国民年金納付率80%に迫るとは?

 国民年金の記事が出ていましたので、前提の知識がないと少し分かりにくい記事ですから補足説明的解説します。
 私が3年ほど年金事務所の国民年金課で主に働いていましたの、この目標達成の前線にいました。国民年金は自営業者、フリーターなどの方の第1号被保険者と、厚生年金、共済年金で養われる第3号被保険者が対象です。サラリーマン以外の全ての20歳以上60歳未満の日本国の居住者が対象です。
 以下 報道 抜粋

 厚生労働省は26日、2022年度の国民年金保険料の納付状況を発表した。納付率は前年度から2・2ポイント増の76・1%となり、11年連続で上昇した。「最終納付率」が80・7%と、02年度の調査開始以来、初めて80%を超えたと発表した。低い納付率は年金財政の悪化につながることから、政府は引き続き、納付率の改善に取り組む考えだ。未納者が多い年金事務所の体制を強化したほか、コンビニ店での納付やスマートフォンのアプリ決済などを促進してきた。最終納付率の上昇は、こうした取り組みが一定程度奏功した結果とみられる。(NHK 日本経済新聞 など)

 80%の数字には、3号は含まれていません。厚生年金からなので、徴収するわけではないです。
 2割の人は未納、ガン無視しているといことです。いわゆる免除や猶予を申請して承認されている人はこの2割には入りません。ここでいう納付率は正統な理由があって納付できず手続きをして認められた人は除外しての数字です。
 コロナ関連で免除が一時期増えたようですが、令和4年度は回復しているようです。80%で財政が保たれる根拠は良く分かりませんが、財政は良くなる傾向にはあるようです。
 未納と言うケースはさまざまで、その後年度をまたぎ「うっかり忘れ」や「督促され」納付される方もいて、また新規の未納が景気悪化などで発生するという、まさに私のジョブだったこの攻防の最終値が2割ということでしょう。
 少し、煩雑な仕組みが免除の種類です。全額免除、納付猶予、部分免除(4分の3、半額、4分の1)に段階的に分かれます。
 全額免除は将来の年金に半分反映します(国庫負担により)
 納付猶予は、納付義務はなくなり、受給権の期間にはカウントされますが、年金額には反映せず、10年以内に後から納付(追納制度)か、60歳以上で65歳までの間に任意加入して年金をリカバーできます。
 部分免除は、本人や配偶者、世帯主の所得により、免除申請された審査された結果で、この通り支払わないと、全額が未納扱いです。半額免除の結果でも半額払ったとは認められないということです。
 国庫負担分で納付した割合よりも、老齢年金への反映は増えます。しかし、計算は煩雑になります。それと統計でも出ていますが、元から支払いが苦しいから免除を申請しているので、結局は未納に終わっていますケースが多いです。制度としては、もう少しシンプルがわかりやすいのですが、公平を期すと細かく刻むことになります。

 実際、結婚はしているけれど、本人が失業、妻は「別居、別会計、仲が悪い、お金は回してくれない」と「何とかしてくれ」と言うケースは多かったです。
 それと、免除の基準が厳しい、子供の大学の学費がとか、クルマや住宅のローンを引いたら、毎月こんだけしか、食費がない「借金しろというのか。殺気か」と脅す人もいました。じゃあ、大学も行かせず、クルマも買わずガマンしている人はどうするのか、計画性がないとしかいいようがないです。

 自営の方、失業された方、その配偶者、学生で、厚生年金のところで働いていない人は全て国民年金の対象です。決して潤沢に年金はもらえませんが、未納だとそれすらもらえないので手続きは必要です。所得のある方配偶者、世帯主含め、税金と同じく納付義務があります。

 

k_r04.pdf (mhlw.go.jp)

夏の露出はいいのか悪いのか

 夏になると時々、男性目線でなくともドキッとするような露出をした女性をみかけるようになります。
 外国人の旅行者や、留学、就労者の場合もありますが、日本人でも結構イケイケの方を見かけます。
 電車や駅の階段など、目のやり場に困りますが、相手も反応を楽しんで異性を露出して惹き寄せているのかもしれません。
 ただ、好みの異性だけではなく、犯罪まがいの人も寄ってくるので気をつけないといけないとは思います。
 異性として楽しむのなら露出があった方がいいとも思いますし、逆に身勝手なもので自分の娘や恋人、妻がそういう視線で見られ、痴漢に遭うなどは絶対いやだと思うものです。
 女性のエロスを何で感じるかというと、胸やお尻、唇など人にもよるようです。やや変態な部類に、脇の下やおへそというのもあります。そういう人にはへそ出しルックはもちろん、ノースリーブすら危険な刺激を与えるということです。
 とても男性目線の話になりますが、ふとエスカレーターを見上げて女性の身体の線が見えるのはいやらしいいと見る人がいてもおかしくはないのではと思います。
 そういう情景でいちいちムラムラしないで、欲望を抑えるのがまともな人間かもしれません。しかしこれがイスラム教の国では女性の露出は極めて少なく、身体の線が見える衣装で外出すらありえません。ある意味理にかなっているとも思いますし。他の国ではとんでもない女性の人権の制限と文句が出るでしょうか。イスラムの国で、性犯罪が多いのかは良く分かりませんが、公開された統計では、人口は日本などよりはるかに増加をしていて、途上国とは言え少子化の問題などはありません。
 こんなにイケイケのお姉さんが闊歩していても、日本に赤ちゃんが増えることはないのです。

「ふ・ゆ・み さん」が来る #野辺送り #土葬 #ラノベ #コイバナ

【相川冬魅】 
化粧品メーカーに勤めていてまだ独身の頃、元号が昭和から平成に変わる頃の時代ですからまだ地方には死者を弔うにもいろいろ因習がありました。
 季節の字を入れた名前はあまり幸せになれないという話がありますが、ある県に赴任した時、四季の中でも「冬」という一番寒く暗い季節が入った相川冬魅(ふゆみ)さんという方が部下のチームリーダーにいました。
 名は人を表すのか、ふゆみさんは雪女かと思うほどの色白美人でした。目は切れ長で鋭く、髪は黒いストレートで、肌は透き通るような白さでした。
 私は霊感が強いというほどではないですが、ときおり何かを感じて無意識に避けるような第六感や、あとから気付けば奇妙な体験をして、命からがら助かることはたまにありました。
 ふゆみさんを見た時、とてもキレイだとは思いましたが、近寄りがたいものを感じました。仕事もよくでき、部下の指導も任せられるのですが、何か暗い影があり、軽口や冗談を許さないような空気をまとっていました。
 当時、30の大台になる頃で、友人の多くも結婚し、親や親せき、上司や取引先も当時ですので「まだか」と言うような催促と、縁談も持ち込まれました。
 社内でも仕事上のパートナーのふゆみさんは年齢も一つ下ぐらいで、適齢であり交際を勧める上司もいましたが、私はいくら美人でももう少し気楽に話せるような相手の方が連れ添うにはいいとも思いました。同じチームではその下の世代、柳田エツコさんや、中野えみりさんの方が気楽につき合えると思ったぐらいです。

 【柳田エツコ
 特に柳田エツコさんは、小柄ですが目鼻立ちのクッキリした可愛い顔で、愛嬌も良く気軽に飲みに行けるような感じでした。仕事も技術力は高く、良くガンバるのですが、ムラがあり遅刻や急な病欠があるのが玉に傷ですが、コミニュケーションを深め会社に帰属意識を高めればいい面が出ると思い、私は柳田さんに大事なポイントを任せました。
 しかし、どうもこれがリーダーのふゆみさんには気にいらなかったようで、中野えみりを重用すべきと猛反発をされます。二人で個人的によく話していることも不評だったのかもしれません。私の机に誰が書いたのか、チーム全員と写っている写真の柳田エツコの首に赤いマジックで線が引かれています。
 ある時、ふゆみさんが真顔で進言してきました。
「井上主任、エツコちゃんと付き合うのは止めておきなさい。あの子にはウラがあります。何で遅刻が多いのか考えたことがありますか? 〇〇〇、〇〇〇!」
 ふゆみさんは、それだけ言って理由までは言いません。最後の方は聞き取りませんでした。私は確かに柳田さんが好きになりかけていましたが、確かにふゆみさんの指摘することも気になりました。
 この年で交際するなら、ある程度遊びではなく結婚もと思う時代なので、そういう面でも気になりました。柳田さんが遅刻の多い曜日の前日、こっそり中野さんに行動を調べてもらいました。
 柳田さんは水商売、しかも相当いやらしいい感じの店でホステスとして働いていました。実際に私も確かめました。
 会社では、アルバイト禁止なので解雇案件にもなります。柳田エツコは友人に頼まれ一時的なバイトで二度としないと約束し、何とか解雇は逃れました。
 この措置にふゆみさんは相当不満だったようで、以来柳田さんを無視したり冷たい態度に出ます。あからさまなイジメではないですが、柳田エツコは以前の元気さを失いました。
 それからしばらくしたある日、総務から連絡があり柳田エツコが交通事故で首を負傷して重症と聞かされました。
 病院には駆け付けましたが、意識を取り戻しても、私の名前は言えても、誰とどうなったかは一切喋れまれせん。何か言っているのですが、言語が意味不明になり、隠しているのかと思いました。彼女は復帰することなく退職しました。
 ふゆみさんと、中野えみりや、他の新人たちと柳田エツコのカバーをしながら乗り切りました。 

 【中野えみり
 夏はチーム全員でレクレーションとして、海水浴に行きました。なつみさんは水着になることはなく、日焼け止めを厚く塗ってパラソルの中でチームのみんなを見守るだけでした。中野さんらも水着を貸すから泳いだら言いますが、頑なに水着にはなりませんでした。
 肩口から乳房にかけて交通事故にあって傷があるから、自分が絶対にこれ以上素肌を晒さない。
 中野さんの話で、ある先輩に聞いた話だと、ふゆみさんが恋人とデート中に運転を誤り不幸は事故に遭って、ケガを負ったそうです。その時、最愛の恋人は亡くなったそうです。それ以降、彼氏はいないそうです。
 中野さんは、ビーチ上にある木でできた島の上でそう語ってくれました。ふゆみさんや柳田に比べ、中野えみりは決して美人タイプではないですが着やせするのか、水着になると胸が大きく一目を引くスタイルでした。
 私はふゆみよりも、中野えみりと話している時間が長くなりました。
 私は素朴で良く仕事をしてくれる中野さんが好きになりかけました。中野さんを食事に誘うと、一度だけは夜遅くまで一緒にいましたが、それ以上の関係はきっぱりと抵抗されました。
「井上主任はやはりふゆみ先輩を大事にしてあげないと、積極的にアタックしてつき合ったらいいのに」
 中野さんと話しているのをふゆみさんは咎めませんが、それがかえって中野さんには重荷のようになる感じでした。私自身もふゆみさんは美人であり、仕事もできるしっかり者なので交際や結婚を考えないことはないのですが、何か心のどこかでためらいを感じました。

 【沼田雄一
 ある日、ふゆみさんの父親が亡くなったという訃報が届きました。
 会社を代表して上司の沼田雄一課長と私が葬儀に向かいました。中野さんら社員は現場をカバーしないといけないので、会社からの出席は二人だけです。もっとも田舎のムラで町内の人だけで葬るので参列はしなくていいと言われてもいましたが、規定の香典も渡すし参列すると伝えたのです。
 この県にこんな山奥があるかというぐらいうねうねと山道を飛ばし、カーナビのカの字もない時代、上司が車酔いしながら地図と首っ引きで1時間近くさまよいその集落にたどり着きました。
 村人が喪家に集まる様子で、家はすぐ見つかりました。家族や親類縁者、村人も全員白装束でした。黒いスーツに黒ネクタイと喪章の二人は明らかによそ者で浮いていました。
 紹介はされましたが、相川村で、苗字も相川、ほとんどが姓名も「あいかわ・ふゆみ」といい「ふゆ」と「み」の漢字が違うだけで、独自の続柄やあだ名で呼び合っているようでした。田舎ではよくあるのでしょうが、不便なものです。
 ふゆみさんの家族は、よく似た感じの女性ばかりでふくよかな年配の方が多く、顔にある特徴がありました。それは遺伝的なものと想像されて、ここで書くことはできません。30人近くいて男性はふゆみさんの亡くなった父親と、僧侶(導師)、小学校ぐらいの男の子がいるだけの、異様なムラでした。
 昼をすぎ、鐘が鳴らされ、葬儀が始まるようです。2回目の鐘が鳴ると、楽器を奏でる人と、導師が出てきて、読経のようなものが始まるのですが、〇〇〇〇ソヤカーとか、サンスクリット語か、活舌か聞き取りが悪いためか、日本語ではないのかまるで意味が不明でした。
 やがておぞましいいような手足を縛られた座位の遺体が、重い石を抱えさせられ、樽の棺に納められました。死者が悪霊に利用され蘇らないように、縛り、石も抱かせるそうですが、その所業が悪魔のようです。
 そして樽を担いで野辺を練り歩く葬列が始まりました。山間部で人は少ないのに、上流に滝だとか、谷や岡を上り下りして大変な行程です。土葬のようです。
 途中で沼田課長は根を上げて、「親族だけで、俺たちはもういいんじゃないか、帰らせてもらおうよ」と言い出します。
 荘厳な雰囲気の中で、その承諾を貰うのに、切り出すのも難しいところですが、何とか私がふゆみさんに、やや強引にコンタクトしました。他の人らは明らかによそ者が顰蹙というオーラを出して睨む。
 恐る恐る「課長が後は親族だけで、、もう帰してもらえないかと?」
 「元々、ムラだけでやる弔いですからね。わざわざこんな辺鄙なムラへ来ていただきありがとうございます。他所の方だから大丈夫だと思います。ただ〇〇〇さんが悪さしてくるかもしれません。追いかけられた気配がしたら絶対後ろを振り向いたらいけません」
「良かった。申し訳ない、相川じゃあここで、失礼する。井上早くクルマのとこまで帰ろう」
 二人で山道を帰るのも結構な距離でした。昼間なので道に迷うことはないですが、森の中や山は鬱蒼として不気味でした。カサカサと音がして、奇妙な鳥の声もします。沼田課長は明らかにおびえています。
 やがて、ヒタヒタ、ザクザクと後ろから走って追いかけてくる足音が聞こえてくるようです。
「振り向いたらいけないと言われてましたね」
「ああ、葬式やから迷信やとは思うけど」
 ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、
「何かが悪さすると言ってましたが、よく聞き取れなかったんですが、課長聞こえました?」
「『ふ・ゆ・みさん』と聞こえたけど」
「!? 何か足音がますます近づいてきてませんか? 村人はみんな葬列に参加してるはずなのに」
「村八分でも葬式は参加できる。熊とか?狐狸とか、いずれにせよ悪さするというのは良い者でないな。急ごう」
 ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、
 かなり疲れてはいましたが、必死になって走りました。こちらが速度を上げても向こうも合わせてきて一向に距離は縮まらず、追いかけてくる相手の息遣いのようなものも感じられる距離になっているような気がしてきました。
 ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、ヒタヒタ、ザクザク、
 最初は迷信かと気にしていなかった沼田課長も、半泣きでほぼ全力疾走になりました。
 私も覚えている聖書の一説や讃美歌、般若心経などを必死につぶやきました。
ようやく、集落の喪家前に戻り、駐車場の車の前まで来ると、足音のようなものは聞こえなくなりました。
 二人ともゼイゼイ息を切らしていましたが、ようやく安堵のため息をつきました。
「本当に、気のせいかな何だったのかな」
クルマを始動させる時、沼田課長は後ろを振り返りました。
「ああ、『ふゆみ』さんが、、、」と。呟きましたが、その後は何を話しかけても無言でした。顔は疲労で土のような色になっていました。
 沼田雄一課長は、翌日出社しましたが、終始無表情で、口を開いても意味不明はつぶやきだけをされ、翌日から高熱を出し入院されました。見舞いも断られ、その後家族が退社の手続きをされました。
 ふゆみさんは、葬儀の後3日ぐらいして普通に仕事に戻りました。

【ふゆみさん】
 私は一度、転勤してその県を離れました。
 ふゆみさんは残念そうに送別会で、私に話してくれました。
「井上主任遠くに行かれるのですね。本当に残念です。私は穢れ過ぎたのでもう結婚できない。また来世でお会い出来たら結婚したいと思います」
 冗談のようなことをふゆみさんは真剣に話します。私は次の県への転勤後に結婚することになります。
 前の支店の情報も入りますが、ふゆみさんはお医者さんだか実業家だけのお金持ちと結婚したそうでした。結婚か出産で退社され苗字も変わった挨拶状も見て、何となく安心しました。
 さらに10年以上過ぎて、経営に関わってその県を再訪した時、ふゆみさんは職場に戻っておられました。
 中野えみりは結婚しても仕事をずっと続けていて、ふゆみさんが女の子を授かったようだったけど、ご主人は事故で亡くなった。傷心のふゆみさんはまたウチの会社で働くことになったという話をしてくれました。
「もうすぐ、ふゆみさんが得意先から戻られます。井上部長が偉くなって戻ってきてまた会えたら大喜びですよ」
「ああ、でも新幹線の時間があるので、よろしく伝えてくれ、駅に向かわないといけないから」
 私は、支店から少し距離のある駅までを歩きだしました。ふゆみさんらしき人がクルマで戻ってくる姿が見えました。年齢を重ねてかなり恰幅のよい姿になっていいたが、色白の特徴的な顔は間違いなさそうです。しかし、その背後にはかなり黒い影のようなものがハッキリ見えました。
 私は急ぎ足になって駅を目指します。
 背後からヒタヒタ、ザクザク、と足音が迫る気がした。私は全速力で駆け抜けました。それでもいつの間にか、信じられない速度でそれが背後に追いついてきています。改札を駆け抜け、何とか電車に乗り込むとやっと足音は消えました。
 罵るような口惜しがるようなつぶやきが聞こえた気がしました。

日本人は並んで待つのが好きなだけ?

 先日の台風による大雨で、東海道新幹線が半日以上運休になった際、再開も翌日の土曜日になり、当然元々のその日の予約客、当日の運休のスライド、先日からのスライドの客が京都駅、大阪駅もですし、名古屋駅、東京駅もすごい人になったそうです。
 予約の時間帯別にしか、駅構内にもホームにも入れない処置にされましたが、基本自己申告で整然と駅員の指示に従い、決められた時間の列車予約者が入場して、待っている人はキチンとおとなしく待っています。
 あるコメンテーターが、この光景を日本人らしいと絶賛していましたが、どうなんでしょうか。
 このサムネになる行列の写真を探しているとき、運をつかむには行列に迷わずならべという、訳わからないアドバイスが書いてありましたが、何でもかんでも並ぶのが好きなのが日本人ではと思います。
 新装開店、宝くじの売り出し、クチコミの良い料理店、新商品や限定品発売、パチンコの開店から、スポーツイベントや花火や、お祭り、観光地、寺社仏閣、美術館、博物館とにかく行列に、整然と並ぶの好きですよね。
 国や行政、管理者にとってはありがたいしつけの良い国民です。
 かと言って、それは体制にも反体制にもうまく利用されている場合もあります。
「人と同じことをやっていないと不安になる」「お上の指示、権力者にはとりあえず従う」というので盲従している感じは否めません。
 私が辟易するのは、満員で美術館や博物館で時間が制限され、空気も悪いぐらい混雑することです。しかもその内容にまったく興味がないような人が、連れられと大声で関係のない話をする。チケットも安くはない展覧なのになぜこんな混雑した場所に来る?怒りを通り越し、不思議に思います。
 私は行列というと、できるだけそんな混んだところへは行かないとか、初物や流行りだからと並んでまで買わない食べないでいいことが多いように思います。
 

nanacoカード1万円チャージ直後紛失!

 クレジットカードはかなり以前から使っていましたが、電子マネーは比較的最近で、Pay払いをはじめだしました。
 慣れるとほぼ現金を使わなくなり、交通系カードとスマホと、チャージしたnanacoカードとdカードのクレカでほぼすべての決済はしていました。後はポイント用のRとTとをもってました。たまにPayが使えないところで使え、セブンイレブンのペットボトル回収でポイントをためるのにもnanacoが便利でもってました。珍しく大目にチャージしたところで、何かの拍子に落してしまい、大ショックでした。
 クレジットと違い、チャージ分以上に悪用はされないけれど。名前も書いてないし、番号もわからないのでチャージ分は丸損かと、必死で探すも見つからず落ち込んでいました。セブンイレブンで聞いてみると、サポートデスクを紹介され、名前、生年月日、住所確認、最終利用場所を聞かれ、300円の手数料で、カードが再発行され、旧カードは使用停止、チャージ分を手続きすれば新カードに反映するのだそうです。
 ちょっと、安心しました。


 これでもポイントカードや免許証、保険証やマイナンバーカード合わせると随分なカード数になります。クルマの運転をしないときは免許証を持たないとか、病院に行くとき以外は保険証は持たないし、マイナンバーカードもしっかりしまい込む人も多いと思いますが、いざ急に必要な場合もあり、一本化は助かるような気もします。
 デジタル化した会員証も随分増えてスマホでポイントも貯めやすくなっています。スマホ一本化が何年かするとかなり進むでしょう。便利ですが、これがまた紛失、盗難、電波障害、電池切れや破損、水没などがあるとまた厄介です。
 スマホ一台とカード2枚ぐらいでバックアップが理想かなと思います。

同姓同名は間違われやすい

 世知辛い世の中と言うか、細かいミスの上げ足を取って前に進まないのが日本のデジタル化です。
 鉄道の運転手の駅通過だとか、運転手が居眠りしてしまったとか、交替のときにいなくて次の列車は発車できないなどは、報道されると重大事故につながると厳しい批判をうけます。鉄道黎明期の昔は「のんきな運転手」とか書かれユーモア記事で笑ってすまされたれました。その後も、高圧的な時もあれ、小さなことでは話題にもならなかった時代はありました。

 戸籍や年金記録などをアナログでやってたら、間違いは頻発するのは自明でしょう。
 人の名前で同姓同名だと間違われる、あるいは結婚して姓が変われば別人とされるのはよくありました。一人に1つの12ケタ番号を振り分けて区別し、管理しないと間違いはザラにあります。
 私の場合だと、姓も名もよくある名前で、漢字にすると名前が少し珍しいぐらいでもFB上で同姓同名が3人ほど検索できます。実際に私は全く同姓同名と人間ドックで同日同時間帯で受診しましたし、子供の頃も歯医者で「史」と「司」の字が違うだけの同年代の子供がいてドキッとしました。誕生日の読み合わせで確認すると区別はできます。しかし、イノウエサトシで音だけのカタカナでいくと、おそらく生年月日も同じ場合は出てきます。最近はキラキラネームも増えていますが、もっと数の多い、山田、田中、鈴木、佐藤の姓でヒロシとかタケシなどとなると、漢字も含めて日本中には同姓同名で誕生日も一緒もありえます。
 年金事務所で仕事をしていた時、実際にそういうトラブル案件はありました。その場合、次に抑えるのは住所です。旧住所も含めて住所の同じ、同姓同名はさすがにあり得ません。
 しかし、まあ人間のやること、マイナンバーが無ければ、姓名と誕生日が会えば本人と思います。
 チャットGPTなどもある面では優れてはいますが、人物のプロフィルを聞くと、同姓の著名人から頓珍漢な回答をします。
 ここでもAIならまだ黎明期と人は笑えるのに、役所や政府がマイナンバーの紐付けを間違うと、この世の終わりのように。それみたことかと騒ぐのは何ともです。
 マイナンバーが無ければ間違いは多いですし、不正な健康保険の使用も多いのです。

マイナンバーカード制度にのぞむこと – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)

水楼閣の思い出 京都の中心で哀愁を叫ぶ #カネボウ♯自伝小説#コイバナ#ラノベ#京都観光

 【突然、人形のような美女が職場に
 化粧品メーカー時代、私を管理職に登用してもらったのは、強面の星井さんというエリア支社のトップでした。カリスマ営業だった方で、田舎の支店から地区の中央支社に引っ張ってもらい、その地ではじめて課長職になりました。
 星井さんは、やや小柄ですが、恰幅はよく眼光鋭い、ヤクザ映画にでてくる悪役のようなコワイ顔でした。支店から送り出されるときも、支店長から星井さんはハンパやると本当に怖いぞと脅されていましたし、ビビりながらアテントしました。
 早朝から一人で机に向かわれる星井さんに負けないよう早く行き、星井さんのマイカップに珈琲を煎れ、比較的寡黙でもどすの利いた指示には、よく考えて的確に対応していきました。営業時代の星井さんのやり方を、現場の状況と時代に合わせてなぞるように取り組み、プレゼンやデータ加工をうまくやって、気に入られて重用され、管理職であり懐刀的な存在になりました。
 ある日、出社すると、星井さんの隣にお人形さんのようなすらりとした美人が立っていました。顔も色白ですが、腕や脚が本当に人形のように細長く、現実味のないように見えました。
「ああ、井上、今日から事務の手伝いで職場復帰する有村美千子だ。美容部員のエースだったけど、しばらく病気で休んでいたけどな、復帰するけどしばらくは事務でリハビリだから面倒みてやってくれ」
 モデルか女優さんっぽい感じで当時でいうと伊東美咲とか、最近だと武井咲、佐々木希ぐらいの感じの美しい方です。
 私はもう結婚して子供も二人小さい頃で、あまりにも別次元にキレイすぎる方なのと、ちょっと苦手でした。たとえばお尻が大きいとか脚が太いとかもう少し健康的な人色気のある人の方現実味がなさ過ぎて反って冷静に仕事を割り振って、パソコンの初歩から丁寧に教えていました。
 星井軍団ともいえるスタッフの女性陣、先に女性課長に登用されていた里崎をはじめ、やはり気が気でない敵意の波風が立ちました。星井さんの好みで、ハイレベルな美女ぞろいの中でも、有村さんは突出する美人でした。
 ただまあ突然、美容部員から幹部の企画部署の内勤というのはリハビリとは言え異例なこともあり、そのジェラシーもありました。
「どうせ、あれは星井さんの愛人よ」
 と、有村さんバッシングの噂が立っています。
 まあ、そういうこともありありの会社の時代でしたし、実際枕営業に近い媚びを売って女性幹部登用に便乗して上がってきた里崎のような連中が、有村さんを敵視するのも変な話です。

 【謎の出張命令
 星井さんは、よく有村さんと食事にもいかれますし、私も誘われ3人の時もありました。
 仕事では、有村さんは真面目にコツコツという感じですが、パソコン操作とか難しいのは苦手のようで、コピーとか資料の編綴、配布物、電卓の検算とか、基本的な作業だけでした。星井さんは元々、各支店や本社や企業本部への出張も多く、どこに行ってるのか分からない日もありました。
 ある日、突然に星井さんが「お前は、京都地元で詳しいからな、有村に京都の一番いいところを案内しろ、この子が京都ゆっくり見たいていってるから、急ぎだが次の土日、命令だ。とっときの京都の名所を有村に見せてやれ」
 無茶苦茶理不尽です、しかも土日休みにでしたが、星井さんの目がかなり険しく、拒否を許しません。
「たまには土日、嫁さん子供と離れてのんびりさせてやる。交通費と宿泊が俺がだす」
 といって、新幹線のグリーンの往復チケットと、蹴上の名門ホテルのスイートルームのバウチャー券と1万円札が10枚以上入った封筒を渡されました。星井さんは自分が浮気旅行に急に行けなくなったのを無茶ぶりしたのかと想像しましたが、親分の女に手を出すような真似はとてもできませんし、星井さんはあまりしつこく企図を聞けないオーラを出してられました。はたと困ったというか、その時はまったく意図がわかりかねました。
 有村さんも、少し申し訳なさそうですが、とくにコメントも拒否もない不思議な様子です。
「私も久しぶりに実家の両親に会いたかったもので、ありがとうございます」と星井さんには礼をいい、それなら、ホテルの1室に泊まらず実家に泊まり、京都観光は案内する算段で引き受けました。
 朝から、2つの新幹線のグリーン車を乗り継ぎ、鉄道マニア的には楽しいですが、どうも不倫みたいな怪しげな二人、ボスの女との情事みたいな申し訳ない緊張で話すのも自分の生い立ちから、一般的な話題だけでした。
 有村さんは病み上がりということで、秋なので高雄の紅葉とかも見事だとは思いましたが階段をかなり登る行程がある観光地は避け、人力車も使い、初日は金閣寺、嵐山、嵯峨野トロッコ列車、保津川下り、ランチも良く調べた名店、ホテルでディナーは奮発させてもらいました。
 美味しい料理もですが、美しい景色とそこにあう美女とずっと歩くのは星井さんでなくてもすごぶる快感だったでしょう。


 【京都観光
 スイートの部屋には入りましたが、その豪華さを見ただけで、どぎまぎしました。
「井上さん、いいですよ。泊まっていってください」
 有村さんは少し疲れたし、寂しいからと懇願されますが、丁重に説明しお断りし、早朝に来て朝食は一緒にとる約束はして、泊まることなく実家に帰って寝ました。魅力的な方ですが、星井さんの仕掛けたハニトラなのかという疑いもありますし、もちろん不倫ということもあり、とても同室で寝るわけにはいきませんでした。
 朝は、部屋で豪華なルームサービスを東山を眺めながら味わいました。
 二日目は永観堂、南禅寺と周りました。湯豆腐を食べ、湯葉も紹介しました。有村さんは水楼閣のレンガ造りがいたく気に入ったらしく、何度も写真をせがまれ、他人に頼んで2ショットも撮りました。哲学の道から、銀閣寺に行く予定でしたが途中で有村さんも疲れた様子でしたので、京都駅までタクシーで移動してのんびりタワーの周辺で休憩しました。
 まだスマホがない時代で、カメラの現像待つ時代でした。京都の有名な観光地をベタに回るのは新鮮ではありました。有村さんの美しさは京都では女優さんを連れているようで、目立ちました。
 帰りの新幹線までの時間に、駅ビルの上層で京都タワーを見ながら、少しワインも入って有村さんは私の腕をとって身体を寄せてきました。
 か細い腕でしがみつくかれて、初めて星井さんの意図が少し分かった気がしました。
「ホントに美しいところばかり、無理に来てもらってありがとうございます。星井さんにも無理を言いましたが、井上さんにはもっと無茶、無理難題を言いました。井上さんが本当に京都に詳しくて良かったです。いい思い出になります」
「星井さんだからでしょう」
「そうですね。言い出したらNOは言わせない人ですから、でも井上さんはいい方です。2日間だけ井上さんとずっとご一緒できて本当に楽しかった。星井さんも頼りにされていますよ」
 そんなことないと言いかけた私の唇は柔らかく甘いマシュマロのような何かに塞がれました。
 秋の夕日は少し危険なほど赤く西山から二人を照らしていた。

 【悲報
 次の日出勤して星井さんに報告しようにも、いません。
 星井さんは急に本社栄転が決まったようです。
 何日か後に余ったお金もお返ししました。
「有村の件、ありがとう。本人もことの他喜んでいた。実家に泊まったのか、せっかく儂の用意した据え膳食わんかったって馬鹿!紳士ぶりやがって、減点でまあ80点ぐらい。そのうち、お前を本社に呼んで幹部にしてやろうと思ったけどまだまだやな」
 と豪快に笑い飛ばしました。
 その言葉は星井さん流にはいつか必ず本社に呼ぶという意味ですが、どうも、最後はやや上滑りで社交辞令のように聞こえました。
 結局、有村さんと星井さんの関係がイマイチわからないまま、星井さんが転勤すると、有村さんもすぐにまた長期休暇に入りました。
 有村さんの訃報は京都でのデートから三カ月経ったかどうかの冬の頃でした。
 白血病でした。
 総務人事や里崎の話で、有村さんは、もう死期が近づいていたのを知り、星井さんに頼んで少しの間会社に出て、行きたかった京都見物を最後にしたかったのだと悟りました。
 有村さんの告別式には、星井さんも来るだろうから、詳しく今度こそ確かめようとしましたが、星井さんは現れず。有村さんのお母さんから、井上さんにと水楼閣の前で撮った2ショット写真を渡されました。
「井上さんと回った京都の2日間が人生で一番楽しかったと美千子は何度も言っていました。本当にお世話になりました」
 あまりにも美しいその写真の有村さんはやはり異世界レベルだったように思います。その写真を棺の中に入れようか迷いましたが、せかっく渡してくれた母親の手前、持って帰ることにしました。

 他にも会社関係者がたくさん来ている中、人前で泣くことはこらえたかったですが、一人になる前に、その写真を見て有村さんのことを哀しく切なく思い出すと、頬からボロボロ涙がこみ上げました。美人薄命とかいう言葉が、ベタですが残酷なものともいました。参列していた里崎はそんな私を軽蔑したような目でみていました。喪服の女たちもここでは、それとなくキレイにメイクを仕上げ弔問外交的なやりとりもあるのです。

 星井さんの後任とは、どうも反りが合わず、里崎がなぜか重用され、私は以前ほどうまく仕事が回りません。星井さんの引きで本社栄転があるかと期待はしていましたが、そんな日はこないことがすぐわかりました。
 星井さんも内蔵、肝臓や腎臓から全身に癌が転移患していたそうで、最後に見舞った時は、あの元気さはなく恰幅の良かった顔もやつれ弱い声でした。
「こんなになると、会社の連中も冷たい。そんなもんだな。義理での見舞いだけだ。井上、お前だけだよ。いつまでもこうしてきてくれるのは。出世とか金だけで動く人間じゃダメ、義理を大事にな。お前は妙に真面目過ぎる、清濁呑み込む度胸さえつけばな、これからの会社を頼む」
 ようやく聞いた有村美千子さんの話は、星井さんの世話になった先輩の娘でやはり彼女は入社する前に肝臓を悪くして急死されたのだそうです。
 個室に多くの見舞い品はおいてありましたが、それがまた哀愁を呼びます。
 カリスマ度合いでは、圧倒的なキレ者だった星井さんですが、無理もたたったのでしょう。それから間もなく、訃報を聞きました。
 私自身、妻と子の病気も発覚したので、関西へ戻る異動を願いました。
 里崎はその後、美容会社のトップに踊り出るしたたかな女性でしたが結局会社は傾きます。
 私は、関西に戻り本社への道は絶たれた感じで、現場に近いポジションで汗をかきました。
 哲学の道を歩くのが好きな友人もいますが、嵐のように過ぎ去った星井さんとの仕事や、有村さんのことを思うと、秋も南禅寺界隈にはあまり行きたくもありません。
 スイートルームにあの時、泊まることまで星井さんがほのめかした指示にしたがった方が有村さんにはよかったかは、もう永遠にわかりません。
 あの時、京都駅で有村さんがイタズラに私の口に含ませた生八つ橋も、甘すぎてそれ以降何だかあまり食べたくありません。
 

気象予報士というお仕事

山神明里さんInstagram

 昔は、天気予報といのは字幕や画像だけでやっていました。その後、ニュース番組に主に女性アナウンサーが天気予報の時間帯を設けて報道する時代になり、予報から気象情報という名前になりました。
 1993年から気象業務法により、気象庁に任じられた気象予報士という合格率5%という難易度の高い国家資格ができ、以降は多くの気象情報は気象予報士によって報じられることになりました。
 それからは20年以上経つわけで、気象予報士という職業も随分世間に認知されました。何年か前、NHKの朝ドラでも、ヒロインが気象予報士を目指して合格し、気象予報の会社に就職でき、その後もさまざまな経験を積む話がありました。
 理系の難しい試験ですが、朝などの各局の報道番組を見ていると、比較的ビジュアル重視の若い女性の気象予報士も多いように感じます。
 男性目線的で申し訳ありませんが、新幹線通勤をしていた朝に駅の待合で毎朝映る、NHK大阪ローカルでの写真↑の山神明里さんの雰囲気に何となく癒されて、職場に向かったものです。
 天気予報など、リモコンのDボタンやスマホで雨雲の動きまで詳細に最新情報を得られる時代ですが、時計代わりに習慣づいたテレビの気象情報で「行ってらっしゃい」と言われるのにはやはり、一日頑張ろうと励まされたものです。
 テレビに出る多くの気象予報士さんは局アナではなく、気象予報士の会社に所属されNHKの全国、地区から、民放のキー局、地方、BS、ラジオとさまざまに出番を求めて番組を移られることもあり、山神さんも大阪のNHKから東京の全国ネット、その後今は民放に移って出ておられます。
 他にもかつて朝の顔で毎日拝見した方が、夕方の番組とか、ラジオとかで出てこられたり、産休明けとか聞くと、ああうまく復帰されたとか少し感慨がわきます。
 もちろん気象予報士は、メディア露出の女性だけでなく、8割以上が男性で、会社や農業、自衛隊や海上保安庁など、予報官として活躍しておられます。
 朝ドラではヒロインは運よく、試験合格、会社就職、テレビの仕事、地元に帰っても地元自治体とメディアの仕事と比較的スムーズに行きますが、気象予報士だけですぐ食べていける仕事ではなく、さまざまな形で就職をしないといけないので、理系の難しい試験合格と、データの分析提案など、営業的なアピールも必要になってくるのではないかと思います。
 日本は自然災害の多い国で、これからも都会や田舎でそれぞれインフラも厳しく、気象予報は命にかかわる重要な仕事だと思います。
 前の冬もJR西日本に気象予報会社の提供する積雪の予測がわずかに甘めで、予想以上に集中して積雪があったため融雪対応が間に合わずポイントが切り替わらなくなり多くの列車が立ち往生し、乗客が軟禁されるということもありました。迅速で適切な判断が求められる難しい状況でした。
 弁護士や公認会計士など、昔からある〇〇士と言う職業はもう時代遅れ、AIに取って代わられると言います。しかしAIが分析したデータを分かりやすく説明し、日々の暮らしや仕事にうまくアドバイスできる気象予報士の仕事はこれからも精度を高め求められるでしょう。

京都市バス観光客別運賃に?課題多く

 報道によると、
 京都市は6月5日、市バスを利用する観光客の運賃を市民よりも高く設定することも視野に入れた制度の構築を求め、国土交通省に要望書を提出しました。

 コロナの影響や、それ以前からの東西線の建設費負担などで、赤字が大きく、市の財政を大きく圧迫しています。
 以下 報道のまま
『市バスや地下鉄の利用客が減少し、大幅な赤字が続いています。 市は経営改善に取り組んできましたが、観光客の利用が多いバスの運賃を上げることで、さらなる増収を期待しています。』
以下は関西テレビの報道、文字起こし
『さらに、もう一つの狙いが、”混雑の緩和”です。コロナの感染が落ち着いたことに加え、700円で1日乗り放題というお得なチケットの影響も重なり、閑散した状況から一転、バス停は長蛇の列ができ、車内も”ぎゅうぎゅう”の状態に。 市は「観光客の運賃が上がれば混雑が緩和し、市民が利用しやすくなるはず」と期待していますが、利用者からはさまざまな声があがっています。
【京都市民】 「(運賃は)一緒でいいんじゃないのかと思います」
【横浜からの観光客】 「地元の人が困っちゃうのも気になる。(値上げは)しょうがない」 【京都市民】 「地元と観光客どうやって区別するの?私にはわからない」
【岡山からの観光客】 「値段が高くても利用する方は絶対利用するだろうし、観光におけるバスは景色を見ながらいくというのでマスト。必ず必要なもの」
 地元の人だけでなく、観光客にとっても大切な移動手段になっているバス。京都市の門川市長はあくまでも運賃改定は「混雑の緩和」が1番の目的だと強調します

【京都市・門川大作市長】
「市民生活と観光、この両方の快適度を高めていく。料金に差をつけることが目的ではなく、どうしたら混雑を回避できるかという方策の一つ」

―Q:観光客から多くお金を取りたいという狙いではない?

【京都市・門川大作市長】
「全く違います」

■観光客と市民をどう区別する?
京都市によると、このような試みは全国で初だということです。「観光客と市民をどうやって区別するのか」について、市に聞きました。

あくまで市がイメージとして検討しているのが、「マイナンバーカードとひもづけされた交通系ICカードの導入」と「観光地行きの路線では観光に特化した専用バスを別に走らせる」という方法です。

市は観光客と市民との区別はできると考えていますが、値上げ幅や実施可能かも含め、国と調整したいとしています。運賃の改定に様々な課題がある中、市民と観光客の双方が納得する形に着地できるのでしょうか。』
 関西テレビのnewsランナーという番組からです。

 観光客と地元市民で料金に差をつけるというのは現実に可能か、鉄道系の友達やインフルエンサーの間でも、話題になっていました。
 マイナーナンバーカードの住民情報を利用するとは言え、交通系カード必須と言う問題が一つと、近隣からの通勤客と、観光客の線引きは現実には不可能で混乱を起こしそうということ意見が多かったです。

 京都の場合、地下鉄だでで行ける観光地が比較的少ないのも市バスに観光客が集中した問題点です。市バス一日券を廃止し、地下鉄と市バスの共通一日券のみにしたのですが、それでも市バスに外国人観光客は集中します。観光地が、地下鉄とバスや、私鉄を乗り換えないといけないところが多いのです。京都駅から八坂神社や金閣寺とか銀閣寺に行くとして、1本で行けるバスに集中するのは自明です。
 地下鉄は実際には早くて空いているのですが、彼らは煩雑な乗り換えができないのです。
それなら、一般市民の通学、買い物や、通院などとは、ルートは多少かぶっても観光とは別のバスを仕立て仕立てるのが賢明です。
 実際、市民にとっては、市の財政問題で敬老乗車証は大きく値上がりする上、コロナの自粛が明ければ今度は観光客で満足に移動もできない混雑を強いられて、不満しかありません。実はこの混雑問題はコロナ以前に逼迫して出ていた問題で、コロナで乗客が減って今度は財政赤字問題も勃発し二重の大問題と化したのです。
 交通体系が、計画的でしっかりしたものでないことと、コロナでお客さんが戻っても儲かる構造になっていないのは大きな問題です。バスを増便しても、その運転手やら何やらでそんなに儲からないのは、何とかしないといけません。
 他都市、他の観光地と比べて高すぎる運賃も問題ではあるでしょうが、京都というブランド価値のある都市に来てもらいそこで市が儲かる税、利用料などをうまく徴収しないと、ほっておいてもブランドを利用して外資や他府県の業者が大儲けしているのです。
 地下鉄にしろ、市バスにしろ市民に安全快適に、沢山利用していただくのが公共交通の使命だと考えます。高齢者や乳児、身障者などにも料金や利用時に便宜を図るのは当然の事だと思います。いかに快適にたくさん乗ってもらうか、赤字減らすとか財政とかはそこから工夫次第で何とかなります。市民が乗る機会が増えれば、そこに市民の利便と収入を増やす情報、デジタルサイネージの広告なども増やせますし、エキナカのビジネスももっと儲けることができます。
 市バスの定期券は、通勤や学生の継続などは自販機でも買えるようにすべきですし、いかにも役所的な定期券売り場など改め、私鉄を見習ってほしいところです。

マイナンバーカード制度にのぞむこと

今まで、マイナンバーカード制度自体には便利も紹介し、いたずらに反対する報道には反社的背景の疑問も投げかけました。
 今日は少し、課題と要望です。
 行政の仕事に関わった立場、経験から守秘義務にかかることは書けませんが、一般的なこと、私が国民として行政サービスなどを受ける時です。
 個人情報の漏洩とか、紐付けミスとかは、話題に上がっていますが、あってはいけないことですが、人為的な作業が残る以上はミスは避けられません。こういう制度がなく全てを手作業、統一した個人管理ができない体制なら、もっとミスもあり、時間もお金もかかります。かつての年金記録問題などがそうです。同姓同名、結婚したりで姓が変わるのをちゃんとシステムがないと、正しく紐付けできないというのがそもそもの問題です。
 ただ、今問題になっているのが、申請や手続きの入り口部分が電子化されてシステム化されても、やはり行政サービスの事務は、紙の書類ベースになることがまだまだ多いことです。法律で文書の保存何年と決められています。電子申請されたものが、電子決済できず、紙の目視、読み上げでやって確認し、倉庫に保存している。ちょっと大手の民間企業では考えられないぐらい古いやり方です。ここらは、役所も政府も課題を積み上げ変えないといけない点です。読み上げぐらいAIが疲れることなく簡単に間違い少なく、時間も短くやります。
 いくつかの法律を変えないと、不必要なもの、面倒で国民に不便な行政のままで続きます。健康保険証の不正使用は確かに国庫を脅かすものですが、本当にマイナンバーカードで便利かというと多くの国民はまだ、保険証で十分だったはずです。
 転職や非正規雇用で健康保険の適用と任意継続を繰り返すような方が、マイナンバーカード一本で保険証が手元になくとも3割負担のみで診療を受けれたらラクです。これは本人の立て替えもですし、医療機関の事務作業も格段に楽になります。万一無資格なら追徴すれば良いわけで、国民があとから申請して取り返すよりも件数は減ります。同じ保険証をずっと使い続けている人はわかりにくいですが、定年や75歳到達で一度はこういい保険証なし期間が来ると、その不便さとマイナンバーカード一本でいければラクなことを感じます。
 こういう細かな手続きを含め、全て一本化していくとことが、今後の大切なポイントです。変なトラブルで、またカードごと替えて業者大儲けというのも、何だか不安な部分です。

マイナンバーカード便利?! – 天使の星座 (seizafpkotodama.com)