制度としては優れています。高額療養に上乗せのような補助の出る健康保険組合もあり、1カ月の自己負担を2万円程度までに抑えてくれます。やはり大企業は恵まれています。自己負担が限られるとはいえそこまでの負担プラス食費などが想定外支出となります。

もう少し療養や介護にかかる費用を大きく見ると、老後の資金設計の中で占める割合は高くなります。年金生活で今の暮らしの3分の2か2分の1程度にシュリンクすれば良いという計算が大きく崩れる場合があるのです。まして年金だけでは毎月持ち出しになるような試算が出ていた人はあっという間に貯金などが底をつきます。

 今から老後を考える人は、普段の節約ももちろんですが、資産の運用や、できるだけ老後も働くなどして余裕を増やしておくことにこしたことはありません。