正義

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 前にも書いたかもですが。高校生のとき、友達と電車で不正乗車、キセルとうかか過少申告をしてこっぴどく怒られました。

 お金がない訳でもなく、どうせ分からないだろうという傲慢で甘い考えでした。
無人での野菜販売や、最近導入されているセルフレジでもそうですが、少し悪いことを考える人が、見つからないだろうと、犯す罪は悪質なものです。
 法律には、一つ一つの条文に難しくそれが書かれていますが、少し考えれば何が正義、何が正しいかは分かるものです。

エスカレーターは止まって乗る なかなか慣習が立ち切れない人達

 かつては、東京では右を空けるとか左をとか、つまらぬ地方ネタに使われた。エスカレーターの片方を急ぐ人に空けた慣習も今は昔。エスカレーターに立ち止まって乗るよう努力義務を課す自治体も現れ、だいぶ両側に止まる人が増えました。
 それでも未だに、私の地元では片方(左)に人があぶれ、右側がガラガラという地下鉄の駅が見かけられます。右に堂々と止まっていると、駆け上がろうとする人も来ます。
「急ぐなら階段です」なので、迷惑なのですが、動いているエスカレーターで走るとダブルで早いとでも思うのでしょうか。さすがに突っ立てると邪魔だと避けて、左の空いた段に入るのを何だか横抜かしで間に入られたように下の人に見られます。これもイヤな心理です。
 

 事象は違い、諸説ありますが、高速道路も最近はファスナー合流と呼ばれる、最後のところで交互に合流するのが、最も渋滞しにくくする方法だそうです。これも知らない人は割込みだと感じます。
 こううものはビジュアルなどで徹底して効果を理解して統一して欲しいものです。

サービス残業は良くない

 あまり長い期間ではなかったですが、労働局という役所で3カ月半ほど働かせて頂きました。
 労働環境。働く条件とも、さすがに悪くはなかったですし、学びも多くありました。。
 残業というのが、契約上もですが、全くないように気を配っていただきました。
 役所の中には、噂される働かないけど、クビにならない職員もおられるそうでした。
 しかし、私の上司は、キャリアのコースからは出遅れていても、よく気を配り自らバリバリとよく働かれていました。ご自身の残業は多く、ひょっとしたらサービス残業もあり得るかもしれませんが、制度上も間違いなくしっかりしています。
 サービス残業の問題も含め、残業の問題は随分昭和の頃からは社会全体では改善されました。公立中学や高校などの教師のみなし残業問題も表には出だしていまし、それに近いかもっとひどいブラック企業はまだまだあるかもしれません。ただ、多くの企業、店舗でも残業や処遇、休暇など労働に関しての意識は格段に令和の今の時代は改善され、しっかりシステム化しています。
 残業は、本人にお金が渡るだけでなく、会社では人件費がかさみます。さらに、一人を認めると、部署や他の支店などにも公平を保たないといけないかもしれません。
 私が残業をつける上司の立場でも、しっかりキリよく仕事をして欲しいという反面、現場などで事後や勝手に残業が増えるのには、困惑がありました。
 実はこの問題は、上司にリーダーシップがあり、組織が仕事の流れや問題点を把握していないと、根深い課題のまま残っています。
 同じ仕事を与えられても、能力差で時間内に終わる人のある人、残業になる人が出てしまうのです。これは残業が認められようが、認められなくとも不公平です。
 この問題は、やはり凛として仕事のあるべき姿を基本の労働契約通りとし、イベントやトラブルなど上司が認めた際以外は原則残業禁止でいかないと無政府状態になります。
 かつて、私もオフィスではなく、部下は派遣先の流動性が強い現場が多く、ついつい押し切られることを経験しました。それが、彼女らの固定給に近い形になるのも、本人は周りにとっても痛しかゆしのところもあるのです。
 自分は未熟だと、進んでサービス残業を買って出る派遣社員もいて、これも実はその場では重宝されても、あとを任された人は大変になりました。
 きめ細かく、仕事内容と本人の力量掌握で、原則残業なしを目指し、仕事ができる人は評価される。今どうか、なかなか微妙ですが、できないことはないと思います。

昭和史からの裁判 水俣病

 たまたま、昭和史の本を眺めていて昭和40年代の「日本株式会社の功罪」という一冊に、私の小学校時代の世相写真とともに、高度経済成長に伴い、日本の主要産業が重化学工業にシフトしたため、「公害」という新たな言葉とともに、裁判が始まったことが書いてありました。
 佐藤内閣時代の懐かしい写真、当時日米繊維交渉もあり、綿紡中心の繊維会社だった私は勤めた化粧品会社の前身も大きな転換期を迎えました。
 明治以降、絹紡や綿紡などが主要産業だった日本は、重化学工業により大きく発展し、世界の先進国へと成長します。しかし、その過程の暗部に公害の問題がありました。
 一時代も半世紀以上前の歴史と思われた名前が報道の一面に出ました。当時から引きずった公害裁判の判決が大阪地裁で先日下り、国とチッソ側に賠償を命じるものでした。
 小学生が耳には入れていた水俣病という、病と地名、社会の授業で学んだ四大公害裁判。そんな昔のことと言われますが、昭和から平成、令和まで苦しみぬいた方々がおられることに驚くばかりです。
 青春ドラマや特撮ドラマを見ていた子供が、還暦を突き抜けるまでの間、ずっと裁判をしていた人達がいたのです。金額や中身などもあれっと思いますが、内容な詳しくは触れませんが、ただただその長い時間の経過を耐えた被害者をリスペクトするしかありません。

 政治 行政、季節のボヤキ

 岸田総理が一昨日(2023年9月26日)、経済対策を指示している。物価高対策、賃上げ支援、投資促進等々であるが、税収が増えた分、国民に還元し、減税に繋がる対策、方向性ではあります。社会保険の負担も軽減せよと指示はしています。

 しかし、総花的というのか、目の前だけの解散総選挙対策という感じは否めません。一体末端まで降りて効果的な対策になるのか、法律を変えてまで根本的に見直すには時間もありません。
 国家を転覆させたいと思うほど反政府的でもなく、どちらかというと伝統的な日本が好きで保守的な考えを持つ人も、いざ一つ一つの局面ではどうも今の政治、行政のやることには不満も多いのではないでしょうか。

 丁寧に説明する段階で、説明する側でも課題が見つかり共有して改善するような小さなことが多いのですが、なかなか閣僚まで届きません。結果、目前の支持率や選挙を気にして炎上を恐れ無難に無難に、骨抜きの中身の割には煩雑な形だけが残る政策が多いです。

 子育て支援少子化対策、物価対策、年金や社会保険、インボイス制度、税制改革、明るい未来とまでは行かずとも、納得がいくものが少なすぎる。マイナンバーカードの不毛な攻防も、何かその後に明るい者は、トップはがっつり見せたらよいのにと思います。

 むし暑い、煮え切らない季節が続きます。

役所の申請主義 マイナンバーカードで簡略化の過渡期か

 やや難しい言葉でいうと、日本のさまざまな行政、社会保険などの手続きは申請主義です。
 申請主義とは
 サービスの利用に本人や家族からの自主的な申し出(申請)が必要であることを いいます。 申請主義に基づくサービスの利用においては、利用者が自分自身の問題について理解した上 で、必要なサービスを選択・決定し、その利用希望を表明することが求められるのです。
 役所や年金事務所での経験ですが、こういった仕事に関わりながら、いざ自分が逆の立場になると、めんどくさい上、そういえばこんな添付書類が要るんだと辟易します。
手続きを受ける側でお客さんに「マイナンバーが分かれば、役所はオレの情報なんてみんなお見通しじゃないのか」と逆切れされたこともあります。
 国民年金の保険料を失業特例で免除する場合なども、督促は何度も出します。未納者は自ら申告し、離職票やハローワークの失業給付の証明などの添付をすれば免除されます。受け付ける側はまさに、厚生年金の履歴で失業されたのはほぼわかっていることで、添付書類を求めると紛失しているケースもあります。再発行依頼を本人がして再度提出させるのもなかなかのハードルなのですが、それが申請主義の原則、ルールですからやってもらうしかありません。
 若干守秘義務にもかかりますが、当然、離婚して絶縁の配偶者の失業証明など、入手不可の場合など、年金と雇用の組織で連携すれば調べて対応する方法はあります。しかし、そういう事情が無い方は、自分で書類手配しないと受け付けません。
 めんどくさいお客さんに対して、裏技的に対応すれば、ゴネたらあそこではやってくれたと広まれば拡散して大変なことになります。その局面では親切でも、全国で統一するサービスになりません。
 年金の請求手続きに、住民票、家族の戸籍、雇用保険、通帳などがどれだけ、なぜ必要か、実際には調べればわかることも多いはずですが、これもルールです。相続や年金受給などは、間違いが許されないのは分かりますが、不正を行う方もしたたかに揃えてくるかもしれないので必ずしも抑止効果とも思えませんが。
 簡略化は出来ないと分かっていても、書類を早くそろえるのが意外と難しいものです。私が民間企業を定年退職した時は、有給を取る前の最後の出社日に、退職日(予定)を記入した離職票が貰え手続きはタイムラグ少なく進みました。
 ところが直近、2カ所では、離職票も社会保険喪失証明も相当な時間経過後に送られてきました。健康保険を切り替えるのに時間が経過するのは、持病で通院している人などは大変面倒くだいものです。
 離職票は賃金系計算があり正確に出すのは時間がいるのもわかりますが、社会保険の喪失証明はその場で出せる程度のものです。
 離職票も、離職月の賃金が結局未入力、手書きが多く、失業給付の際は直接やり取りされます。要は本人が持ってるかだけの話です。それなら、公務員の退職辞令同様、記入項目は離職しましただけでいいはずです。社会保険は扶養者や、健康保険など加入未加入ありますが、それを記入する欄を設けた離職証明書にすれば、一元化できます。
 転職をしたことの少ない方にはわかりにくい話ですが、ハンコをなくす以上にムダな書類を減らすことを考えないと行政もスリムにはできません。マイナンバーカードに保険証を統合するという、大きな改革を進め、セキュリテイや紐付け間違いで騒がれますが、一つ一つの申請の添付をこれからどう簡略化できるかということを、本当にわかって進めているのか、大小無数のハードルがあり、そのハードルが無くなることは市民の煩雑な手続きが一つ減るということなのです。

日本の漁業を応援しよう

 日本は海に囲まれた水産大国です。
 海に囲まれているので、陸上で国境を接している国はないことは地政学として幸運に感謝しないといけないと思います。
 地政学という言葉を使って、東アジアの現在の政治情勢を鑑み、北朝鮮やロシア、中国に囲まれた日本を必要以上に憂い、国防に結びつける人もいます。しかし、東欧や東南アジア、中東の陸続きの国と比べ、海の国境しかない日本の防衛は、海洋と空、サイバーなどに重点を置け、どちらかというと漁業を守ることに注力することも主要な国防のひとつです。

 今、日本の漁業、獲れた海産物が風評の被害にさらされています。
 輸入を拒む国が現われたのですが、それ以前に日本の国民もまた、日本の漁業に感謝し、漁業関係者をリスペクトすることを忘れがちではないでしょうか。
 正月の食材や、居酒屋のメニューを見て、以前お笑いの大御所が、「ニシンだとかカツオだとかマグロ、どうやって獲れるねん、命懸けやぞ、俺やお前らには無理やろ」と言っていました。
 まさに、その通りで、近代的な漁法が発達しても、第一次産業の漁業の担い手は、怖らく減っています。
 そんな中で、日本人が当たり前に魚を食べ、漁業関係者に感謝する気持ちは忘れていけないでしょう。

運命の格差は最後は帳尻があう?

 私立も今はありますが公立の小学校の通学地域に住んでいた頃、この頃が一番学力や家の財力に格差があった子供たちでした。
 今思えば、先生は給食費を払えない子供を他の子には見えないように連絡していてくれました。
 いい服を着ている子供も、そうでない子供もそれほど差別の意識などないまま、今思えば狭小なグランドで遊んでいました。大手商社役員の瀟洒で大きなグランドピアノのあるような家の女の子もいましたし、どこに寝るのだろうという小汚いアパートに親子で散らかった一部屋しかない子や、狭い路地の奥の古い傷んだ家の子もいました。
 それでも、どこの家が羨ましいとかは当時あんまり思わなくて、しいて言えば自分の家が落ち着くという程度でした。
 小学校4月や5月の生まれで身体の発達が早く、少々勉強ができても、中学高校、大学と進むにつれ、自分がずば抜けた人間ではなく、個性はあってもしょせんはありきたりなものではと誰もが痛感するものです。

 中学は私学でしたので、小学校以上に格差はあり、今では家ガチャの当たりのような上流のような家の人もいました。
 大学にいくと、さらに千差万別、いろんなところから進学してくる学生と交わりました。そそして、社会人になりますと、またその大学からセグメントされますが、それでも100人近くの同期がいますと、それぞれの格差があり、また運命なのか早く昇進して経営幹部に近づくものや、早期にリタイアして別の人生を歩むものもいました。

 人生は、毎年、毎日、その瞬間、刹那に運命の選択に見舞われます。全てが、生まれによって決まるのではなく、土台としての有利不利は多少あっても、ずっと一つの道を努力してつかみ取る運命もあれば、どこかで切り替える選択が上手くいくとき、そうでないときもあります。
 なかなか、選ばなかった人生はどうなっているか分かりません。
 何億と稼ぐ経営者、アスリートや俳優や歌手、タレント、芸術家になっている選択もあったかもしれませんが、多くの人はそれを遠巻きに見る平凡な市井の人です。
 それでも、負け惜しみでも妬みでもなく、世の中はそういう役割で成り立っていると思います。
 組織的に生きるアリやハチなど昆虫の世界でも、女王バチがいて働きバチがいて、もし女王バチが不慮に死ぬと代替の女王が急遽選ばれる。組織の役割、運命とはそういうものです。
 俺は、あいつより社長としての才はある、あいつは親の跡継ぎで社長になっただけ、というのはよくありますが、そういうものです。すべての運命や順列が公平ではありませんが、合理的であり、理不尽とまではいえません。
 サラリーマンなどで、分不相応にあきらかに能力以上に出世すると、やはりうまく乗り切れないとか不幸が待っています。ヒヤヒヤで無事に乗り切れたとしても、どこかでその帳尻はあうようになっている気がします。

 自分の運命ですから、そんなに卑下することもなくそんなに驕ることもなく、目の前のことを能力をを発揮してこなすのです。大きな機械や自動車などと同じです。メインのエンジンや稼働を司る動力装置があり、実際に目に見えて働く部分、さまざまなサブ機能やめったに使われない非常用の機器や、装飾など全て含んでそれぞれが必要不可欠なものです。どこがエライ誰がエライもない、それが生物の社会でもいえるのです。

テレビドラマ雑感

 こういう芸能レビューが当ブログではないのですが、珍しくの夏のクールに対して時間があり、何となく興味があって視聴していたものが前評判通り視聴率や評価のトップ3を占めていたので感じたところを書きましょう。
 開始時期も回数もバラつき、多少9月末最終回でまだ終了していないドラマ、録画や配信でまだ未視聴の方もおられるでしょうからストーリーなどのネタバレは極力避けますが、若干の内容には触れます。むしろドラマを全くご覧にならない方にも、昨今の芸能事情も合わせて思うところを呟きます。

 最近はとくに、ミステリに限らず、犯人や黒幕、結末を想像し合い、語り合う「考察」が流行りになり、そのムーブを掴むための展開やキャスティングもなされているようです。
 今クールの最大の話題をさらったのは、そういう意味でもサムネ写真でもあげたTBS日曜劇場「VIVANT」ですね。大物俳優の競演、大規模な海外ロケ、半沢直樹以来の堺雅人主演で、謎をちりばめたスピーディな展開でした。通常の54分に収まる回が少なく、初回は2時間という録画泣かせでした。
 どうしても大きなスケールなので、政治的な内容も入ります。個人的には、ストーリーの展開上の必然で、製作者側に強いメッセージ性を感じるわけではなかったですが、どうしてもいろいろそこをあげつらう人が右からも左からもレビューを見るといるものです。
 そういう面でもTBSはドラマ部門は超一流なので、左よりポンコツの報道部門とは別れた方がいいと個人的には思います。

 第2位はやはり、設定とキャスティング、演技力で話題をさらった日テレ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」
 芦田愛菜さんの久しぶりの連ドラ出演ということでも最初話題でしたが、そこから入ると圧倒的な松岡さんの演技、一人長セリフに圧倒される内容です。
 タイムリープのドラマはもう毎クール1~3作は入る定番になりました。

 3つ目はテレ朝「ハヤブサ消防団」がやはり来ています。池井戸潤ですがミステリで、日曜劇場でもありません。キャストも渋く舞台出身の俳優が出演され、ユーモアには同局「TRICK」のテイストもありました。山本耕史も相変わらず何やらせても上手い。

 その他は、見ているものと、録画をこれから見るとか、見ていなものがあります。
 連ドラ常連というか、売れっ子は視聴率がとりやすいのか、坂口健太郎、今田美桜、小芝楓花さんらそれぞれ主役脇役を固めて、それなりに仕上がってはいます。しかし、逆に新鮮味に欠ける面も否定できず、演じる側はそんなことはなくとも、設定や脚本に難が出たりしてしまいます。見る方は前のクールの〇〇役のが填まってたというのもありますし、ドラマ自体がつまらないと推しの俳優が出ていても、何だか痛々しいように思います。
 坂口健太郎さんに関しても前クールのドクターチョコレートが良かっただけに、今度のは失敗作ですね。
 深夜帯ですが、ノッキンオン・ロックドドアは、何かとのジャニーズ男性二人主演というもう今後はありえないキャスティングの、ロジカルな探偵ドラマでした。刑事役の石橋靜河さんは結構ハマっていました。

 NHKは、朝ドラがかなり久々の独走らしいですが、そこははずして夜ドラ「私の一番最悪な友達」は、等身大のコロナ世代の就職女子が主人公で、なかなか男友達が大学の演劇青年、自身は化粧品会社就職ということもあって他人事と思えず、いまどきの就活も含め楽しんで見ました。蒔田彩珠さんは朝ドラ「おかえりモネ」の妹役以来のNHK秘蔵っ子ですが、ナチュラルでやや影がある役上手いのですが、ブレイクできるでしょうか。

 つれづれに、書いていまいました。就職活動の昔と今を思いましたね。
 

年金委員の研修で元職場に行きました

 定年退職後、3年間お世話になった事務所を久しぶりに訪れました。
 お客様の駐車場に停め、勝手知ったる通用口ではなく、正面から入り、個人情報管理の関係で事務所内に行けず、会議室で研修です。待合で元同僚や上司を懐かしく表敬しました。

 肝心の研修の年金委員とは。
 厚生労働大臣から委嘱を受けて、政府が管掌する厚生年金保険や国民年金の事業について、会社や地域で啓発、相談、助言などの活動を行う者です。
公的年金制度について広く国民の皆さま方に周知するとともに、公的年金制度への理解と信頼を深めていただくための普及・啓発活動を行うため、日本年金機構法第30条に基づき、平成22年1月に設置されました。
 年金委員は、活動の範囲により「職域型」と「地域型」の2つに区分されます。
「職域型」は主に厚生年金保険加入の企業内、「地域型は自治会などの地域において活動しています。主に自治会などの地域において活動する年金委員です。私は「地域型」に、年金事務所の経験で委嘱され、3年任期(更新可)で住所地の京都市で無報酬の活動です。公的年金制度について広く国民の皆さまに知っていただくとともに、制度への理解と信頼を深めていただくため、地域において普及・啓発活動を行っていただく役割です。
 まだまだ、年金委員の存在は知られておらず、活動も人数も地域差もあり、年金の相談も機構の事務所に頼むとか、どうしていいか分からない人も多いのが実態です。多くの相談や確認は今、ネットでできますが、ネットの活用や電子の申請も2~3割程度のものです。

 私は京都市の委嘱で、総務省のデジタルデバイト対策のCITA(地域ITアドバイザー)というのも研修を受けており、各自治体や企業を回り、パソコンやスマホ、ネットなどの普及のボランティアもやっています。

 今の多くの方は、ハイスペックなスマホやパソコン、タブレットを持ちながら、その機能を十分理解して、使いこなしていない状況にあります。多くの手続きや情報収集などが、ネットでできる時代です。雨や猛暑の日に、役所や銀行に行かなくとも済ませられる時代ですが、なかなかそうもいかない過渡期と言えるでしょう。
 マイナポータル含め、ねんきんネットの普及を、操作面、情報漏洩などへの過剰な不安などのデバイト要素を取り除いて、広めていく一助にはなりたいかなと思います。
 何かご相談がありましたら、できる限り対応いたします。